自分に最適化されたキーワードを抜け出して、自分の視点を取り戻す
スマートフォンを使い始めたころからだと思うのですが、大手メディアのサイトでニュースを見つけるよりも、アプリやSNS経由で知る。というケースが増えています。
iモード時代には、有料・無料を問わず、何らかのポータルサイトを使って、上から順番にニュースの見出しを読んでいたし、パソコンのブラウザではそういったサイトをブックマークしていました。
どのタイミングだったのか? いまのところ思い出すのが難しいので、「最近では」という、あいまいな表現を使うしかないのだけど、とにかく最近では情報の最適化が進んでいます。
SNSからの通知や、ニュースアプリの新着情報。買い物履歴から算出されたオススメ商品の紹介など、【自分のために用意されたリンク】をクリックするだけで、あっという間に時間が経ってしまう。
お題企画「#推薦図書」
「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ (野口悠紀雄)
本書では、このような受動的な webの使い方に対して、自分の疑問(自分ゴト)からスタートして、webをツールとして活用することが提言されています。
言うまでもなく webではフェイクニュースや、出典の怪しい情報も多いです。
特に、著者の野口悠紀雄氏が専門とする経済学の世界では、属する派閥によって、意見が正反対であることも珍しくなく、政治的な理由がさらに問題を複雑にしています。
そのため、ある分野に対して、まったくの門外漢が「知りたい」「勉強したい」と思っても、webでの情報量に圧倒されることも少なくありません。
そのため、さまざまな意見が飛び交っている中において、自分がひっかかりを覚えたキーワードを「すぐに・気軽に検索する」ということは、思う以上に重要でしょう。
まずは、自分が気になっている、あるいは知らないキーワードが、その分野で「重要視されているのか、否か?」という重みを見つけることで、独習の間口を狭くすることができます。
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