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牡牛座として生きてゆく

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牡牛座として生きていくと決めた私の、有事の選択や、これからのライフスタイル。五感に長けた牡牛座としての生態や、お気に入りの物をしつこく愛でる習性についてなど。
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牡牛座として生きてゆく

選択肢の中から、どれかひとつを選ばなければならないとき。理屈的に正しそうなものと、なんとなく気になるもの。どちらを選ぶべきか、いつも迷って動けなくなる。 何年か前、たまたま手に取った鏡リュウジさんの著書『牡牛座の君へ』の中に、その答えはあった。他にも人生で迷いがちないくつかのことに、指針と染みるような心地良い言葉が添えられている。 この本と出会ってから私は牡牛座として生きてゆこうと決め、『牡牛座の君へ』は聖典となった。   * ブッダ、アドラー、ポジティブ、感謝、日頃

楽園追放

長年、難病による激痛に悩まされ。 2020年に結婚生活を終わらせて。 2021年には父が逝ってしまって。 この頃は緊張や悔しさ悲しさなど、精神的ストレスがとても大きかった。 だけど戻ってきた実家での暮らしは、とても健やかで、落ち着いていた。 私は楽園を手に入れた。 いや、楽園に戻ってきたのだと実感していた。 父が亡くなった2021年と翌2022年は、母のそばにいること、実家の草刈りをすること、畑仕事をすることが、心地良く私にフィットした。 コロナ禍であったことも私には

緑色が好きです

緑色が好きです。 緑ならなんでもいいわけではなく、ベタ塗りの緑やエメラルドグリーンは、好きではありません。 初夏の日の光が透けた、木々の葉の黄緑色。 我が家の森にある、氏神様を守る二本の木の根元にみっしりと生えた、苔の深い緑色。雨上がりにはつやつやとして、それがまた美しい。 シャンプーや化粧水を選ぶときも、特にこだわりがなければ緑色のデザインを選びます。緑色は自然派なものを表していることが多く、敏感肌の私にはそれもまた良しなのです。 今使っている化粧水のボトルは、マリ

読書をしたくてブルーレイが壊れる

私の部屋にあるブルーレイが壊れた。 ディスクじゃなくて、本体の方。 そういえば夏の間、時々激しくうなっていた。 私は録画したお気に入りの番組を、何度も繰り返し見るタイプである。だけど―― 見たい番組録画できなくなる! 急いで買い替えなきゃ! ――という考えは、意外にも一瞬で終わった。 「……しばらくこのままでもいっか」 と様子を見ることにした。 ブルーレイではなく、私の様子を。 すごく久しぶりに「読書に没頭したい」と思い立ち、ちょうど小説を読み始めていたときだった。

やりたいことはあるが、体調優先と決めたから

noteの投稿数は、月10本程度と決めていたのだが、今月は2本上げたところでピタッと止まっている。その理由は、体調管理を最優先にしたから。 今私は、「せんまやひなまつり」に参加している。 2月11日から、我が地元で毎年「せんまやひなまつり」が開催される。 コロナ禍のため、2020年は開催したものの途中で中止。2021年、2022年の中止を経て、今年2023年、3年ぶりの開催である。 今回私は、スタッフの1人として9年ぶりに参加。9年前の2014年に参加したときにも思った

私の車を買い替える

「携帯空間Fun!Car!Go!」という、昔の車のCMを思い出す。「携帯空間」とはよく言ったものだなあと、横の車に目をやる。 「私多分、運転が好きなんだと思う。昔付き合ってた人がすごい年上で、どこ行くにも全部運転してくれたんだけど。それが耐えられなくて1ヶ月で別れたのよ」 「なんですかそのおもしろそうな話は」 タブレット端末を操作していた担当さんが笑う。 自動車ディーラーのカフェスペース。 展示されているピカピカの高そうな車を眺めながら、若かりし日のドライブデートも思い出

「気になる」をたどりながら、どこかで私は答えを得た

「きっかけのイスラーム」で記した、あの不思議な感覚。あれほど私の心を動かしたものの正体を知りたくて始めた、「気になる」をたどる思想の旅。 『コテンラジオ』オスマン帝国シリーズでの「イスラーム」を皮切りに、「倫理的ビーガン」や仏教の「自他平等」などなど。気になる方向へ流れては、納得したり違和感の正体をつかんだりと、自分なりに決着をつけながらここまで来た。 その結果―― 今はオスマン帝国シリーズを聞いても、なぜか前ほど気にならなくなった。 ということは。 「気になる」を旅し

天の祝福

イギリスの人気番組『ブリティッシュ・ベイクオフ』。アマチュアのベイキングコンテストで、イギリスでは社会現象にもなったとか。私も大好きで、シーズン7まで毎回録画し、何度も繰り返し見た。 (『Dlife』はとても良いテレビチャンネルだったのでできれば復活してほしい) どのシーズンもファイナルは特に好きで、優勝者の発表は私も固唾をのんで見守り、最後は拍手で称えながら涙したものだった。 最近Eテレで再放送されたシーズン1のファイナルは、なぜかとても、私の心に刺さった。 優勝者発

レインボーをこっそり持つ理由

アウェアネスリボンでレインボーといえば、LGBTQ等への理解・賛同のシンボル。本当はこんなものが必要ないくらい、誰もが安心して生きていける世界になればいい。だけど今は過渡期だろうから、理解・賛同を示すという行為も必要なのだろう。 私はレインボー柄のキーホルダーを「こっそり」持ち歩いている。 キーホルダーは小物入れに着けている。その小物入れは、バッグのポケットへ入れている。 だから小物入れを出さない限り、もしくはバッグのポケットからキーホルダーを垂らさない限り、レインボーは

グリーンリボンへ託す希望と応援

アウェアネスリボンについて調べていたとき、「緑好きの私としては、やっぱ緑色を持ちたいよなあ」という不純な動機が発生した。 こだわりがあるので緑ならなんでもいいというわけではないが。 そこでグリーン系のアウェアネスリボンで、自分に合う意味のものがないかと検索してみる。 「うーん、臓器移植はピンとこないから……環境保護かなあ。緑のない都会で暮らすと体調悪くなるしなあ」 などと思いながら調べ続けていると、ロシアによるウクライナ侵攻の、反戦活動の話にたどり着いた。 反戦カラーと

「風の時代」の牡牛座の反乱〜スマホ編〜

数ヶ月前、長年使っていたiPhoneがついに壊れた。このことを通して、私は自分が「ド牡牛座」だということを、久々に自覚した。 まず、同じiPhoneを5年間も使い続けていたこと。しかもiPhoneの使い勝手にどうしてもなじめなくて、早々に「次は絶対Androidにする!」と豪語していたにも関わらず、結局バッテリーが壊れるまで使い続けていた。 「今の生活が変化するくらいなら多少嫌でも我慢する」「同じ物を長く持つ」という牡牛座の気質って、恐らくこういうことを言うのだろう。

「風の時代」の牡牛座の反乱

高校時代の、ある夏のお昼どき。同級生の女の子3人が、お弁当にそうめんを持ってきてすすっていた。 それぞれがそうめん弁当を持ってきたということではない。麺担当、麺つゆ担当、薬味担当、と役割分担をして持ってきたのだ。誰が言い出したか知らないが、おもしろい発想である。 以前放送された『サラメシ』でも、似たような光景があった。どこかの市場のお昼ごはん。お肉屋さんとお向かいの青果店が、毎日肉と野菜を持ち寄ってまかないを作り、一緒に食べていた。 なんか、いいなあ、と思った。   

ライナスの毛布、牡牛座さんのペロペロ

私がまだ1、2歳のヨチヨチだった頃。祖父は脳梗塞で1年ほど入院していて、祖母はその付き添い。両親は共働きで、姉は保育園へ通っていた。だから私は、昼間、母の実家へあずけられていた。 母方の祖母はいつも微笑んでいて、茶の間に座っている姿に後光が差しているような菩薩タイプだった。幼すぎて記憶もおぼろげだが、私はそんな祖母が好きだったから、よくなついていたと思う。 おやつにはよく、すりおろしリンゴが出された。 「今日のリンゴ、ちょっとしょっぱい」 「ありゃ。ほんじゃ色悪くなんない

相変わらず花王のバスマジックリン•グリーンハーブが好きすぎる

その後も花王バスマジックリンのグリーンハーブが好きすぎて、毎日お風呂掃除と入浴時間が近づいてくると、あの匂いを思い出して顔がにやける。 そうやって楽しめるところは「感覚の牡牛座」で良かったと思う。逆に不快な臭いと接触したときは、その嗅覚の感度の良さが仇になるが。 以前はスプレーの本体ごと買いかえるのが一番匂いの鮮度が良いと語ったが、さすがにそうしょっちゅう買いかえるのは金銭的にも環境的にも心苦しい。 そこで詰め替えタイプでも匂いをうまく拡散できないものかと、あれこれ実験