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『七つの習慣』(西野由花)

ミャンマーの西野由花です。

七つの習慣はスティーヴン・R・コヴィーによって書かれた著名な作品である。本著には社会人としての心構えに限らず、日々の生活においてより高次の人格を持ち自分自身にも周りの人々にもより良い変化を与えることのできる原則とその原則を実践するための意識について書かれている。
本著では、主にインサイドアウトから成り立つ人格形成を重要視しており、特に「影響の輪」という考え方が非常に印象に残った。問題の原因を外ではなく内にあると考えるという考えは日頃耳にすることもあるが、この本では内にある問題の原因に対応することで、自分自身が影響を与えることのできる輪を広げ自身の外側にも変化を及ぼしていくことが出来ると示されている。この本を読み、自身の生活を反芻した時、私は自分自身のスキルを上げようという意思はあったものの、それによって自分自身の影響の輪を広げより多くの他者に変化をもたらそうという意識は持っていなかったことに気が付いた。例えば、私はコヴィーの言う効果的な人生に求められる第二領域の分野として英語学習を考えていたが、今までは文献を読むため、会議でデスカッションをするため、といいった自分自身の為に英語学習が必要であると考えていた。その為私の英語学習の中心はReadingや語彙の増加であった。しかしながらこの自分自身の第二分野の成長はただ私自身の為にあるのではなく、私がより多くの他者に変化を与えていく為に必要なスキルであると気が付いた。そういった意識を持ち、改めて私に必要な英語学習を考えれば、それは他者をより深く理解するためのListeningや自分自身の考えを伝える為のSpeakingなのではないか、そしてその二つのスキルをより効果的に向上していくために語彙を増やしていくことが必要なのではないかと考えるようになった。
進んで行動を起こす自覚を持ち、影響の輪を広げること。他者と相互依存の関係性を築き、公的成功を得るためには自分自身の影響の輪を自覚しその範囲で自分自身や周囲へのアクションをしていかなければならないのだとこの本から学んだ。振り返れば日々の生活の中で何かアクションを起こす際に、自分自身の影響の輪を意識したことがなかった。その為に例えば報告会を一つ開催するにも、自分の影響の輪には収まらない大きな物事を行おうとして成果を満足に出せず失敗をしたことや、反対に行動を起こすことに躊躇い影響の輪のほんの一部にしかアクションを起こさず僅かな結果しか得ることが出来なかった経験がある。私的成功から公的成功へとつなげる為に、本著の7つの習慣を実生活に当てはめていくことも大切ではあると思うが、自身の内省に多くの時間が取れる今、私はその中でもまず自分自身の影響の輪の程度を判断しその輪をより効果的に利用するために何が必要かを考えながらこの習慣を実践していきたい。

ミャンマー拠点
西野由花

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インド、フィリピン、マレーシア、トルコ、インドネシア、ベトナム、バミャンマーで働く11名の喜怒哀楽の物語。 【新卒海外研修】(連載中) http://www.kuno-cpa.co.jp/recruit/shinsotsu-kaigai/