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ボーナスの現状と、その使い道

column vol.710

本日、我が社では夏のボーナス日だったということもあり、今回はこの話題でお話しさせていただければと思います。

まず、「Job総研」を運営するライボの「2022年 夏ボーナス実態調査」によると、70.0%「支給あり」だったそうです。

では、金額などはいかがだったのでしょうか?

民間企業は増加傾向に

一般社団法人日本経済団体連合会が発表した『2022年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)』によると、大手企業105社の夏季賞与平均は92万9,259円

昨年よりも14%増となりました。

同じく一般財団法人労務行政研究所東証プライム上場企業(127社、月数集計は130社)を調査したところ、2022年夏季賞与・一時金の支給水準は76万5,888円

前年比6.5%増という状況です。

やはり、大手企業は凄いですね…。

我々中小企業の参考になるのは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の調査結果でしょうか?

〈マイナビニュース / 2022年7月5日〉

同社の「2022 年夏のボーナス見通し 」によると、民間企業 (調査産業計 ・事業所規模5人以上)のボーナスについての平均支給額は38万3,949円

昨年から1.0%の伸びという状況です。

ちなみに、製造業の平均は50万1,356円で昨年から1.8%の伸び非製造業の平均は36万910円で昨年から0.9%の伸びとなっています。

全体としては増加傾向にはありますが、一方で物価高悪い円安、そしてさらにはコロナの懸念も再燃しており、この増加幅は限定的であるという見方もあります。

…ということで、冬に向けては慎重な姿勢が望まれそうです…(汗)

国家公務員は厳しい現実…

続いては、国家公務員の夏のボーナスについてです。

管理職を除く平均支給額は58万4,800円(平均年齢34.2歳)で昨年と比べて11.5%減

金額にして7万6,300円の減少となりました。

ボーナス減少は2年連続のことです。

〈資産形成ゴールドオンライン / 2022年7月6日〉

もちろん、それでも民間全体と比べると良い金額ではありますが、物価高もある中で生活水準を下げるというのは、なかなか厳しいものがあります…。

ちなみに、今回支給されるボーナスは、コロナ禍の2020年8月から2021年7月までの民間のボーナス支給実績が反映されるため、このタイミングでの減少になっております。

地方公務員の場合は、給与支給のルールは条例によって定められているものの、国家公務員に準じる自治体が多いため、同様に大幅な賞与減となると見込まれています。

公務員については、お金の問題だけではなく、常々労働環境も問題視されています。

人事院『令和3年人事院勧告』によると、他律的業務の比重が高い部署(他律部署)の職員の割合が8.7%

さらに本府省の他律部署に限ると、その割合は15.7%に上るとのこと。

超過時間は、1ヵ月100時間未満の上限を超えた職員7.8%2~6ヵ月平均80時間超の残業をした職員が10.4%もいる…。

月80時間残業といえば、過労死ラインといわれている水準です。

公務員といえば、「安定・安泰」の職業と言われますが、給料面、労働面が厳しい状況だと「公務員離れ」が進んでしまう恐れが出てきそうですね…。

いずれにせよ、物価高での収入減は厳しいと言えるでしょう。

ボーナスの使い道は何?

では、夏のボーナスの使い道はどうでしょう?

日本生命のアンケートによると、貯蓄や資産形成以外の使い道は、コロナ感染拡大以降3年連続で「生活費への補てん」が1位でした。

〈FNNプライムオンライン / 2022年7月7日〉

ニッセイ基礎研究所

諸外国と比べて、日本はコロナ禍直後のGDPの落ち込みは比較的抑えられたが、その後の回復が遅れてしまっていて、この結果はその表れかもしれない

と分析しています。

一方、コロナ流行前は1位だったものの去年4位に落ちていた「国内旅行」2位に浮上しました。

その割合も去年の8%から16%と大幅に増えるなど明るい兆しも見られています。

ただ、この調査が行われたのは、先月1日~16日と感染者が比較的抑えられていた時期で、ここ数日、感染者は再び急増しています。

これを受けて、早ければ今月前半から実施するとしていた政府の「全国旅行支援」についても開始時期の判断が先送りされるなど、急激な感染者の増加は、ボーナスの実際の使い道にも影響を与えそうですね。

冒頭のマイナビニュースの記事を寄稿した佐藤彰コーチングFP事務所/キャリアファイナンス研究所 代表の佐藤彰さんは、ボーナスで得たお金は「計画的に使うことが大事」と指南しております。

短期的には、節約

長期的には、キャリアプランの見直しや資産運用を検討するなどして、収入と支出のバランスに気をつけながら、日々のお金の管理をしていく。

…と、なかなか厳しい日々が続きそうですね…。

個人的には学習など今後のキャリアプランを見据えた投資も必要だと思っておりまして、締めるところ締める、かけるところはかけるで、良いバランスをとっていきたいと考えております。

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。



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