#タクシードライバーは見た「中国人観光客の暗号」
中国人観光客のお客様は、団体で乗ってくるとマシンガンのようにトークが炸裂する。
その様は、中国語を一切聞き取れない僕にとって暗号のよう。
「ウォ、ブシ、ファン、カイ、ツァイ、ハ、チャオピ」
「フォイ、イィー、ウェイ、ハイ、メイ」
「ウォデ、イン、ジン、ブ、ラ、マ」
「タ、ブ、フゥイ、フゥ、ラン」
これらが飛び交うと、もう何が何だか分からない。
中国語を聞き取れる人が聞いたら会話が成立しているのかもしれないが、
変な音が羅列しているだけ。
これに対して嫌な思いをしているということはなくて、
こんなに聞き取れない言葉も、中国では会話として使われていることを考えると、言葉は凄いなと感じる。
逆に日本語を一切聞き取れない外国の方が日本語を聞いたらどんな風に聞こえるだろう?
もう聞き取れるのが当たり前になった僕にとっては想像してもしきれない世界だが、
きっと僕が中国語を聞くのと同じ感覚なのかもしれない。
そんな一瞬にして異世界に飛んだ感覚になる、中国人観光客のお客様の会話のなかに空耳が聞こえてくることがある。
「ツァイ、ツァイ、ツァイ、ツァイ、メェーー」
なんて言葉が
「ゥザイ、ゥザイ、ウザイ、ウザイ、メェーー」
と聞こえてきて
あっ、羊が泣いた。
なんて頭の中で思ったりする。
そういった空耳が一つでも聞こえてくると、その後の聞こえてくる会話が全て空耳に変わっていくし、
空耳に対していちいち反応していくと笑いが止まらなくなってくる。
たまに、めちゃめちゃうるさいときもあるけど
面白いから良い!
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