400字コラムマガジン・好きな場所

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ノート

「航海屋」のおやっさん

高校生の頃は、常に太りたいと思っていた。全盛期の体重は55kgで、女物のジーンズが履けるんじゃないかと思うほど、細かった。それがどうだ。26歳になった今、お腹の肉がこんにちは。有酸素運動を怠った結果である。サッカーとフットサルをやり続けたせいで、下半身も若干ゴツくなってしまった。これはいかんと思い立ち、人生初のダイエットを敢行中だ。

つい先日も池袋駅から歩いて帰っていたのだが、そこで悲報を知るこ

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久しぶりにバイクに乗ったんだ

久しぶりにバイクに乗った。

夕方、コーヒーが切れていたのでそのままバイクで豆を買いに行った。空がすごく綺麗だったんだ。夕陽が山の端にかかりつつあって、迷いながら走って、結局海まで行った。

大町の交差点をまっすぐ海に向かって、突き当り。R134をくぐって砂浜に向かう。砂よけの柵の向こうに、パステルで描いたような色の空が見える。
昨夜は一人コタツで酒を飲み、前後不覚になってかみさんに寝かしつけられ

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要町交差点

東京は空が狭い。狭いというか、窮屈に感じる。ビルヂングが多いからなんだろうけど、一番の理由は“下界”の慌ただしさ。空を見上げることも忘れて、足元ばかり見てしまっているのではないだろうか?

東京メトロ有楽町線、要町駅。
改札を出て、階段を登ると見えてくるのが要町交差点だ。
山手通りと首都高速中央環状新宿線を繋ぐ、大きな十字路。
交通量も多いせいか、どこかせわしない。
だけど、要町交差点に来ると、な

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街の音が聴こえる

秋葉原が好きだ。この街はいつも、次の時代に当たり前になるものに染まっている。ラジオの時代から家電を経てPCへ、それ以降はインターネットが通底和音になって、ゲームなどのコンテンツへ。いまはアイドルやメイド喫茶のようなイベント型のコンテンツがだいぶ増えた。かつてシロモノ目当てだった外国人客は、遊園地感覚でフシギなニッポンを味わいに来る。大きな事件を経て、お上によるコントロールがきつくなったのが残念だが

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好きな場所

ぼくがいちばん落ち着く空間はたぶんトイレだ。本を読む、ケータイをいじる、もちろん用も足す。何をするにしても、周囲の目をまったく気にしなくていいのがうれしい。クラブイベントとかライブや飲み会、大勢でお酒を飲んでいるときに入るトイレはとくにいい。壁の向こうの喧騒と切り離された空間で、気持ちをリセットすることができる。子どものころはそうじゃなかった。汲み取り式便所の真っ暗な不浄の暗がりをまたぐのはちょっ

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