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入院した話『8.入院2日目の手術日と3日目』【巨大子宮筋腫】

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8.入院2日目の手術日と3日目――

5時44分に起床する。アラーム1分前に起きた。
病室は誰も居なかった為、静かで快適だった。ただ、布団が厚かったので暑かったのと、湿度が低かったので既に手等が乾燥していた。

パジャマのままスタッフステーションに行き、シャワーの予約表を確認する。空欄だったので部屋番号と名前を書く。6時になったらシャワーだ。

浴室は、シャワーのみなので浴槽はない。洗い桶もない。しっかりとした椅子があるくらいだった。

ささっとシャワーを済まし、手術着に着替えて病室へ戻る。
限られた水分をとり、時間まで待つ。

8時からアルジネードウォーターをゆっくり飲み始める。9時から13時までの4時間は何も飲めないからだ。

9時になると、主治医の先生達が病室にやってきた。5.6人は居ただろうか?かなり若そうな人も居たので研修医とかかもしれない。
大学病院なのでそう言った書類にもサインしている。少しでも役に立てるならと思ったが。

9時15分。血圧を測りにきた。118の63.35.8℃
いつもと変わらない位の数値だ。

10時前になると点滴を付けに看護師さんが来る。
左の手首10㎝位離れたところに針を刺す。2回目で何とか取り付け完了。
ちょっと痛かった。

13時までひたすら暇だった。お腹は減るし、喉も渇いてくる。
漫画を読んでいたが、内容が頭に入ってこなかった。

13時直前にトイレを済まし、看護師さんと一緒に手術室へ。

普段見られない裏側でテンション上がる

手術室のに入る前に髪が落ちないようにキャップを被る。
部屋の前で名前の確認と手術の流れ等を受ける。一通りの確認をしたら手術室に入る。

肌寒い部屋に色々な機具が置いてあった。どんなものか気になったが、眼鏡を外していたので良く分からない。
手術台に横になり、麻酔を打つ為横になる。
背中を丸めておへそを見るような体勢に。
麻酔が始まり、だんだん感覚が分からなくなっていく…。
背中の麻酔を付け終わると麻酔用のマスクが取り付けられる。

「大きく数回息を吸ってください」

指示された通りに息を吸い込む。何回か呼吸した後、意識を失った。

意識失うのあっという間


意識が浮上したとき、滅茶苦茶寒かった!!
身体がガタガタと震え、ひたすら歯を食いしばる。
目を開けることが出来なかったが、何か暖かい物が乗せられる。
電熱毛布か何かかが身体に熱を与えるが、震えが止まらなかった。
そして、身体が痒い。滅茶苦茶痒い!!

昔から冬場に運動をすると痒くなることが多かった。今回それが起こったのである。

寒いこと痒いことを訴えた記憶がある。

誰かが
「輸血はしないのか!?」
「しないみたいです!」

「アレルギーは!?」
「本人の申告では無いと」

「家族へ連絡は?」
「手術後、帰宅したそうです」

そんな会話をしているのが聞こえた。

帰ったと言うことに安心していたのだが、後日確認すると帰ってなく病院で待機していたらしい。忘れられてたらしい。主治医の先生から謝罪があったと言われた。
別の病院でも手術後忘れられてたことがあったので、うちの家族は忘れられやすいのかもしれない。

その後、再び意識が浮上したとき、ICUに居た。
身体の痛みと喉の渇き。
眼鏡が無いので壁に掛かっている時計も確認できない。
機器から聞こえる警告音。
看護師さんが来たときに水が飲みたいと伝えるが、どうやら術後暫くは水分が取れないらしい。
意識を失う、浮上するのを何度か繰り返す。
何時だったか、レントゲンの撮影をすると板を挟まれたりした。

そんな中、遂に水分の解禁時間を迎えたらしく、ストローで水を飲む。
美味しく感じる水だった。


そんな状態でいると、一般病棟に移動することになったらしく看護師さんにそのことを伝えられる。
ベッドを移し替えられ、移動する。何度か曲がる度に痛みが走る。
正直何をされても痛かった。

一般病棟に戻り寝ていると、水分が欲しくなりナースコールをする。
ベッドサイドに取り付けたカゴが片付けられていて、何処に行ったのか分からなかった。

気軽に読んでくださいと言われるが

看護師さんにストロー付のペットボトルがその辺にあることを何とか伝える。喉がカサカサして声がほとんど出せなかった。

見つけてもらい、水を飲む。
ま、不味い…。不味すぎるっ!!これはストローのシリコンか!
そんなことを言えるはずが無く、お礼を言って終わりにする。ペットボトルはベッドのテーブルの上においてもらった。

痛みに耐えつつひたすら眠っていると、看護師さんからベッドから起き上がって数歩歩くようにと言われる。

はぁ?

身体が痛すぎて横向きになるのも厳しいのに「立って歩け?」

金髪ドチビの兄さんのセリフが脳内をよぎる。そりゃないよ兄さん…。

身体を動かさないと色々大変だと説明を受ける。
うん。きいたことある。
無理矢理身体を起こし、看護師さん二人がかりで何とか支えられ、ベッド横で数歩足踏みをする。

そして再びベッドに横になる。
寝たり起きたりを繰り返していた。そんな中何とかスマホを見つけ、手に取る。

手術日翌日の17時40分。もうそんな時間だったらしい。時間感覚が分からなかったので時刻を確認できるのは助かった。

今の現状をそのままメモする。
スマホのメモに

暑い体だるい
昨日は大変だつたみたい。
手術後体ガタガタしてた。
出血けっこうあったみたい
水がまずい…
午後少しだけ歩いた。だるい
寝てるのもだるくなってきた

スマホのメモそのまま。

と、書いた。

その後の記憶はあまりない。傷口周辺痛いことと、右肩が痛い等か。
後はひたすら水が不味いと思った位だろう。


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