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台湾新幹線に乗って各都市のカキ氷の食べ比べしてみた

カキ氷の日

 7月25日はかき氷の日。カキ氷は、「夏氷ナツゴオリ」とも言われ、夏氷の語呂合わせから、日本かき氷協会が制定しました。
 かき氷は日本の元祖ヒンヤリスイーツと言えます。平安時代には食べられており、記録に残っている限り、日本で最初に食べた人物は清少納言と言われています。清少納言が書いたロングセラーエッセイの枕草子には、かき氷について書かれています。当時は削った氷にアマヅラという植物を煮詰めたシロップをかけたスイーツがかき氷でした。味は上品だったと感想を述べられています。アマヅラの蜜は、砂糖が普及する江戸時代まで、日本の代表的な甘味料として利用されていました。
 今回は台湾新幹線を利用して台湾を縦断して台北、台中、高雄でかき氷を食べ比べしました。

台湾新幹線(台湾高鉄)

 台湾新幹線は、日本の新幹線の技術を投入して2007年に開業しました。台北〜高雄を最速1時間半結びます。途中、台中、台南などの都市を経由します。車両は東海道新幹線の700系をモデルにしており、姿は700系に似ています。東海道新幹線との大きな違いは、東海道新幹線は、青色のラインが入っているのに対して台湾新幹線はオレンジ色のラインが入っています。乗り心地も日本の新幹線と変わらず、快適です。
 台湾新幹線は、海外からの旅行客向けにオトクな切符が販売されています。3日連続乗り放題か、指定の7日間のうち利用したい2日間を選んで乗ることもできます。台北〜高雄間は片道1650NTDのため、往復するだけで元がとれます。価格はそれぞれ2200NTD(約10000円)、2500NTD(約11000円)。
詳しくは、下の公式HPをお読みください。

台北→アイスモンスター

 台湾北部にあり、最大の都市台北。1997年創業のかつてあった人気かき氷店。2010年代、日本でブームになり、ミルク氷が伝わるきっかけになりました。東京、大阪、名古屋に店舗がありました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、2020年8月26日、日本から撤退し、台北でも2022年9月営業終了しました。マンゴーかき氷の上に、マンゴー、マンゴーソース、マンゴーアイスクリーム、杏仁豆腐がトッピングされていました。マンゴーの濃厚な味わいが口に広がります。お口休めにさっぱりした杏仁豆腐がぴったり。マンゴーで満たされた口の中をリセットできます。

台中→氷の怪物路地

 台北から1時間。台湾中部にあり、第三の都市である台中。おそらく日本のゲームの好きの方が経営しているかき氷屋さん。名前の由来は、静かな路地で創業したから。キャラクターの名前は、おそらくモンスターハンターの氷のモンスターから付けたと思われます。まるでドラクエに出てくるスライムのようなキャラクターが可愛らしいカキ氷。タマネギがモデルだったスライムが氷転生を持ち、カラフルになって登場します。宇治抹茶、カカオなど5種類の味がありました。


 今回は台中店限定の梅紫蘇味を選びました。見た目だけではなく、素材にもこだわっており、おいしいです。かき氷はミルクベースで層状になっており、滑らかでした。梅のシロップは、酸味が効いていて、さっぱり食べられます。暑い夏でも食が進みます。桜の塩漬けのゼリーなど、トッピングも充実しています。可愛らしいキャラクターを活かしたお土産にもピッタリです。目は砂糖菓子で、カリッとほぐれてじんわり溶けます。

高雄→路地の果物屋さんにあったかき氷

 台北から最速1時間半、各駅停車でも2時間。台湾南部にある第二の都市、高雄。高雄のとある露地にあるマンゴーカキ氷。黄色が映えるマンゴー。高雄周辺は、マンゴーが特産品。果物屋さんで販売していたカキ氷をいただきました。
 生のマンゴーを贅沢に盛ったマンゴーかき氷。マンゴーの濃厚な味がたまりません。300円という破格の値段で販売されています。

 日本と台湾のかき氷の大きな違いは、氷に味がついているかどうか。日本は水を凍らせています。かつては、氷が粗く、シャリシャリ食感が多かったです。一方、台湾は牛乳やチョコレートを混ぜたものを凍らせています。薄く削ることにより、口溶けがよいです。
 日本では、抹茶、果物または着色料、香料を加えたシロップをかけるものが多いです。台湾は、シロップ、フルーツをたっぷりかけます。最近、日本でもフルーツをふんだんに使ったシロップが増えています。

 今回は、かき氷について話しました。暑い夏はかき氷を食べて乗り越えましょう!みなさんのオススメのかき氷はありますか?コメントをいただけると、嬉しいです。

参考文献


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