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HSPと主体的に生きるが繋がった話

最近、書籍やSNSで「HSP」の情報をよく目にするようになりました。
(カラーバス効果?)

HSP(Highly Sensitive Person)という言葉自体は
社会人になったばかりの頃、とある本で知りました。

今回の記事はHSPに関する書籍を読んだことと、
主体的に生きることの重要さに気づかなかった過去の自分の失敗が
リンクした
ので、そのことについて、書いてみました。

HSPというものに心当たりのある方で、人間関係に悩みがある方の
気づきになれば、嬉しいです。

ストレングスファインダー「慎重さ」を上位資質に持っている方は
もしかしたら、HSPの特徴にも当てはまっているかもしれません。

私が書いた「慎重さ」に関する記事も読んでいただけると嬉しいです。


生きづらさを辿った先にHSPがあった


HSPが何なのかについては、他のブログ記事等でたくさんの
解説がなされていますので、ここでは省きます。

私が読んだ本とは、

という本です。文庫版は2008年出版なので、多分、
10年くらい前に読んで、実家に置いてあるような気がします。

HSPという概念を提唱したエレイン・アーロン博士が書いた本ですね。
翻訳本なので、今だと「繊細さん」の本とか、最近のHSP関係の書籍の
ほうが読みやすいかもしれません。

久しぶりに読んでみたかったのですが、
絶版なのかAmazonの販売価格が定価の3倍程度になっています。
メルカリでも高値で取引されていました。

私は本の裏に書いてあった

「タフさ」「押しの強さ」「抜け目のなさ」が求められる世の中で、
生きにくさを感じる繊細・過敏な人

という、記載に惹かれてこの本を手にとりました。

単なるハウツー本と思いきや、自分の内面を代弁してくれているかのような内容と、世の中の仕組みは多数派のHSPではない人達に合った形で作られているので、生きづらさを感じてしまう、という内容に衝撃を受けました。

自分の感じていた生きづらさの正体を教えてもらったような感覚でした。

と、同時に繊細な自分の感覚を大事にする、
といったことも書いてあったような気がします。


HSPだと思っていても、行動を変えなかった過去の自分


それでも過去の自分は行動を変えませんでした。

上の立場の方が体育会系だった会社にいましたし、社会人に求められるのはコミュニケーション能力とか言われていた時代でした。

「上司と夜明けまで飲み明かした」なんて話があたかも武勇伝かのように同僚の口から飛び出していました。

「ここでは繊細な自分なんて求められていない」
「周りとうまくやって、成果を出していかなければ」

私はそういう思考に支配されて、自分を曲げて社会人生活を送ってました。社会人なんてそもそも辛いものだって考えていました。

本当は落ち着いた空間で一人で本を読んだり、考え事をするのが好きで、仕事も落ち着いてやる方が成果が出るタイプなんだと思います。

多分、若いから無理が通っていたんだろうな、と思います。

その頃の私の評価は「周りとうまくやって、堅実な成果を出している」でした。

実は、この「周りとうまくやって」というのは自分の我慢からなる産物
あることに私はまだ気づいていませんでした。

私にはそういった立場がどんどん与えられていました。

最初にストレスが形となって現れたのは手でした。
慢性的に手のひらに汗をかいて、手の皮がふやけてボロボロになっていることに気がつきました。

でも、みんな、このぐらいのストレスに耐えて頑張っているんだ。
こういった立場を与えてもらえるのは期待されているってことだ。
自分みたいな人間が期待されるなんて、嬉しいことなんだから、
もっと頑張らなければ。

ある日、周りから祝福されるような、異動を告げられたものの、
それがきっかけで私は会社に行くことが出来なくなりました。

「頑張るって言っていたのに、なんで?」ってきっと思われたと思います。


HSPと主体的に生きることがリンクした話


少しお休みをいただいた後、私は職場に復帰しました。

異動の話は結局、辞退をしました。

会社を休んでいた時に読んだ「7つの習慣」という本に「第一の習慣」は「主体的であること」と書かれています。

自分の身に起こることに対して自分がどういう態度を示し行動するかは、自らで決めることができる。

周りを変えることは出来ないが、自分の行動は変えることができる、という考えはアドラー心理学の本でも書かれていたように、思います。

色々な本を読んだ結果、これ、言葉が違うだけで、同じことを言ってないか?というものは、実は真理に近いんじゃないかな、と個人的に思います。

「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」という本には
どう行動を決めるとよいか、私に的確なヒントが示唆されていました。

自分がどういう人かを正しく知り、行動すれば、結果が変わる。

社会人成りたての時に私は既にそのメッセージを受け取っていたということになります。

私は自分の気持よりも、周囲の期待に応えることを優先しすぎていた、と
過去の自分を振り返って思います。

異動の話をされた時、「お前しかいない」という言葉をかけられて
嬉しかったのは事実ですし、期待に応えたいと思うこと自体は
悪いことではありません。

今でこそ、異動は断ることもできたという事実に気づきましたが、
当時は断るという発想すら自分の中にはなかったのです。

自分がどういう人かを正しく知り、行動すれば、結果を変えることも自分にはできたはず。

私は気づくのが遅かったですが、この記事が読まれた方の行動を変えるきっかけになってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。


以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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