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「アイデア」について考える②

アイデアを「『自由に』思いつく」には…

アイデアの段階では「周りの目を気にしない」ということです。

具体的にはどういうことか…

「実現可能性」「採算性」「市場規模」は全く考慮せず、「自分がいい」と思うことをザックリと短めの言葉にする…ということです。

簡単にいうと「思いつき」はたまた「妄想」ってやつです。

こういうことをいうと「そんなアイデアじゃ会社の上司が納得するわけはないではないか!」という人がいるでしょう。

その通り。

前回の投稿でもお話ししたように、上司は「アイデアを出してくれ」と言っていますが、ようするに「企画を出してこい」と言っているからです。

前も申し上げた通り「アイデア」と「企画」は別物。数ある「アイデア」をフルイにかけて「実現可能性」「採算性」「他社の共感」を得られるものが「企画」になるからです。

「それじゃあ、『実現可能性』『採算性』『自分がいいと思うこと』でアイデアを出しても意味がないんじゃない?」って思うかもしれません。

そうではないんです。

釣りをしたことがある人は分かると思いますが、釣りでキャスティング(竿を振って)してエサやルアーを水面下に落とす。落とす度に釣れるわけではありません。たまたま魚がくわえた時…その時がいうなれば「企画」になった時。何回も竿を振らないと魚には気づいてもらえないんです。

「あそこに落とせば釣れるかな?」
「このくらいの深さにすればいいかな?」
「この色のルアーがいいかな?」
「針の大きさはこのくらいがいいかな?」

この試行錯誤の繰り返しが「アイデア」に置き換えた場合、とにかくたくさんの「アイデア」を思いつかせることとなるのです。

昔から「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」っていいますよね。良い企画を作り出すには分母である「アイデア」は多々益々便ず。

しかし、「企画」ではない「アイデア」を自分の自由に出していいよといわれてもなかなか出てこない。

多分「出てこない」のではなく「何を話していいのか分からない」…もっというと「話しちゃってもいいのかな?」…一番のハードルは「恥ずかしい」という気持ち。

「自由に言ってもいいよ」といっても人前は格好をつけたいもの。「こんなこといったら笑われるよな…」ってことは場の雰囲気に慣れるまでは言いたがらないようです。

もし人前でいうのが恥ずかしいようならメモで取っておきましょう。

具体性はいらないんです。

例えば…「空飛ぶマント」とか「目盛りのついているお玉」とか…実現可能性や既に商品化されているか否かは関係なし。自分が「欲しい」「あったらいいな」というものを書き出していきます。

最近はいきなり実をならせようと考える人が多いようですが、やはり種を蒔かないと芽は出ない。

もっと言うと…一度でも野菜や果実を作った経験のある人は分かると思いますが…その前の「土作り」も必要なんです。

自分の「欲しい」「いいね」「あったらなぁ」を思いついたり見つけたりしたらまずはメモに書きためましょう。これをやっていくと好奇心を持って色々なものが見られるようになります。
この「好奇心」を芽生えさせるのが「土作り」です。

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