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日記

日曜日の朝を落ち着かないまま迎えた。
本日締め切りの就活の書類があるからで、締め切り前はよく眠れないから。
心臓の音が鈍い。
それから二度寝したもののいつもより早く布団から這い出ることができた。
猿田彦に行き午前中にあと少し修正するだけのところまで書き上げた。
お腹が空いて不機嫌になってきたためここら辺でご飯に。
晴れているのに家に帰るのがもったいない気がして近くの中華屋に行く。
となりの卓を見てラーメン定食から角煮鍋の定食に直前に変える。
土鍋って書いてあったのに鉄の鍋だった。
餡の黒さで町中華ではなく中華屋であることがわかる。
食べ終わった時お腹いっぱいになったのに気分が良くなっていない。
外に出るとあまりにも天気がいい。
花見でもしようかと思うけど近くにいいところがない。
諦めて隣駅の本屋さんまで歩く。
歩いているうちにwarpaintのnew songを聞いて少しうるっときたがどうしてこんな曲調でうるっとくるのかがわからない。
yeuleのanthems for a 17 year old girl を聞いて心が軽くなる。

本屋に入る。
20分くらい小さい売り場をうろうろし本に惹かれない日かもしれないとぼんやり思う。というより何にも惹かれない日かもしれない。
それでもお腹を空かすためにもう20分ほど本の表紙などを眺めてふらふらする。
甲斐みのりの『東京でお酒を飲むならば』を手に取り目次に新宿の「どん底」(居酒屋)を見つけ、それならばと購入する。
惹かれるものがあって安心する。
本屋を出てどこで読むかを考える。
頭に浮かんだカフェがどこもいっぱいだったため市の施設の一階のベンチを目指す。
買った本を開く。
浅草の水上のバスでのエッセイから始まる。
いつのまにか浅草の他のエッセイも読み終わっている。
外でビールが飲みたくなるがテラス席があるお店は高いし缶ビールを持って飲むのにも良い場所が思いつかない。
なんとなく自動販売機に行き缶のジュースを買う。
アロエと梨のジュース。
昔からこのジュースがいろんな施設の屋内の一階の自販機にありちょうどこんな暖かくて眠たくて明るい時間に飲んでいたような。
もう一度エッセイを読み進める。
一回本を傍に置きPCを開き本日締め切りの書類を確認して提出する。
提出したあとにもう二回ほど確認すべきだったかもしれないことが過ぎるが眠気が勝つ。
ジュースを飲み干し市の施設にあったギャラリーに行く。
近くに座っていたおばさんが追いかけてくる。
ベンチにふく忘れてるよ。
見ると服がベンチに同化しているがたしかにある。
お礼を言って取りに戻りギャラリーにまた入る。
本の背表紙を眺めているのと同じ気分で展示を見る。
水辺、川、淵について考える。
もうちょっと良い笑顔でお礼を言えたら良かったのかもしれない。
アンケートを書いて出る。
スマホの充電がないのでドトールに向かう。
ドトールの充電席が開いてないのでパン屋に行く。
クリームパンを齧る。
水を飲む。
うとうとしながら深夜のうちにビールを買って川で花見をしようと決めてみる。
生活にお金がかかる理由が江國香織や森茉莉が好きだからな気がしてくる。
いままで考えたどんな理由よりも納得感がある。
クリームに到達する。
水を飲み切る。

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