「行けない」人+「行けなかった」人々
お陰様で、4月からうちの次男が保育園の年長組に進級しました。
本来なら「めでた~い」と心おきなく祝いたいところなんですが、今ちょっとだけ問題が発生しています。
4月1日・2日と保育園の玄関までは行けたものの、そこで座り込んでしまい、ママや保育園の先生達の再三の説得にも「テコでも動かず」の状態で応じず、結局2日連続お休みすることになってしまったんです。
普段からあまり多くを語らない子なので断言は出来ませんが、思い当たる理由はあります。
次男くらいの年齢ですと、生年月日が1年近く違っただけでも、体格に随分差が出ますよね。
彼は3月生まれ。
クラスのお友達に混ざっていると、その『小ささ』が際立っています。
体格の面もそうですが、言葉の発達の方もまだまだで、ようやくギリギリ私達夫婦との意志疎通が出来るようになった程度です。
ゆえに保育園でもお友達や先生に思いを伝えることが容易ではなく、特に「出来ない」や「わからない」など『NO』の意志表示をすることがなかなか叶わないようで、そのくだりになるとどうしても泣いてしまうそうです。
ここら辺の不器用さや頑固さは、ホント私譲りな気がします。
本人ももどかしいんでしょうね。
そういったストレスの積み重ねが、彼を「行きたくない」気持ちにさせているのだと感じています。
2日連続の『不登園』となった一昨日は、普段は逞しく頼もしいママも、次男と一緒に帰宅した後天井を見つめて、さすがに憔悴し切っている様子でした。
その日の夕食時。
「これは何かしらの対策を取らねばならない」と、帰ってきた長男も加えた4人で緊急家族会議を開きました。
まず、私と妻が「自分の仕事は何か?」と「なぜ働いているのか?」をそれぞれ丁寧に話し、子供たちには「パパたちが働くには、君たちには学校と保育園に行ってもらう必要がある」ことを説明しました。
長男は神妙な顔で頷きながら、また、次男は泣きべそで下を向きながら私達の話を聞いていました。
私は次男にも年齢は関係なくしっかりお話を聞いて欲しかったので、「上を向いて話を聞くよう」促し、さらに「パパもママも君のことを怒っているわけではない」ことと、「パパも予備校・大学・お仕事で行けなくなった時期があった」ことも伝えました。
そうなんです。
私は誰よりも「行けない」をたくさん経験した人間なんですよね。
だから、無闇に「行きなさい!」と次男に強制するのは自分のことを棚に上げた理不尽な要求だと思いましたから、
「『出来ない』『わからない』はパパやママにもあって、恥ずかしいことじゃない。先生やお友達も聞いたら嫌がらずに答えてくれるから、まずは聞いてみたらいいよ」
と助言しました。
モジモジしながらそれを聞いていた次男。
ここで、まさかの長男からの『助太刀』がありました。
「K(次男)。お兄ちゃんもなかなかお友達が出来なくて、保育園に行けない時期があったんだよお。でも頑張って行っているうちに、お友達も出来て行けるようになったんだあ。だから、きっと大丈夫だよ~」
と、自分の経験をふまえて弟へエールを送ってくれました。
そういえば、長男にもそんな時期があったんでした。時が流れると意外と忘れちゃうものですね。
つい先日、「Kちゃんばっかりお休み出来てズルいよ」と泣いて抗議していた同じ人とは思えない頼もしい長男の発言は、大好きなママが明らかに途方に暮れていることを察知し、助けようと考えたがゆえに出てきたものと思います。
本当に優しい子です。
その言葉を聞いた次男は、顔をくしゃくしゃにしながら「わかったよ~。明日は行ってみるよ~」と、多少しぶしぶながらも明日の登園の決意表明をしてくれました。
そして、3日・4日と無事に保育園に通うことが出来ました。
ママ、グッジョブ!本当に彼女には頭が下がります。次男も頑張りました。
今週はなんとかそんな感じに頑張れそうですが、まだまだ今後も次男の「行きたくない」は発生するものと推測します。
そんな時は、私達夫婦の休みを考慮しつつですが、適宜息子たちを休ませてガス抜きしてあげたり、「行けない人(次男)」+「行けなかった人々(私・長男)」の『不器用男3人衆』で、文殊の知恵を出し合うなどして乗り切りたいと考えています。
傍には「我が家の絶対的エース」のママがいるから安心ですしね。
やっぱり「家族みんなで話し合う」って、大事ですね😊
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