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コラム第34回:マルチスポーツとシーズン制のすすめ 後編

(松)こんにちは! サポートスタッフの松澤です!

(松)このコラムでは鈴木トレーナー監修の元、スポーツ愛好家の方へ向けた内容を発信しています。

(松)前回はマルチスポーツとシーズン制の前編をお伝えしました。

(松)今回は、後半として、シーズン制のメリットなどをお聞きしていきます。

(松)それでは、鈴木トレーナー! 今回もよろしくお願いします!

(鈴)よろしくおねがいします!



マルチスポーツとシーズン制のすすめ


(松)前回は子供とスポーツの関わりのお話の中で、マルチスポーツとシーズン制についておすすめしていましたね。今回はその続きとして、シーズン制のメリットについて教えてください!

(鈴)はい。大きく3つですね。
①マルチスポーツが実現できる(マルチスポーツのメリットについては前回の記事をご覧ください。)
②選手自身に考えさせることができる。
③そのスポーツへのやる気が増える。

まず②についてですが、上記で上げたバレーの例のように年間4か月しかオンシーズンがないと、残りの8か月が自由になります。そうすると、仮にその期間他の競技に取り組んでいたとしても、一度距離をとることになり自分で考える余裕が生まれます。
年間通してずっと指導を受けているとなかなか考える余地がありません。

そして③についてですが、やらない期間があることで、そのスポーツをするのが当たり前でなくなり、「早くやりたい!」となり、やる気の増加につながります。
日本のように年間通して取り組んでいるわけではなく、シーズン制がポピュラーなアメリカで様々な競技が強い理由もこのやらない期間によるやる気の増加も影響しているのではないかと思います。

(松)競技に取り組んでいない期間も大事な期間ってことですね! 

では、マルチスポーツやシーズン制を導入するにあたっての注意点などはありますか?

(鈴)マルチスポーツに関しては、狙いによって取り組むスポーツを選ぶのが大事になります。

動作のバリエーションを増やしたいなら全く系統の違うスポーツを(テニスとサッカーなど)するのがいいですし、メインのスポーツにつながる動作を獲得したいのであれば近い動きのスポーツをする(野球とゴルフなど)のがおすすめです。
ちなみにメインのスポーツにつながる他のスポーツのことをドナースポーツといいます。理想としてはドナースポーツと系統の違うスポーツの両方ができるといいですね。

あと、特にチームスポーツの場合は入ったり抜けたりを嫌うところも多いのでそこも注意が必要ですね。今回紹介しているようなマルチスポーツ、シーズン制に理解のある運動指導者は非常に少ないのが現状ですので。

(松)何を目的としてマルチスポーツをするかを考えたほうが良いということですね。

それでは、最後にお聞きしたいのですが、もし自身の子どもや指導しているジュニアがマルチスポーツやシーズン制を取り入れたい!としたときにはどのようなフォローをすればよいですか?

(鈴)2つほど気を付けてほしいことがあります。

まず一点「強制にならないこと」です。
そもそもスポーツ自体楽しんで行うことが大事ですし、利点があるからといってマルチスポーツを無理やりやらしてもあまり良い効果は望めないと思います。
無理やりやらせることはかえってスポーツから遠ざかる原因となりますので、本人が興味を持ったものをやらせてあげることが大事かと思います。

2点目は「やりすぎないように注意すること」です。
例えば、現状週5日一回につき3時間サッカーをハードにしているとします。そこにマルチスポーツとして週2日二種目新たに3時間ずつ追加するとした場合、おそらく運動のしすぎになります。
スポーツの種類にもよりますが、きちんと身体を休める時間が作れるようにしたうえでマルチスポーツを取り入れることが大事ですね。そういう意味でもシーズン制を活用することはおすすめです。同じ時期にすべてやろうとせず、時期を分けてマルチスポーツができればやりすぎも防ぎやすくなります。

(松)ありがとうございます! それでは前後編としてお伝えしてきた今回のコラムもそろそろ終了とさせていただきます。

(松)個人ホームページでは、より専門的なコラムに加え、鈴木トレーナーへトレーニング指導のお問い合わせもできます。ぜひご覧ください!

(松)それでは鈴木トレーナー! 今回もありがとうございました!

(鈴)ありがとうございました!


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