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TSUTAYA

 また一つ近所のTSUTAYAが閉店する。サブスク全盛のこの時代に仕方ないこととはいえ、昔からTSUTAYAでCDやDVDなどを借りてきた世代としては寂しいものはある。
 僕がTSUTAYAを初めて利用したのは約30年前、高校1年生の時だった。高校入ってようやく流行歌を聞き始めて、毎回CDを買うお金もないから一泊二日とかシングルなら100円とかで借りられたTSUTAYAの存在は大きかった。ジャケット買いしたら外れがよくあったからとりあえず試しで借りて聞いて、気に入ったら買うとかしたり、いや、思い出したぞ。当時はまだカセットテープに録音したりしていたから、とりあえずたくさん借りてきて気に入ったのをカセットテープやのちのMDとかに録音していたんだった。そうこうするうちに、カセットテープとかMDを自分好みにカスタマイズして選曲もテーマも決めて、「オリジナルアルバム」みたいにして一つの作品として完成させたのを買ってきた既存のCDよりも愛聴していましたね。特に用事がなくてもとりあえずTSUTAYAに入って「今はどんなCDとかが流行っているのかな」とか、実際に自分の目で確かめたり視聴したり……とかもうすぐなくなっていくのかな、やっぱり。偶然の出会いとか、有名な、でもまだ聞いていない未知の洋楽コーナーとか眩しかったな。で、洋楽とか聞き出すとCD全フロア自分のテリトリーと思えたり。自分の音楽の聴くレベルが上がるたびにTSUTAYAは誇らしげに僕を迎えてくれた。
 50音順、洋楽ならアルファベット順に好きなアーティストを探して、これ有名だからそろそろ聞こうかなとか思ったり、そういうのも遅かれ早かれなくなっていくんですね。だからサブスク全盛のこの時代、化石のようなCD文化、レンタル産業の代表TSUTAYAの寿命もそう長くないと思った僕は、たくさんCDの曲を録音できるUSBメモリーに最後の望みを託すように、今までの人生で出会ってきた知っている限りの洋楽、邦楽、JAZZ、クラシックなどの名曲を約2年前から録音しまくっている。今でやっと3000曲くらい。でもまだ洋楽のエリッククラプトンやキッス、レニークラヴィッツ、エンヤ、ジャミロクワイなどまだ入れていないアーティストや、邦楽も2000年代以降のほとんどコブクロ、スキマスイッチ、木村カエラ、サカナクション、などなどまだ借りるべきアーティストがいるから、11月5日が今日閉店を知った近所のTSUTAYAの最終レンタル日だから、今日はその洋楽群、11月5日までにもう一回1100円で10枚も借りれるから、2000年代以降の邦楽勢を借りようかなと思っています。
 思っているよりだいぶ早くTSUTAYAが潰れていってるからもっと、CDとか出来るだけ借りていかないと、TSUTAYA無くなったら、CDとか自分でAmazonとかで高いお金出して買わなあかんのやで。それはキツイ。だから早くお金が安く済むうちに出来るだけめぼしいCD借りていこうかなと思っています。
 僕の音楽人生を大いに励ましてくれたTSUTAYAさん、もうあらゆる店はそんなに長くはないかもですが、ありがとうございました。まだあなたの寿命が尽きる前に出来るだけ売り上げに貢献して、今までの感謝のしるしとしたいと思っております。

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