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【逃げる夢】#シロクマ文芸部

逃げる夢というお題だったので、こっちで夢ネタを書いているから、こっちで何か書こうと思ったけど、何度書いてもしっくりこなくて、書いては消してを繰り返している。
昔から逃げる夢は割と多い。
何から逃げているのかわからないけれどもよく逃げている。
逃げているというより、追い詰められている。
迷路のような建物の中を逃げ回っていることが多い。
Hもしくはロの字型の高層の学校だったり、隣同士の建物がドアで繋がっている雑居ビル群だったり。赤い絨毯の敷かれた廊下のあるまさに迷路のような和風旅館というのもある。
自分を追いかけるものより、目に映るさまざまなものの方に気が入っているが、それでも追われている緊迫感に息苦しくなりながら目が覚める。
そんな夢。
目が覚めて「あぁ、夢でよかった」と思うことはない。
「もう少し寝てたら、オチが見れたかも」と悔しくなることの方が多い。
緊迫感あふれる追われる夢、逃げる夢は自分にとって悪夢ではない。
だから夢分析をしたいとか思ったこともない。
夢に出てくる、現実では行ったことも見たこともない場所。いつか「あぁ、ここだったんだ」と思ってみたいと願っていたが、地元からほとんど出ることのない自分はそういう経験もないまま終わるんだろうなぁ、と寂しく思う。
逃げる夢を見れば見るほど、身の丈分自分が見えてしまう。
目覚めの時よりも、夢を反芻した時の方が悲しくなる。
そういう意味では逃げる夢は「悪い夢」なのかもしれない。



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