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映画備忘録 ロベール・ブレッソン 『抵抗』(1956)

抵抗(レジスタンス)覚書。



外から内へ。鏡に写った自分を描くようなナレーションが、素人俳優(モデル)の無表情のキャンパスにストーリーを描き出す。



ソリッドなクローズ・アップ。引きの緩やかな移動。禁欲的なショットの積み重ねで、「あまりに慎重な」脱獄の過程を描写していく。



最終盤、主人公にグッとズーム・アップした瞬間から、一気にアクション映画として躍動し出す。



厳格に禁じていたユーモアがラスト・カットでようやく放たれる。強力巨大な解放感。

弛まず、困難だろうともヴィジョンを持って少しずつ、何かを積み重ねること。その継続こそが大いなる実り、収穫となる。

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