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なぜコーチング×東洋思想なのか?③

前回の続き。最初のキッカケ、その後の興味、さらにはビジネスやキャリアに至るまで、ここまで中国と接点を持つ人生になるとは思いませんでした。そんな僕がいま提供している、東洋思想をベースにしたコーチングとは具体的にどんなものなのかについて書いてみます。

おそらく皆さんにとっては、そもそも東洋思想も分かりにくいし、コーチングも分かりにくい。言ってみれば「分かりにくい of 分かりにくい」です。両方とも物質として見えるモノでもないですし。それぞれが何なのか、そしてなぜ分かりにくいのか、など順番に解説していきます。

東洋思想とは?

まず思想(哲学ともいえます)とは、人間が世の中のことや自分自身の存在などについて考えたり、理解しようとする枠組みです。例えば「人生とは?」「宇宙とは?」「善悪とは?」「幸せとは?」など問いを立たり、そこに価値観や意味づけを与えたりします。近代以前は宗教、文化、芸術などさまざまな形で、またそれぞれの時代や地域によって多様な思想が表現されました。そしてチョーざっくり言えば、地域で分けたときに主に東アジアやインドなどで生まれた思想が東洋思想、主にヨーロッパで生まれた思想が西洋思想です。

東洋思想は西洋思想と異なる視点を持ちます。主には調和相互作用という概念を重視します。皆さんもときどき聞く表現でいうと「自然と人間の調和」「心と体の相互作用」といった具合です。また、前回も書いた通り思想と宗教は異なる概念なのですが、その上で東洋思想は仏教や道教と密接に結びついています。人生の本質、幸福や苦しみの源など、自己の内面を探求し、哲学的な問いに答えようとします。そして心の安定や平静を求めます。

ただし、あえて思想というややこしいメガネを使わずとも、科学技術という現代のメガネを使えば、ある程度の世の中の事象は理論的に理解できるようになりました。これが、思想が分かりにくい理由と考えています。「ググればいいじゃん」と(笑)

コーチングとは?

次にコーチングですが、相手の目標達成や成長を促進するためのコミュニケーションのしかたの1つです。相手というのは、上司にとっての部下だったり、監督にとっての選手だったり、ビジネスコーチにとってのクライアントだったり、さまざまです。

一般的な進め方としては、まずコーチングを提供する側と受ける側が守秘を約束し、対面なりオンラインなり1対1の対話の環境を整えます。そして、クライアントの目標設定やそれに対する現状、達成のための制約条件、悩み、人間関係などかなりつっこんだ内容まで対話します。ふたりで課題を整理したり、新たな視点や考え方を示したり、挑戦を支援したりしながらクライアントの目標達成まで伴走します。

コーチングが分かりにくい理由として僕が思うのは、守秘義務があるということです。「僕はあの有名な○○さんのパーソナルコーチをしてます!」なんて絶対に言えません。なので、密室でどんな対話が行われているかもなかなか公開されません。ただし最近はYouTubeなどで模擬的なコーチングを公開しているチャンネルも増えてきました。普及面からは良い傾向と思います。

コーチング×東洋思想とは?

それぞれが何なのか?そしてなぜ分かりにくいのか?を解説したところで、その掛け合わせとして僕が提供していることを、守秘義務を果たしつつ解説していきます。

僕には複数のクライアントがいます。先に書いた通り、コーチングを通じて彼らの目標達成を支援するのですが、その過程がうまくいかないときに「何が原因なんだろう?」「どう整理すればいいんだろう?」などのお悩みを聞きます。

そんなときに僕は東洋思想の考え方を当てはめます。すると「実は事象Xが事象Yに作用してるかも」「それって○○と捉えられるかも」「反対から見ると◇◇に見えますね」など、複雑に絡まった事象を整理することができます。僕が整理できたと思ったら伝える場合もありますし、対話しているうちにクライアント自身がハッと気づく場合もあります。

それによってクライアントが「あースッキリした」「なんだそういうことか」など視点が変わる瞬間があります。これが、僕が提供しているコーチングの価値だと思ってます。

スッキリしたい方、ぜひご連絡ください!

では、てば。

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