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朝の続き

20代後半になって色々割り切る術を身につけられるようになったし、少しずつ世の中の輪郭が浮かび上がってきた。


だけどその「わかってきた」が増えた分、私の「多感な時期」はまだまだ終わりそうもない。

周りは大袈裟だろうと思うことを毎日考えながら生きているし、勝手に悩む。


実家にいた時は全くと言っていいほどテレビを見ていなかったし不便もなかった。
一人暮らしになって無音の生活も苦痛なので朝だけニュースを見る習慣がつく。

何年も何年も遮断していた、こちらから得るつもりのない情報がとめどなく私の中に入ってくる。

夜には大体忘れているが、むずむずした気持ち悪さだけ残る。


まだネットニュースで拾いたい情報だけ覗いて距離感を保ってたあの時期のほうが上手くやれてた。



今に始まった事ではないだろうけど、
家に帰ってくるはずだった人がいつのまにか永遠に帰らない人になってしまったニュースが最近印象に残る。


私はいつも通りzipが始まる時間に起きて
着替えて化粧して朝ごはん食べて
慌てながらゴミ捨てに行き電車に乗る毎日を送っているはずだけど

もしかしたらその日の夜は帰ってこれないかもしれないと思ってしまう。


寝起きの跡が残る毛布
ほったらかしのパジャマ
チョコのついたバターナイフ
水滴の残った観葉植物


どこを切り取ってもこの生活に続きがありそうなのにプツリと時が止まったようにどこかで終わってしまうかもしれない。


車にはねられるかもしれない
電車が事故を起こすかもしれない
何かの事件に巻き込まれるかもしれない
発作が起きて倒れるかもしれない


これ以上余計に考えたって仕方のない事なんだけど、
せめて今日もお家に帰ってこられてよかった。ってホッと出来たら一日を大切に出来るのかな。


あと少しで健康診断の結果も来るのでそっちはどうなることやら。。

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