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日本縦断歩き旅《富山➡能登半島一周➡京都編》9日目『旅を振り返る』輪島市

5:30起き。
折角民宿泊まったのにストレッチせず。
狭いテントではなかなかできない。

朝ごはん。これで千円。おかわりは出来ない。
作り置きの為、全体的に冷たい。

輪島は漆が名産らしく。
本場の漆塗りを始めてみる。
たしかに、鮮やか。キレイ!

出発。

服を二重にしたためか、すこし暑く。
少し歩いただけで、玉のように汗をかいた。

体調は良好。
天気は晴れ。風は少ない。

海はなぎ。昨日見た白い波は見かけない。

台風が近づいているらしかった。
衝突すれば、京都まで日にちは足りない。
金沢でリタイヤか?
北海道からずっと使っていた雨具をなくしているし・・・。

蟹!

青緑の海底が見えて、海が綺麗だ。
波もなく静かで落ち着く。

なんの建物だろうか、青い屋根がよく目立った。

振り返ると昨日通った岸がかすんでいる。
本当にあそこから歩いてきたのか・・・。
不思議だ。

車もすくなく、ダンプなどの大型車両もほとんどみかけない。
車のわずらわしさが無い、贅沢な道を満喫した。

ゆったりとした海岸沿いを歩いて、すこし旅を振り返った。

留守にしているアパートは無事だろうか?
バルサン炊いて出たけど、火事だと勘違いされてないだろうか?
イラストの仕事に追われて、ろくに片付けできなかった、散らかったアパート。
出発前は節約で豆苗にハマっていて、
水を入れて育てると、虫が湧いて困ったりしていた。
その記憶も今は遠く感じている。

旅を振り返る。
高速バスは窮屈だった。
1日目 大きな橋の中を渡って。ドラえもん。サウナ満喫
2日目 ハットリ君。海鮮丼。廃公園で野宿。
3日目 ガス田。ドン・キホーテでキャリーカート導入。
4日目 能登島ショートカットで電車乗り、”火花”聴く。夕日がきれい。
5日目 野菜もらい、野菜食べる。しぶめだが記憶に残った大切な味。
6日目 坂、坂、高低差。この旅では初めての民宿。
7日目 能登半島先端!高揚感があった。
    ”八日目の蝉”聞き終わる。あたりに誰もいない野宿。いい夜空。
8日目 長距離。飢えと足の疲れ。美味しい海鮮丼。

能登半島の奥に行くほど、ドラマや感動があったように感じる。
金沢に直行しなくて良かった。
北海道以来、歩き旅ならではの高揚感が得られた。

ここから長い長い坂が続く。

写真だと伝わりにくいが、キャリーカートを引いての長い坂は辛い。

ずっと登ってきた坂。

そして、これからも続く坂。

喉がとにかく渇く。
飲みたいが、飲めるかわからないので、
軽く口を濡らすために口に入れて、はく。
後は頭や首を冷やすために使った。
手ぬぐいも濡らして気化熱を期待。

歩道がない一車線道路。
車が少ないのが救い。

古いレトロ看板。

旅にはオロナインを持っていき。
傷や足のマメ、虫刺されに塗っていた。

最近知ったことだが、オロナインは効能が昔の基準のままで、
現在の基準で新発売された場合、効能は殺菌効果ぐらいしかして通らないと聞いた。
どおりで長年にわたって対抗する軟膏がでないはずだ。

知らずに万能薬だと思っていた。
代謝がよくなるので、むくみや治癒能力の促進は少しは期待できるらしい。

デカい廃校。なぜか新しめな車が停車している。

山の奥地で、道路の工事中を何度か見た。
山くずれとか悪路でもない平たいところだった。
昼休憩でもないのに、作業しているんだかしてないんだか。
そういう所は、挨拶しても妙に警戒しているのか愛層の悪い対応だった。
今まで日本を歩いてきて、石川県が特にそう感じた。
予算消化の時期とかもあるのだろうか。
他県は、たまたま遭遇する感じだが。
石川は良く遭遇して、機材だけたたずんで無人だったりで、忙しく作業中な所との遭遇が薄かった印象。

風よけだろうか?
ここら辺の住宅は塀が特殊だ。

沿岸沿いは道が無いため、山道へ入っていく。

独特な小屋だ。
岩盤がめり込んでいるように見える。
建てた後にえぐれたのか?
でも潰れてもおかしくないのに建っている。

旅の前にした仕事の発表があり、評判が目に入る。
立場上、影で支える立場だが。
たった一人、影の仕事ぶりを評価してくれていたのが目に入った。

ありがたい。
報われたような晴れ空と山から下る冷風が心地よかった。
よかった、よかった。と少しの間、安心できた。

男女滝。
奇岩や松など、二つ並ぶと夫婦や男女。
大小、大きさが違うと親子になりがち。

ヘアピンカーブ。
歩きだと、坂も急だし、見えているのになかなかたどり着けない。

坂がずっと続いて、とにかく腹が減ってしまう。
山道の真ん中で完全にお腹が空いてしまった。
ナッツを食べていたが、まだ先があるのにほとんど食べてしまった。
水はまだあったので、奥にしまっていたプロテインを溶かして飲む。
マズいし、口がベタベタするが飢餓感は薄らいだ。
この日は、

なんとか、山越えがおわって、なだらかな田んぼ道が広がる。

ほぼ平面。
長い長い坂道が終わった。
おそらく金沢まであんな坂道が続くようなところも無いだろう。

日没が近い。
日没までに山道をでたかったので間に合って良かった。
峠の道が予定時間より大幅に時間がかかり、
昼間ほとんど休憩なく歩いてきた。
ここまでくれば日が沈んでも歩けるだろう。

門前町に入って買い物をする。
コメリで虫よけとズボンを買う。
スーパーによるが弁当が安くなかったので、
飲料系を中心に買う。

夕日。いよいよ日が沈む。

茂みの向こうに赤い太陽。

夕日を浜辺で見たかったので、何とか小走りして間に合った。

海までたどり着き、今日はこの辺で野宿する事にした。
門前町は道が広くてきれいだった。
日没がなければもっとゆっくり散策したかった。

テントの設営を後回しにして、
日が沈んだ後のまだ明かりが残っている海を楽しみながら、
しばらくの間お酒を飲んでゆっくりと過ごした。

キャリーカートの部品が外れた。
いらない部品だから問題ないのだが、
外れたところが穴が開いて、
そこから内側に水が入り込んで浸食しないか心配だった。


テント設営している頃には暗くなり。
虫が多くて困った。
19時ごろ就寝。

この日歩いた距離 34km

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