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おばあちゃんがくれるもの


僕には2人のおばあちゃんがいます。

でももう2人とも、この世にはいません。


おばあちゃんを2人とも亡くしてから
気づいたことがあります。

80年以上いろんな激動の中を
もがいて楽しんで、泣いて笑って
生き抜いたおばあちゃんは、
とてつもない経験値があるということです。


でもどちらとも、そんなに話しをした記憶がありません。

一緒に遊んだ記憶は少しあるけど、
言葉で教えてくれたことは
ほとんど覚えていません。

「もっといろんなこと教えてもらいたかったなあ。」

そう思っていると不思議と、昔の記憶が蘇ってきます。


「うわー当たり前みたいに、毎年一緒に書き初めしてたなー」
「一緒にねんどで団子作ったなあ」

そんな蜃気楼のような思い出たちは
歳を重ねるたび、いろいろな角度から
無限大のことを教えてくれます。


おばあちゃんは、たくさんの本を遺してくれました。

おばあちゃんが愛読していた本たちに触れることで、おばあちゃんの思いや人生哲学を知ることができます。

もういなくなっちゃったおばあちゃんの心を
垣間見れるような、そんな気がして
たまにその本たちを読んでみます。

時空を超えて
現在の僕が、過去のおばあちゃんに
いろんな相談をするみたいに。



おばあちゃんがくれるもの。

それは
言葉のもっと奥にある
言葉では言い表せない感性。

それは
幼少期という最も刹那的な瞬間に与えてくれた
遊戯三昧の思い出。

それは
薄れゆく記憶の中にある
無限大の可能性。

それは
自分が生まれる前から続く
長い人生の足跡。



もういないから、聞けないから
気づいたこと。



ありがとうおばあちゃん🌈


コラボレーション研究がライフワークです。ここでは生きてて感じたことや考えたことを気楽に綴っていこうかなと思っております。読んでくださったみなさんに、気楽に楽しんでいただけたら嬉しいです。