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エゴン・シーレの線、色、言葉

2023.4.5

東京都美術館にて、4/9まで開催されている、エゴン・シーレ展へ行ってきました。
学生の頃、存在を知り、画集を買って眺めてはおりましたが、実物を観るのは、初体験✨

4/9まで!

※ほぼ撮影禁止なので、シーレ展紹介のサイトのリンクを貼ったりします。

第1章の部屋

大きな美術館へ行くのが久しぶりで、絵の真ん前で観るのに1分待つくらいの混み具合だったけど、数枚観たら、絵に吸い込まれて、脳みそがハックされていくのを感じた。
最初の部屋に飾られていた、「イタリアの農民」というドローイングは、立ち止まって動けなかった。

木炭で表現された、男性の瞳の輝きに圧倒された。

木炭の黒と紙の色、2色なのに、まるでつやつやして目がそこにあるかのようで、たまらない気持ちに。 目に焼き付けたけどまた観たい、 ああずっと観ていたい、と今も思う。 (https://sfumart.com/column/9820/ リンク先の一つ目のドローイングです)

シルエット

シーレの作品は、とにかくシルエットが突き抜けてて好きだ。そして、構図。余白。
↓の写真は、有名な写真。
シーレは自画像を多く描いているけど、強烈なナルシズム(超好き)と共に超観察をしていたんだなあとわかる。大きな鏡、すてき。

シーレの身体のシルエット✨

色使い

身体は、よーく見ると、青や緑が混ざっているの。「ここに入ってる青が効いてるねぇ(感動🥹)」と、ARTオタクの友人が耳元で囁く。
さらには、同じ学校をヒトラーも受けて落ちたけど、受かってたら歴史はどうなってたかね涙と、歴女が囁く。
そんな時代。
クリムトも生きてて。

実物を観て初めて感じたこと。
背景の色、服の色、抜群にかっこよくて、シーレの色彩感覚に痺れた。

シーレの言葉

また東京都美術館のキュレーションにも痺れた。
12章に渡って、部屋が区切られて展開されているのだけど、各章にシーレの言葉が壁に大きく張り出されていた。
写真撮影OKな場所はごく一部だったので、感動した言葉はメモした。

1番きゅんとした言葉。

山や水、木、花の身体的な動きをとりわけ観察している。すべてが人間の体と同様の動き、植物の歓喜や苦悩に似た揺さぶりを想起させる。

エゴン・シーレ
フランツ・バウワーに宛てた手紙より1913年

植物と人間が同じという感覚(とろける)。
私もガンデン寺の裏山で体感したことがあるので、様々な景色がフラッシュバックした。
さらには、↓「自然は目的である」と!

しんみり

第13章「裸体」

そして、シーレと言えばの、第13章「裸体」。
このお部屋の演出がたまらなかった。
真っ暗な空間に飾られた8枚。暗室のよう。
フレーム内(マット台紙と絵画)が光って見えた。
モデルの洋服の色や髪の毛の色が、とても鮮やかで発光していた。
なんで?どうして?とじっくり観察。
額の裏からライトアップしてる?→違う、
じゃあ照明の特殊効果なのかな!
と感心しながら、友に促されて壁を見たら、彼の言葉があった。

僕は、あらゆる肉体から発せられる光を描く。
エロティックな芸術作品にも神聖さが宿っている。

エゴン・シーレ
レオポルト・ツィハチェックに宛てた手紙より1911年

肉体から発せられる光の演出に、痺れました🙏🏻

おわりに

シーレのサイン

シーレの描く指や、肩、腕、足の曲線は、どれも特徴的で美しいのだけど、彼自身がそんな手付きするんやん、ていう写真と共に✨

前にいたご夫婦と撮り合いっこ

グッズコーナーでは、萌えるアイテムが豊富で、色々ゲットんとんしました✨
ロンTがなかなかのデザインで、着るのが楽しみ!

ということで、
出不精の私にはハードルが高く感じたシーレ展でしたが、目で脳で感じることが出来て、良い刺激ばかりでした🙏🏻

時を超えて、エゴン・シーレ殿の素晴らしい才能に感謝感謝です💓

春ってキラキラしている




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