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燃えつき症候群のぼくが 「勉強の仕方 米長邦雄・羽生善治ー頭がよくなる秘密」を読んで、持続させるコツを学んだこと

ぼくだけじゃないはず、燃えつき症候群(バーンアウト)

今まで仕事を転々とし、生きる希望を見失ったときもありました。振り返ってみると、とても音に敏感でその場にいれなくなることや、感受性が強すぎて、まともにストレスを受けていました。

過集中になりやすく、頑張れば頑張るほど空まわりしてしまい、脳と体のバランスが悪くなってうつ症状になってました。

いわゆる燃えつき症候群(バーンアウト)です。発達障害の人はなりやすいのでは?

燃えつきてしまわないために

うつのときは何にもやる気が起こりません。一日中家にいると昼夜逆転し、生活リズムが悪くなって頭痛がします。

雨の日が続くとさらにブルーになり、ますます気分が落ち込みます。最悪でした。

それから半年ほど薬を飲みながら徐々に回復していき、何かを学ぼうと意欲も湧いてきたとき、本屋に行ってみました。


本屋に行くと、「勉強の仕方 頭がよくなる秘密」のフレーズに目が止まり、この本を購入しました。対談形式なので読みやすいし、将棋界の天才、先を読む力のある方なので説得力があります。

天才2人だから実行できるわけで、はたして自分には可能なのか?

羽生善治が尊敬する米長邦雄先生だもの、対談では何気なく話をしているが、レベルが高すぎてついていけないかもしれない。と思いつつも、ぼくが心にのこった箇所を引用してみます。

勉強法以前にもっと大事なことがある。

米長「どう勉強するかという前に大事なことがもう1つあるんです。それは、自分の人生の究極の目的というか、何を求めていきるのかということです。

あなたが遠く仰ぎ見る星は何なのですかと、それが自分自身でわかっていない、あるいは見失っている人が多いように思います。」

・すぐに結果がほしい、評価を得たい気持ちがあるのはわかる。しかし、5年先、10年、20年と物事を見なければいけない。焦ればあせるほどと大切なもの見失ってしまう。

素敵なインプリンティングが未来を拓く

幼少の頃、詰将棋(将棋評論の本)を大人たちみんなが考えている場に入り、これしかないと指したら当たっていた。天才だ!とほめられたことについて

米長「自分の頭の中に、自分には才能があるという思いが植え付けられた。天才なんだということが脳味噌の中に埋め込まれた。これがまず大事なことです。」

羽生「たしかに潜在的な能力があってもそれが発揮されない、埋もれてしまうということはありますね。才能を信じる人、伸ばしてあげたいという人が周囲にいて、初めて才能が芽を吹くのだと私も思います。

インプリンティングとは=刷り込み。多くの生物が誕生直後に受けた刺激に影響されること。たとえば、生後まもないヒナ鳥は最初に見た「動くもの」を親だと思い込む。動物行動学の始祖、コンラート・ローレンツ博士によって発見された現象。

・自分は頭が悪いと思えば本当にそうなってしまう笑 自分は頭がいいんだ!伸びしろがたくさんあるんだ!と思うことが大事。

まず真似をする勇気を持て

羽生「最初は、先輩の通った航路を何通りも覚えていくしかありません。ただ、そこで大切なことは、それを丸暗記しようとするのではなく、その過程を理解しようとすること。繰り返しの中で理解するということだと思います。」

羽生「だから、最初は真似、見よう見真似でいいと思います。誰でも真似から始める。それではつまらないなと思ったらやめればいいし、自分なりにアレンジしたくなったら、そうすればいい。

ある程度時間が経って、真似から理解になると「ああ、そうだったのか」と先輩の考え方がわかってくる。

それはすごくうれしいことです。だから、自分で考えるための材料、一つのきっかけとして、真似から理解へというステップアップが大切なのではないでしょうか。」

・仕事でも、趣味でも、真似から入っていく。基礎と応用の繰り返しが大事。

ベストの勉強法は常に変化する

米長「人によって勉強法が全然違うと思う。さらに、自分にとってのベストの勉強も変化していく。だから、そのときに応じてベストの勉強法をやれるかどうか。これが大切だということになりますね。

米長「中には、これをやるとかえって力が落ちるという勉強法もあるかもしれないと思っています。だから、今はこれがいい勉強法だと思っても、時間が経てば違うものに変えて行かなくちゃいけない。

やっぱり年代が上がっていくと、前の勉強法では通じないということもあるんだと思います」

・経験によって考え方も変わっていく。今、自分ができることに意識を持っていこう。

早く強くなる勉強法・力を維持する勉強法

若い人の将棋のレベルについて

米長「最近はいきなりワーっと、垂直に壁を上がるように急激に上がってくる。それは、そういう勉強法を採ったということです。つまり早く強くなる勉強法で強くなった。

ところが、早く強くなる勉強法と、力を持続する勉強法は、別ものです。力を持続する勉強法が昔に比べて疎かになっている。社会一般においてもそうです。

レベルを持続できないことについて

米長「自分は落ちているんだろうけど、それ以上にもっと早く落ちる人が多い(笑)自分も落ちるんだけど、ほかの人はもっと早く落ちる。ほかはもっとひどくなる。」

米長「つまり、今やっていることは、アクセルを踏み込んでワーっと走る。ものすごいスピードを出して直進している。

ところが、二十五歳、三十歳と五年刻みに、それ以降は一年刻みの感じでカーブが出てきたり、坂道になっていたりする。

だんだんそういう道が出てくるわけだ。今は高速道路ばかり走っている人が増えた。」

米長「高速道路を降りたあと、どういうふうに運転していくかがむずかしい。そのあとの運転の仕方が一つの問題だと思うんです。弱くならない方法はあるはずなんだ。これが僕の今の課題です。」

羽生「チェスの世界にカスパロフという強豪がいます。彼は必ずしもチェスばっかりをやっているわけではないらしいです。

むしろ、チェスばっかりやっているのは弊害があるという考え方で、たとえばロシアの詩人の詩を読んだりとか、そういうこともしているらしい。

そうしないとチェスの今のレベルを維持するのはむずかしいという考え方なんです。」

・一つのことを追求するのはすごい。しかし、長く持続できるのかと問われるとそうでもない。持続するのは難しい。

頑張ることを意識するのではなく、続けられることを意識する。

仕事を転々としていたぼくにとって、続けていくというのは大きな課題でした。仕事を続けられない理由は表面的には発達障害があり、音に敏感すぎて苦手なものが多すぎるということ。

しかし、もっと根本的なことを理解することによって続けられることは可能ではないのか。

米長名人がおっしゃるように二十代後半あたりから今までのやり方が通用しなくなりました。二十歳の頃から働いて、元気になってフルに働いて、過集中しすぎて体調を悪化させ、仕事を辞めての繰り返しだったので、体がまったく動かなくなりました。

要するに一つのことに集中し過ぎたんですね。それからは本を読んだり、映画を見たり自然を満喫したりしています。

この本を読んで今のぼくがやっている、山奥で水田を作るという道しるべになりました。静かな場所なので音に対してのストレスもなくなっています。五年前から仕事も持続できています。

ありのままで続けていく

水田のことやクレソン栽培のことを書こうとおもったのですが、自分自身どういう風に健康になって、なぜ仕事が持続できているんだろうかと、ふと思いました。

過去の自分はこうあるべきと思った行動は長続きせず、一つのことだけを考えてしまうので、持続することはできませんでした。

人と比べずにありのままで、ボチボチやっていこうの精神だと続けられそうです。

以上です。 読んで頂きありがとうございました🤗


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