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チャレンジするか迷っているあなたへ「やりたいことがあるなら、いますぐ動いてください!」|合同会社カラーコード:大内一輝【No.2】

「別の会社へ転職すべきか迷う」「人生は一度きりだから独立にチャレンジしたい」など、仕事・ビジネスをする上で行動するか否かを迷うときが必ず出てきます。

キャリアの選択に迷ったときに後悔しないためには、行動に移すことが欠かせません。行動に移せば、そこから大きな学びを得られたり、挑戦しなかったことによる後悔を防いだりできます。

今回は、26歳という若さで合同会社カラーコード(制作会社)を設立した大内一輝(おおうちかずき)さんにインタビューしました。チャレンジすることにためらっている方にとっては、行動したいと感じられるきっかけになるお話を聞けました。

「社長になりたい」から始めた事業だった

ーー大内さんの仕事の内容と、起業した動機をうかがってもよろしいですか?

合同会社カラーコードで代表を務めており、Webや映像制作、名刺のデザインなど、さまざまな制作を行っています。ほかにはSNS事業にも注力し、最近はTikTokのライバー事務所としても活動しています。

ーーいろんな仕事があるなかで、そこにどうやってたどり着いたんですか?

まず前提として、社長になりたかったんですよね。独立した際に、何をしようかと考えたとき、物を売る仕事よりも、まだ世の中にないものを想像して創り出す仕事が面白そうだと思いました。そこで、ポーンって勢いで制作会社を設立した感じです。

ーー多くの人は簡単に会社を設立できないと思うのですが、その動機はどうだったんですか?

正直、「やりたい」という気持ちだけでしたね。独立当初は、デザインやプロダクト作りの経験は全くありませんでしたし。本当にやる気だけで、下積みゼロから走り始めました(笑)

下積みゼロでもアイデア次第で仕事は取れる

ーー下積みなしとのことですが、最初の仕事はどうやって獲得したんですか?

最初の仕事はサイト制作でした。最初はノウハウもないので、とにかく友達にLINEで「無料でもいいからサイトを作らせて」と頼みました。最終的には、5人分のサイトを作らせてもらい、なかには「よかったから1万円あげる」といってくれる人もいましたね。

ーー最初にお金をもらった時の気持ちはどうでしたか?

本当に嬉しかったです。ゼロ経験から始めたので、「サイトが作れないかも」と思っていましたし。受注してからは必死で勉強し、ほぼ寝ずにサイト制作に取り組みましたね。それで作り上げたものに対してお金をもらえたのは、非常に大きな喜びでした。

ーー今でも、仕事を獲得してから勉強するスタイルで進めているんですか?

それこそ独立して当初はそのようなやり方でした。ですが、現在は仕事をするなかで各分野のプロと協業しています。

案件を受託する前には私たちと各分野プロ、お客さんの3社を交えて打ち合わせし、クオリティの高いサービスを提供できるように進めています。

ーー先ほど少し触れたライバー事務所の話、それも新しく始めたんですよね?

はい、2023年の12月半ばにスタートしました。これも実はゼロ知識からの挑戦なんです。
ライバー事務所といえば、ライバーから管理料をいただいてマネジメントやアカウント運用をサポートすることが一般的です。

しかし、僕たちの会社では、完全無料でこれらのサービスを提供しています。手探り状態のため、「一緒に歩んでいきましょう」というスタイルで行っています。

ーー無料でやっているって、かなり大胆な挑戦ですね。他の事務所と比べて不利な点はありますか?

たしかに、ほかのライバー事務所に比べると劣る点はあります。ただし、制作会社としてのノウハウがあるので、ほかのアカウントとは一味違った、ワンランク上の動画制作ができます。そこに価値を見出してもらい、ライバーさんたちには活動を続けてもらっています。

できないことを人に頼るから今の自分がある

ーーこの「なんとかなる」スタンスは、どうやって形成されたんですか?

実は、僕、人にめっちゃ恵まれているんですよ。人に恵まれているというのがどれほどか、言葉では説明しにくいくらいです。だからすべてなんとかなるんです。

ーーもっと詳しく聞いてもいいですか?

過去に記事制作のお話しが流れてきて、知り合いのライターさんに力を借りた経験があります。内容を完全に理解していない状態で受注してしまったんですね。そのときは、知り合いのライターさんからアドバイスをもらいながら問題なく納品できました。

ただ納品するだけでなく、お客様からも高く評価していただけました。僕の場合、頼れるプロがたくさんいるみたいな状態ですね。

ーーできないことを人に委ねる能力、それは大切だと思います。

起業したり経営したりすると、「全部自分でできる」とか「全部自分でやらなきゃ」と思うときがあります。でも、僕は創業初期から、「できないことはどんどん人に頼んで一緒にやっていこう」という気概を持っています。できないことはできないんですよ。得意な人に得意なことをやってもらう方が絶対にいいんです。

動いているから成功につながっている気がする

ーー今までの仕事で一番の成功って何だと思いますか?

難しい質問ですね。でも、本当に考えた結果、今、温かいご飯が食べられることが本当の成功だと思います。カッコつけたいわけじゃなく、マジでそう思っています。

ただ、それだけだとちょっと物足りないですよね。仕事のほうで具体的な話をしますね。

ーーぜひお願いします!

強いていうなら、独立して柏原市という大阪の小さな市に来たんですね。ゼロ人脈、ゼロ顧客からスタートして、最初の大きな仕事が市長のサイト制作だったんですよ。これが大きな成功だったと思います。

ーーそれはすごいです!でも、なぜ市長の仕事を取れたんですか?

ちょっと、考えてみてください。小さな市で誰がボスかといえば、市長ですよね?市のてっぺんを押さえれば、あとは「俺市長のサイト作ったんだぜ」といえば、みんな仕事を頼みたくなるじゃないですか。漫画のバトルシーンみたいに、リーダーを先に倒す戦略です。

ーー市長の仕事を取るのは相当苦労したんじゃないですか?

そうですね、まず市長にアプローチすること自体が大変でした。役場の入り口でブロックされますから。そこで市長の友達がどこにいるのかを商工会でリサーチし、友達がよく行く居酒屋を見つけ出しました。

そして、市長の友達がよく行く居酒屋でアルバイトを始めました(笑)

ーーそのアプローチはすごいですね。

面接で全部話しましたよ。最初は引かれてましたけれども(笑)

アルバイトというのは見方を変えるだけで、僕にとっては業務提携のようなものでした。アライアンスを組んだくらいの感覚ですね。「時給はいらないので、おいしいまかないだけください」くらいの勢いでした。

あとは、お店に名刺を置かせてもらったり、アプローチしたいお客さんを見つけたときに営業する許可をいたただいたりもしましたね。

この方法で、狙ったトップに近づくことができるんです。

左から大内さん、冨宅市長、境田さん(大内さんと共同代表)

「筋が通せなかった」それが唯一の失敗だった

ーー成功の話も聞きましたが、失敗したと感じることはありますか?

独立して間もない頃、取引先との揉めごとがあったんです。それが唯一の失敗でしたね。

ーー詳しく聞いても問題ありませんか?

いつもお世話になっている方がいたんですけど、本来であればその方に相談すべきことを別の人に相談してしまったんです。いってしまえば、筋が通せないことをしてしまったんですよ。

その人からすると「なんで自分に相談しないんだ」って気持ちになりますよね。当時の僕は、悪いことをした意識がなくて噛みついちゃったんです。まったく悪いことをしている意識がなかったので。

取引関係がなくなる一歩手前までいきました。最終的には、和解して今でも仲良くさせてもらってます。

かっこいい・面白いをより具現化することが最終目標

ーー大内さんが最終的に目指しているところはどんなところですか?

2つの大きな目標があります。1つ目はWeb関連の業界の不透明さをなくすために、路面店を開業することです。

外から見て、Webサイトがどうやって作られているのか、どんな人が作っているのかが分からないという現状を変えたいんです。街中にある不動産屋さんのように、誰もが訪れることのできるサイト制作の店舗を作りたいですね。

ーーWeb業界をもっと身近に感じられるような場所を作りたいわけですね。もう1つの目標についても教えてください。

もう1つは、100名の企業を作ることです。Web事業に限らず、100人規模の企業を立ち上げて、長期的に成長させていきたいと考えています。この2つの目標にコミットしています。

ーー路面店と100名の企業にわけて聞きたいなと思います。先ほどあった、Web関連業界の現状についてどう思いますか?

実は、Web業界って結構不透明だと思っています。外から見ると、Webサイトがどうやって作られているのか、費用はどの程度かかるのか、どんな人が関わっているのかがわかりにくいんですよ。その不透明さをなくしたいんです。

ーーだからこそ、路面店でオープンな環境にしたいということでしょうか?

おっしゃる通りです。街中に、不動産屋さんみたいに気軽に立ち寄れる店舗を開きたいんです。そこでは、サイト制作に関する相談や施工を行いたいと考えています。秋葉原には似たような店舗があるんですが、もっとWebを身近に感じられる場所を作りたいんですよ。

ーーその店を出すことで、大内さんが得られると思っている最大のものは何ですか?

それは、やはり「気持ちいい」という感覚ですね。私たちの業界は閉じられがちで、外からは何が起こっているか見えにくい。でも、パン屋さんのように誰でも気軽に立ち寄れる路面店を作ることで、Web制作がもっと身近で透明なものになればと思っています。その「面白い」と感じる瞬間を、多くの人に体験してもらいたいんです。

ーー100名企業を目指すって、数字がはっきりしていて面白いですね。その思いはどこから来るんですか?

はい、実は単純に「かっこいい」からです。社長になった理由も、かっこいい社長になりたかったから。そして、多くの従業員を持つことも、それがかっこいいと思うんですよ。

仕事やサービスを作る上で、面白さやかっこよさは重要な要素だと思います。それが、僕を突き動かす力になっています。

圧倒的な行動量が成功する近道

ーービジネスで成功する人のタイプについて、ホリエモンが「バカか天才」と言っていたそうですが、大内さんはどちらだと思いますか?

正直、天才気質は1ミリもないですね。僕はどちらかと言えば行動するタイプです。ただ、共同代表がいて、僕とは正反対の考えを持っています。僕一人だったら会社が潰れてしまうかもしれないので、そのバランスが今の成功につながっているんだと思います。

ーーこれから起業をしようとしている方や転職を考えている方に対して、大内さんからアドバイスをいただけますか?

私からのアドバイスは「いますぐに動いてください」です。逆に、今動かないのであれば、始めること自体をやめたほうがいいですね。

多分、行動を起こさなければ、中途半端に終わるし、時間が経つほどに動けなくなります。考えすぎて臆病になる前に、成功するか失敗するかわからないけれど、今の状態よりは成功する可能性が高いと思って、速攻で動いた方がいいです。

あとがき

今回登壇していただいたのは、合同会社カラーコードで代表を務める大内さん。話を聞けば聞くほど、大内さんの魅力が溢れる収録で、オンラインショッキング運営陣も終始前のめりになるばかりでした。

最後に語ってくれた「今すぐに動いてください」という言葉は、圧倒的な行動力がある大内さんがいうからこそ説得力がありました。

「〇〇にチャレンジしてみたいな」という気持ちを持つ方は、気持ちが高くなっているうちに動くことを強くおすすめします。

Facebookアカウント:大内一輝
企業HP:合同会社カラーコード


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