ヴィンテージの年代
ここでは女性でも楽しめるヴィンテージ講座を今後も行っていければと思っているので、ご存知の方は甘ちゃんだなーと笑ってくださいませ。
さて画像のジップですが、1950年代までに製造されていたピンロック/片爪というジップです。
お写真をご覧いただくと、ジップの持ち手の根元に、
突起のようなものが片方出ているのが分かりますよね。
それが動物の爪のような形をしているので、片爪と呼ばれています。
なぜピンロックとも呼ばれるかというと、ジッパーが下がってこないよう、この爪でロックするんですよね。
ピン(爪)でロックする=ピンロックです。
もちろん、片爪と呼ばれるくらいなので両爪も存在します。
両爪は片爪の少し後に出てくるんですよね。
あるあるですが、ヴィンテージを扱ってると『どうやって年代がわかるの?』と聞かれます。
私も当初まったく同じ質問をしました。
着てた人が隣にいるわけでもないのにすごいですよね。知らない方からすると魔法みたいなものですからね。
簡単にどこで年代を見るのかは、上記のような当時のジップの仕組み・タグ・シルエットなどになります。
一切付いていないものは経験と勘。
例えばこのワンピースは片爪だけど、50年代後半にかけて流行った色合いとシルエットです。
更に、
ユニオンメイドタグというアメリカで作られていますよという信頼の証(また別でブログに書きます)が付いていることで、
60年代も含まれていることが分かり、1950~60年代かなといった表記となります。
先日、とあるブランドさんに置いてあるヴィンテージが何年代なのだろう?という話になりました。
男性ものの、私が得意とする辺りではない事もあり、
旦那にタグで調べなよとふったはいいものなかなかヒットしない。
これは経験と勘だなと、貸してと奪い。。
糸の素材やボタン・生地を見て、60年代じゃないか?という話をしたら、旦那もネット検索でヒット。
60年代でした。
当たったときは気持ちがいい。
どや顔になりますよね。笑
20歳くらいの頃はインターネットが普及しているわけもなく、ヴィンテージの本が出たらそれを皆が買いに行き、独学で勉強する時代でした。
それが本当に楽しかった。
本を読んで映画見て、沢山覚えましたが、大体が男性の洋服の説明で、女性の専門誌は無い。
ピンロックもデニムの説明が多いのですが、このようにワンピースで見つかるとテンションが上がっておりました。
女の子でそこまでする子は少なかったようで、今ヴィンテージを詳しく話せる女性を見るとものすごく嬉しくなります。
知ってみたいという方も、少しずつ知識をつけていくと、
今以上に「古着」というものが楽しいのかもしれませんよね。
最後に、年代の見方にもう一つコツがあります。
それはアイテムからの声を聞くこと。
君は何年に生まれたの?と。
ヴィンテージショップやってる方、分かりませんか?笑
信じるか信じないかはあなた次第です。
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