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温度計ナシでOK!煎茶をだいたい適温で淹れる方法

まえがき:煎茶の「湯冷まし」は面倒じゃない!(むしろ冬場はスピード勝負)

煎茶や玉露の袋をひっくり返して、ちょっと「?」となるのがその温度。

先日の記事でも70℃前後を「オススメされやすい温度」と書きましたが、実際70℃までどうやって下げればいいの?置きっぱなしで待つの?めんどくさっ!…ってなりがち。

でもちょっとお待ちをー!お湯の温度は簡単に下げられます!測らなくても大丈夫です!急須やポットも温めなくてOKです!むしろ温めないで!

コツは「やかんからカップへ移して、急須やポットに注ぐ」こと。こうすれば厳密に測らなくても、だいたいバランスのいい温度になります♨️

※注1:この記事における適温とは、煎茶を淹れるときに大失敗しにくい70-75℃前後を指します。温度はかるのとか面倒だけど毎日のお茶を少し美味しく飲みたい方向けです🍵

※注2:煎茶の場合です。紅茶や烏龍茶の場合は、国産海外産問わず全力でポットや急須を温めてから茶葉を入れ、やかんから直にお湯を注ぐのが基本となります(例外アリ)。また、釜炒り茶はもう少し熱々でも🍵

やかんからカップへ、カップから急須へ~お湯を移せば温度は下がる(キッパリ)~

最初に転載したツイートがビジュアル的にわかりやすいのですが、お湯の温度というのは、だいたい容器を一回移す毎に10℃前後、寒い時期は15℃くらい下がります⤵️

つまり、

やかんや電気ポット(95℃前後)→計量カップとかマグとかなんでもいいから別の容れ物(80-85℃)→常温の急須やポット(70-75℃)

ほら下がった!

でも、時間かかるんでしょ?

いえいえ、そんなことはないです。移した瞬間に容器に熱を奪われ、結構ガクッと下がります。特に冬場。

目安としては…もちろん湯冷ましやカップの材質や厚み、個人の耐性にもよりますが、「かなり熱いんだけどギリギリ湯冷ましを持って扱えるくらい」。そのお湯を常温の急須に入れると、だいたい70-75℃前後です🌡️(雑ですがいつもこんなかんじ)

なお、専用の湯冷ましがなければ、持ち手と口がある容器、たとえば計量カップなどが便利です。バシャッていかない!

冷めにくいときはどうしたら?

さて、とはいえ夏場は同じ手順でもちょっと湯温が下がりづらくなります。急須も湯冷まし役のカップもひんやりはしておらず、室温も高いためです。

下げ幅は5-10℃になると言われ、私も急に気温の上がった日は試飲のお茶を淹れるときに「あれ…?いつもより湯冷ましが熱い😱」とワタワタ…(笑)

そんなときの小技がこちらです。

🍵湯を他の容器に移す際、高いところから細く注ぐ

🍵口の広い容器を湯冷ましに使う

🍵もうひとつカップを間に挟む

(やかん→カップ①→カップ②→急須)

🍵抽出を待っている間、急須のフタを開けておく

これだけでだいぶ冷めてくれます。

🍵茶葉を水で湿らせる

🍵氷を1個ドボン

もアリですよ…。塩素の臭いに相当敏感でなければ大丈夫!

いやいやもうちょい熱く淹れたい~ちょっとしたコツって案外だいじ~

逆にこのツイートのように、もう少し熱く、キリッと淹れたいときもあるでしょう。煎茶でもシャキッとリフレッシュしたいときや、釜炒り茶の香りを立てたい時ですね。そういうときのTipsがこちら。

🍵湯を他の容器に移す際、なるべく低いところから注ぐ

🍵口が狭めの容器を湯冷ましに使う

🍵急須をお湯で温めておく

「禁じ手」かもしれませんが、冬場であれば、やかんから急須に直接お湯を注いでしまうのも一考です。そのときのコツとしては、茶葉にお湯を当てないこと。少しだけ茶葉を端に寄せておいて、空きスペースにお湯を注ぎます。

本当は茶葉を急須の底にまんべんなく拡げて上からお湯を全体に回しかけるのが良しとされていますし、個人的にも推奨していますが、やかんからのお湯を直接当てると、冷める前の温度のお湯が思い切り茶葉に当たるので、味がストロングになりがち。

とにかくスピーディーに、でもちょっとだけ美味しく淹れたいときには、ひとつのやりかたです🍵

丁寧に淹れるときがあっても、楽に淹れるときがあってもいい。ただ楽に淹れるときも、ちょっとしたポイントで味は格段に上がります✨ぜひお試しください!





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