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本帰国時に、親ができる子どものサポートとは

3月、本帰国ラッシュのシーズン到来です。
今年は、仲良くしていた友人家族を何組も見送っており、
子どもが幼児期に出会った友達
コロナの長期に渡るロックダウンを一緒に乗り越えた家族
心から信頼できる友人を見送ることとなり、
私も悲しみでいっぱいの毎日を送っております。


先日、マザーズコーチをされている友人に声をかけてもらい、
初インスタライブなるものをさせていただきました。

日本へ本帰国の際に、海外で育った子どもたちへ
どんなサポートができるのか
どんなサポートが必要なのか、お話しました。

私自身、画面上でこういった場所に出ることはなくやってきましたが、
海外で育つ子どもたち、サードカルチャーキッズ(TCK)について
たくさんの人に知ってもらうチャンスだよ、と言われ
ありがたくその機会をいただくことにしました。

おかげさまで、たくさんの生の声、コメント、感想を聞くことができ、
私の方が感激してしまい、勇気を出して出てみてよかったな、と思いました。

その中で、伝えたかった3つの大きなポイントを記しておきます。

親子でたくさん悲しんで!

どんな気持ちであっても、移動には喪失を伴うもの。
今までの生活、友達、愛着のあった家、習い事 など
挙げればきりがないほど思い浮かぶと思います。
それら全てが自分の意思ではなく失うということ。

その気持ちに折り合いをつけるためには、悲しむことが大切です。
悲しむことで、移動における次のステップに進むことができます。
悲しむことと次の生活へ期待を持つことは共存していい。
ジェットコースターのような気持ちのゆらぎを許してあげてください。

そのために、感情を口に出させるような質問(オープンクエスチョン)をしましょう。
親も一緒に泣いていいんです。
ぜひ、一緒にたくさん悲しんでください。

子どもにとっては新しい国への「入国」

親にとっては「帰国」でも、子供には新たな国への「入国」と同様です。
本帰国は、実は一番大変な過渡期です。
自分の中に根付いた文化圏へ帰る親と、子どもは同じ気持ちではありません。

他国への移動ならば、また家族で乗り越える共通の課題がありますが、
帰国においては、親子間のギャップが生まれることを理解しましょう。

日本について、知らないことがあるのは当たり前。
「そんなことも知らないの?!」と反応せず、
新しい文化を学習、習得する過程であることを理解してください。
またその順応にも個人差があることもわかっていて欲しい。

親からのサポートは必須

帰国時の子どものサポートは、親がすべき必要なことです。
親も新生活で忙しくはありますが、
新しい国へ入国したばかりの子どものケアは必須です。

「日本に帰ってきたのだから大丈夫」と捉えず
周りの人に助けを求めつつ、子どものソフトランディングの手助けをしましょう。
見た目も日本人、日本語も話せるお子さんは
日本の中では、特異性を見落とされがち
です。
周りにはなかなか理解されにくいため、
一番近くで見守る親が気づいてあげましょう。
異文化に適応するには、時間がかかります。
温かい目で見守って。

海外移動をする全ての子どもたちが、親からの必要なサポートを受け取れますように。


インスタライブのアーカイブをぜひ観たい!という
優しい方がいらっしゃいましたら、
下記インスタアカウント(プロフィールページ、タグ付け投稿)からご覧になれます。



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