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【目下 製作中!】災厄を喰らう

 仙台平野よりもやや標高の高い場所にある田んぼでも、順調に稲刈りが進んでいるようです。
 今年は酷暑の影響で、稲刈りのタイミングが早まったと聞きましたが、お米の出来は頗る良好とのこと。本当に安堵しました。
 ちなみに、我が家が新米を賞味するタイミングは、概ね10月末頃になります。年間契約をしている農家さん(クライアントのご実家)が、我が家の米櫃こめびつの状況に合わせて送ってくれるので本当に助かっています。
 嗚呼、愛しの新米よ! もう早、涎が止まりません。

根白石ねのしろいしという地域にある田んぼ


1:災厄を喰らう

 地震 雷 火事 親父
 古くから標語のように用いられてきた文句ですが、一説に因れば、トリを飾るのは「親父」ではなく、実は大山嵐おおやまじだったとか。
 因みに、大山嵐というのは台風のことを指すようです。されば「地震 雷 火事 大山嵐」となるわけで、こうなると災害の面子に不足は無いと。

荒彫り それは 硬い木と格闘する時間

 これら多様な災害にあって、私が一番に厄介だと感じているのは、実は「火災」だったりします。それは、地震や雷、台風とは異なり、人災の側面が強いからです。

 振り返れば、火災に対しては極めて鷹揚かつ大胆に対処してきた我が国 日本。それが為に、加害者と被害者が明確になっていたとしても、火災による損失自体は自助努力(現在であれば火災保険等)によって解消・解決するしかなかったと … 。(何と理不尽なことか!)
 こうした背景を鑑みればこそ「自分の家から火を出すことはできない!」と強く思うわけです。

まだまだ荒彫りは続く …

 今暫くすると、暖房器具が活躍する時節になりますから、常日頃から「火の用心」を心の中で唱えていきたいものですね。
 ※殊に、寒冷地では凍結した配管をバーナー等で溶かそうとして火災に繋がるケースも多いので、気候が良い間に、露出した配管に専用のヒーター+断熱材を巻いておくといった策を講じておくことをお勧めします。

 と言ったところで、本稿の答え合わせとなりますが … 。
 今回は「災厄から身を守る根付」を製作しているというお話でした。相も変わらず、長い前置きで申し訳ありません(低頭)。

手足の荒彫りは週末頃かな …

 此度も「草履に蛙」「丸鼠」と同様に、先達の名作を私淑ししゅくとしておりますが、自分なりの足し算・引き算のプロセスと解釈を加味しながら鋭意製作しているところです。

 主役になるのは災厄を喰らうガマガエル(ヒキガエル)です。そして、脇を固める各モチーフにも守護の役割を担わせる予定です。完成すれば、かなり強力な布陣の根付?!になるのではないかと(微笑)。

 今暫く、試行錯誤の荒彫りが続きますが、木の中から形が浮かび上がってくると、気持ちがのってきます。この感覚を頼りに、彫り進めていきたいと思います。

2:新たな挑戦

 そんなこんなの秋を迎えて、脳みそと手の活性が上昇し始めたことを感じる今日この頃です。

 そこで、メイン作業の合間を縫って段取りを開始したのが、件の山桜やまざくらを使った彫刻作品です。都合、3カ月近く構想を練っていたことになりますが、ようやく始動の運びとなりました。

 2セット準備しているのは、完成後に息子達へ渡すことにしているからですが、そもそも、この材料(山桜)で自分が思い描いたような表現が出来るか否かも分からないので、果たして完成の日を迎えることができるのか?!それが一番の問題だったり。

この作品は全行程を手作業で通す!

 恐らくは、逡巡や失敗を繰り返したり、反射的な思い付きや気まぐれに翻弄されて、完成までに相応の時間を要することでしょう。とまれ、こうした先が読めない挑戦もまた、経験値を上げる機会にもなるので、大いに悩み、そして楽しみたいですね。 

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