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授業の作り方 高学年でも定時であがる

 上の記事を掲載するのは2度目だが、それだけ私はこの研修が心に響いたということである。
那須正裕先生のお言葉の中に、「学習指導要領ちゃんと読んでいますか。」「教科書は必ずしないといけないものではありませんよ。」「教科書は活動例が書かれているもの、内容は学習指導要領をちゃんと読んでね。」

「あぁ 本当にその通りだ。」

 教科書なんてものは、学習指導要領に基づいていくつかの会社が作ったものに過ぎない。(もちろん、国が認めたものであり、内容もとてもすばらしいものである。)

 だが、どの教科書も根本は「学習指導要領」の一つである。なら、私たち教師は学習指導要領をもっと読むべきではなかろうかとここに至るわけである。

 ちなみに、中級者〜上級者としているのは、初任の方などは指導書や赤本、教科書を教えるのが大事という人が多いからである。(個人的意見としては、初任者こそ学習指導要領をしっかりと読み、その人のアイディアにあふれた授業をすることこそ教師としてのやりがいや楽しみがより感じられると確信しているが、年配の先生とかはそういったものを毛嫌いします。苦笑)


①学習指導要領を印刷しよう

 PDFでタブレットで見るという人もいるが、紙でしっかりと線を引き、授業のアイディアをそこに書き込んでいくのが私としては好ましい。ちなみに印刷する際は、全部印刷すると大変なので4月から担当する学年の目標及び内容だけでよい。学校でやるとコスパもタイパもいいよ。

②学習指導要領を読み込んでいく。

 絶対に教えないといけないところは、マーカーを引くなり、アンダーラインを引くなりする。そして、授業のアイディアが思いついたり、気になったワードは調べ書き込んでいく。指導要領は目標として「子どもがこうなってほしい。」「子どもにこんな力を身につけてほしい。」という願いが書いてある。そこは絶対に守るべきところだ。

③教科書を読み込む。

 とても当たり前のことだが、指導要領で書いてあることが、教科書にも書いてあるんですよね。でも、社会なんか指導要領で重要事項として挙げられているのに教科書ではそうとりあげられていないことにも気づくかもしれない。

④NHK for Schoolの活用

 NHK for Schoolも何度かとりあげさせてもらっているが、10分〜15分ほどの動画で一つの授業のほとんどを網羅している便利なアイテムだ。「動画を見せるだけの授業」とならないようにしたいのが注意点。まずは、自身で動画を見てメモを取る。その後、学習指導要領とメモを照らし合わせて足りない部分を教科書や一斉授業で補おう。


まとめ

 一斉授業で全部教える、全部板書で教えるのもかっこいいだろう。私もいまだにそこにこだわりたい気持ちはある。だが、それこそ教師のエゴではないだろうか。「わかる授業」を作ること、それは最早Youtubeにごまんとある。教師は、「学ぶことの楽しさ」を作ることがこれから求められる教師ではないだろうか。

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