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タクシーをエンタメにする!3つの軸とは?②タクシーを題材にしたエンタメ作品

タクシーをエンタメにする!3つの軸についての記事の第二弾です。

エンタメにするということがどういうことなのかを説明していく記事になります。

こちらは、第一弾 タクシー運転手、利用者の体験談

こちらは、第三弾 タクシー運転手がタレントのような会いたい存在

上記のnoteはタクシーをエンタメにする!3つの軸のうちの二つ、
①タクシー運転手、利用者の体験談
③タクシー運転手がタレントのような会いたい存在
について説明したものです。

そして今回は、第二弾!

②タクシーを題材にしたエンタメ作品
(小説、漫画、絵本)

その前にこのnoteを書くに至った経緯のおさらいを。

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このnoteのマガジンでは運転手や利用者の体験談を載せていますが、
エンタメにするというのはそれだけではありません。

そして、これまで約一ヵ月連投していますが、
そもそもタクシーをエンタメにするということの意味を理解してもらうことをしていませんでした。(書いていませんでした)

そこで今回は、タクシーをエンタメにするという意味を理解してもらえるように、実際の例を紹介しながら説明していきます。

タクシーをエンタメにする!3つの軸

僕が考えるタクシーをエンタメにすることには三つの軸があります。

①タクシー運転手、利用者の体験談
タクシー運転手は絶対に一人に一つは興味を引く体験を持っている。
そしてタクシー運転手(乗務員の登録者)は都内で約6万、全国で約30万人。
一人に一つあるのならば、日本に30万ものエンタメ(ワクワクしたり、心温まる話)の種が眠っている。
さらに、それは運転手だけでなく利用者の立場でも起こる。
全国でタクシーの輸送者は約14億人。
この後のことは言うまでもない。

②タクシーを題材にしたエンタメ作品(小説、漫画、絵本)
多くの人が知っているタクシーを題材にした作品はロバート・デニーロ主演の映画『Taxi Driver』や日本で言うと竹野内豊氏主演のドラマ『素敵な選TAXI』がある。『タクシードライバーの推理日誌』というタイトルも一度は聞いたことあるかもしれない。
しかし、それ以外にもあまり知られていないタクシーを題材にした漫画や本は多い。
それらをもっと知ってもらうことで、タクシー運転手への良いイメージを作りたい。
ドラマ・映画となった『海猿』をみて海上保安官の潜水士をカッコいいと思ったように。。。
僕自身も作品を製作しています。(いずれお目にかかると思います)

③タクシー運転手がタレントのような会いたい存在
前述したように、タクシー運転手は都内に約6万、全国で約30万人いる。
その中には、あなたが求める知識や経歴、体験をもったタクシー運転手がいるかもしれない。
実際には、心霊体験の多い方、元プロ野球選手、サザンオールスターズさんの元マネージャー。様々な経歴や体験を持った運転手がいる。
全国民とは言わない、もしプロ野球の大大大ファンがいて、運転手に元プロ野球選手がいれば、その運転手の存在はどのタレントよりも大きい。
「この運転手の話が聞きたい」それがタクシー運転手が必要とされる方法のひとつでもある。

以上の三つが、タクシーをエンタメにする3つの軸となります。

その中で、今回は②タクシーを題材にしたエンタメ作品(小説、漫画、絵本)について例を紹介しながら説明していきます。


タクシーを題材にした漫画

この記事を書く前に、数秒ほどタクシーを題材にした漫画があったか考えてみた。
思いつかない。。。
私は特に漫画好きではなく、漫画に詳しくもない。
でも一切読んだことがないわけでもなく、野球をやっていた経験から、森田まさのりさんのルーキーズやダイヤのA、沖縄の野球漫画わたるがぴゅん(ジャンプを読んでいた30代なら知っているかも)などは読んだことがある。
でもこの世代(93年生)で名前を知らない人はいないワンピースやナルトは読んだことがない。
そんな私の漫画の知識だけで、これを読んでいる方に参考になるかは分からないが、それでもほとんどの方がタクシーを題材にした漫画(単行本になる程)を知らないはず。

そしてすぐさま調べてみた。

そしたら、結構ある!
人気シリーズとまでは行かないが知る人ぞ知るという漫画だろうか。
あの手塚治虫氏にもタクシーを題材にした作品がある。

ということで、まずは見つけた漫画をいくつか紹介します。

細野不二彦氏 「ヒメタク」

~あらすじ~
細野不二彦新境地! タクシー業界人情物語決定版!! 関東近郊Z県の株式会社児見山(こみやま)タクシーは、通称「ゴミ山」タクシーと言われるほど荒んだタクシー会社。そんな一癖もふた癖もある運転手たちの只中に、矢野陽芽(やのひめ)という美人ドライバーが新人としてやってきた。ヒメちゃんはゴミ山タクシーの救世主となれるのか? 日々現れる色々なお客さんを相手に、ハートフルな物語が毎回展開します。ヒメタク発進! 今日はどんなお客様?
(引用・ソク読み)

第41回小学館漫画賞受賞を受賞し、テレビ東京系でアニメ化もされた『ギャラリーフェイク』も手掛ける細野不二彦氏の同作は2014年15号 - 2016年3月1日号で連載され、全二巻の単行本になっています。


たむらあやこ氏 「楽園タクシー配車日報」

~あらすじ~
社長の腰巾着、借金まみれのスピード狂、根性ゼロの元自衛官、なまりが強すぎて「シ」が言えない運転手……。北の地の「楽園タクシー」には珍獣たちがいっぱい。アクの強いおっさんたちの独自の生態系が織りなす人情譚(?)コメディー、開幕――!!
(引用・ソク読み)

10万人に2,3人が発症するといわれる国の指定難病であるギラン・バレー症候群を発症したたむらあやこ氏の最新作。
闘病生活を記したエッセイ漫画『ふんばれ、がんばれ、ギランバレー! 』は新聞・テレビなど各種メディアから取材絶えない話題沸騰作となったそう。


手塚治虫氏 「ミッドナイト」

~あらすじ~
名前も住所も謎につつまれている“ミッドナイト”と呼ばれる男は、もぐりで深夜のタクシードライバーをしていた。彼は脳死状態の恋人を治すため、金が必要だった。とうとう天才外科医のブラック・ジャックを訪ねたミッドナイトは、手術が失敗したら恋人の内臓を提供するという条件を出されるが……。手塚マンガ後期の傑作、第1巻登場!
(引用・ソク読み)

皆さんご存知手塚治虫氏の同作は、『週刊少年チャンピオン』で、第1部が1986年5月2日号から1987年6月12日号。第2部が同年7月10日号から9月18日号に掲載されました。
最終話まで描かれているものの、内容があまりにも衝撃的であるとして単行本への収録は見送られ、多くの伏線を回収しないままほぼ打ち切り同然で連載終了となったそう。
手塚氏にとっては最後の週刊漫画雑誌での連載作品。


⦅漫画の番外編⦆

並木道夫氏 「夜明けのタクシードライバー」

~あらすじ~(一巻)
「本当にあった」横浜タクシー物語、出庫! 業務の中で垣間見た人生の悲喜こもごもを、現役タクシードライバーが自らの筆でマンガ化。トーチャン、カーチャン、酔っ払い、教育ママに老婦人、ときにはちょっとコワい人も!? 一癖も二癖もあるお客さんを乗せ、タクシードライバー・並木道夫は今日も横浜の街を走る!
(引用・コミックシーモア)

横浜でタクシー運転手を務める並木道夫氏が体験した出来事をマンガで綴る同作。すでに4巻まで発売されています。
それをまとめているのがこのブログ。

最近の投稿によると、タクシー運転手の仕事を離れ、新たな仕事を立ち上げるとのこと。
こころ温まる作品が沢山あります。

Twitterではこんな声も。。




こちらで紹介した作品を含め、タクシーを題材にした漫画作品を全て読んでみましたが(まだ試し読み程度です)、全部面白い!!!
タクシー運転手をやっているからというのもあるかもしれないですが、
もっともっと、タクシーは面白いものになって行ける。
そう確信して、いま製作中の作品にも気合が入ります。


タクシーを題材にした小説

漫画に続いて、小説を探してみました。

みつけた小説を紹介します!

荻原浩氏 「あの日にドライブ」

~あらすじ~
牧村伸郎、43歳。元銀行員にして現在、タクシー運転手。あるきっかけで銀行を辞めてしまった伸郎は、仕方なくタクシー運転手になるが、営業成績は上がらず、希望する転職もままならない。そんな折り、偶然、青春を過ごした街を通りかかる。もう一度、人生をやり直すことができたら。伸郎は自分が送るはずだった、もう一つの人生に思いを巡らせ始めるのだが……。
(引用・光文社文庫 作品詳細ページ)

「誘拐ラプソディー」「HOME 愛しの座敷わらし」が映画化され、2016年には「海の見える理髪店」で直木賞を受賞した萩原氏のタクシー運転手を主人公にした作品。
代表作は渡辺謙主演で映画化もされた『明日の記憶』『海の見える理髪店』


森村誠一氏 「タクシー」

“死体”という客を乗せたタクシードライバーが体験する戦慄のサスペンス!
タクシードライバーの蛭間はある夜、一人の女性を乗せた。だが、彼女は「佐賀県まで連れて行って」という言葉を残して息を引き取る。死体を乗せたまま佐賀に向かった蛭間を待つ、未曾有の困難とは――。
(引用・角川文庫 作品詳細ページ)

森村誠一シリーズとして多くの作品がドラマ化され、映画化もされてきた森村氏のミステリー作品。代表作は『人間の照明』
“「死体」というお客様を乗せた”のフレーズが気になって仕方ない。

梁 石日(ヤン・ソギル)氏 『狂躁曲』(タクシー狂躁曲)

~あらすじ~
タクシーの内外にくりひろげられる、都会の昼の顔、夜の顔。からむ客、コッテリ熱い恋人たち、すごみをきかせるヤッちゃん。主人公の運転手が朝鮮人であることが分かった時の客や同僚の反応など、人々の欲望、喜び、怒り、哀しみを乗せ、タクシーは今日も走りつづける。在日朝鮮人の目を通して描かれる爛熟した大都会に生きる人々の滑稽にしてシリアスな物語。
(引用・筑摩書房 作品詳細ページ)

元タクシー運転手。
紆余曲折を経て新宿に寮のあるタクシー会社で職にに付いた梁 石日氏のデビュー作であり代表作。
新宿のスナックで酒を飲みながらタクシー客とのやりとりを面白おかしく語っていたところ、たまたま聞いていた出版編集者に執筆を勧められて書いたのが同作だそう。後に崔洋一監督により『月はどっちに出ている』として映画化された。もう一つの代表作『血と骨』は再び崔洋一監督、ビートたけし主演で映画化された。
他にも「タクシードライバー日誌」「タクシードライバーほろにが日記」
「タクシードライバー 最後の叛逆」等多くのタクシーを題材にした作品を生み出している。


タクシーを題材にした漫画・小説・絵本をつくる

職業を題材にした漫画はたくさんあります。
「サラリーマン金太郎」「宇宙兄弟」「重版出来」
「コウノドリ」「闇金ウシジマくん」「海猿」
それぞれ、映画化やドラマ化もされ沢山の方を楽しませ、そして職業自体の認知上げ、イメージを変えました。
これを読んでいる方の中にも、ドラマや映画、漫画を見ることでイメージが変わったり、なりたい職業や、やりたいことを見つけるきっかけになったこともあるかと思います。

タクシーを題材としたエンタメ作品を創り、多くの人に届けることでタクシーはもっと面白い存在になれる。
このままだと、いずれ無くなるのは目に見えているタクシー運転手の仕事を
今こそ面白い存在にしていきます!

タクシーをエンタメにする三つの軸のうちの一つとして。


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