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登山仲間の葬式の後は約束などなくても皆いつもの店に集まる。 「なぜ山に登るのか?」「そこ…
出された名刺には「文学トリマー」とあった。 「え?編集さんですよね」 「そうです。この度担…
旅鼠に関する情報が入って来た。 テロ組織レミング。 テロと言っても彼ら自体には主張する主義…
「白い靴を履いた男、ですか?」 「えぇ。ご存知ないですか?」 先週近くであった殺人事件の捜…
公園の遊具に黄色と黒のテープが巻かれてあった。 黄色いテープに「ちかづかないでください」…
久しぶりに筆が全く進まない状態だった。 とはいえ、連載が終了すると、必ずこの状態に陥る。 …
我ながら器用だと思った。 キーボードに手を置いたまま寝落ちしていた。 その手の上にうっつぷすこともなく寝ていたようだ。 ノートPCはスリープ状態。 自分と同じく眠っていたようだ。 机の上のデジタル時計は03:13。 「やれやれ」 キーボードから手をどかし、両手を握り指の関節を鳴らす。 いい加減この癖はなくそうと思うが、ついポキポキと鳴らしてしまう。 首を回し、肩甲骨も「ポキリ」というまで動かしてみる。 そして、改めて、キーボードのエンターキーを叩くと、画面が明るくなった。 パ
「三億佐藤と二億斉藤?なんだこれは?」 「集めてほしい」 「ちょっと待て。日本人が今、どれ…
冷凍睡眠のコースはふた通り。 ひとつは肉体ごと、もうひとつは記憶のみを冷凍保存するもの。 …
I cannot reach you.I cannot reach you.I cannot reach you.I cannot reach you… A4用紙に…
「風薫るの薫といえばたいていは通じる」 「羨ましい」 「あぁ」 男3人がオープンテラスで頭…
「めっきり葬儀が簡素になって花屋も暇になったでしょう」 いつも嫌味を言いにくるマダムに「…
『北極グマとトラは一緒に戦うことはできない』 探偵はじっとそれを見ていた。 ネオン管で描か…
殺した相手に思い入れはない。むしろそんなものを抱いたら殺し屋なんてやっていられない。 「でも、覚えていますよね?殺した相手を」 「そりゃそうさ。当然だろう?」その人は少し呆れたような顔をした。 「その人がいなくなっても、その人がいた大概のところには別の誰かが入り込んでは、さも『最初から自分がいました』みたいな顔をする。死んだやつのことなんて家族でもなければさっさと忘れてしまう。だから、せめて俺くらい覚えてやってもいいだろう?」 誰も悪いとは言っていない。 同じ統括者から仕事を