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人類の知恵に学ぼう 仏教界から十二神将 【前編】(宮毘羅)(伐折羅)(迷企羅)(安底羅)(頞儞羅)

【宮毘羅(くびら)大将】方角:北西やや北
宮比羅(くびら)は、仏教の水運の神で、天竺霊鷲山の鬼神で、薬師如来
十二神将の筆頭である。

ヒンドゥー教のガンジス川の鰐の神クンビーラが仏教に取り入れられ宮比羅大将となった。

クンビーラは元来、ガンジス川に棲む鰐を神格化した水神で、日本では蛇型とされる。

クンビーラはガンジス川を司る女神ガンガーのヴァーハナ(乗り物)でもあることから、讃岐国象頭山松尾寺金光院(現在の金刀比羅宮)では海上交通の守り神の金毘羅大権現として信仰されてきた。

特に舟乗りから信仰され、一般に大きな港を見下ろす山の上で金毘羅宮、金毘羅権現社が全国各地に建てられ、金毘羅権現として祀られていた。
以上、Wikipediaより


【伐折羅(ばさら)大将】方角:北西やや西
薬師十二神将(じんしょう)の一神で、伐折羅大将・金剛(こんごう)大将とも呼ばれます。

勢至菩薩(せいしぼさつ)を本地(ほんじ)とする丑(うし)の刻(午前2時頃)の守護神で、七億の夜叉(やしゃ)をひきつれ、仏法を守護するという夜叉王です。

その姿は一般的に、頭上に狗頭(くとう)をいただき、忿怒(ふんぬ)の相(そう)を表しています。左手は腰を押え、右手に剣を持っています。


【迷企羅(めきら)大将】方角:西
薬師十二神将の一つ。武装し、忿怒の姿をとるが、持物は一定しない。迷企羅大将。

別名を弥法羅(みこら)とも言います。逆立った怒髪と、宝棒を持っているのが特徴です。ご利益は、降りかかる災難や苦悩から、人々を解放することとされています。


【安底羅(あんちら)大将】方角:南西やや西
別名を安陀羅(あんだら)とも言います。宝鎚(ほうつい)と呼ばれる武器を持っているのが特徴です。ご利益は、心の中の余計な感情を取り去り、健全な精神を得るための助けをする「精神安定」と言われています。


【頞儞羅(あにら)大将】方角:南西やや南
武器に矢を持っているのが、他の大将と違います。新薬師寺の額爾羅大将は、弓を持たず矢だけを見つめています。ご利益は「男女和合」とされ、女性であることの修行上の不利益を取り除いてくれます。

参考:十二神将立像「奈良国立博物館」


いずれ人間が生み出したものですが、その背景には歴史と重みとロマンを感じます。

奥の深さはもっとよく調べてみませんと分かりませんが、興味深いですね。


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