選挙に行けって言われてもさあ

今の日本について思うことが無いわけではない。
とはいえぐちぐち言っているだけでは全く意味がない。何か行動を起こせる行動のうち最も簡単なものが選挙に行くということである。とはいえ現状こう思ってる人は多いのではないだろうか。

「自分一人が投票に行く意味ってホントにある?選挙結果が変わるほどの差が出るなら、自分が行かなくても変わるし、変わらないなら行っても変わらないよ」

投票率が低い現実からは、こう思ってる人がそれなりにいそうだなと思わざるを得ない。実際私もその一人だ。
「選挙に行かないやつに政治について文句を言う権利はない」とか、「組織票に負けないように誰でもいいから入れに行け」とかいろいろ言われたことがあるが、どうにも納得がいかない。
「なんでこんなに選挙に行く気にならないんだろう」と考えて、得た結論とその過程を書いていく。
途中政党の名前を実際に出して書いてるのは、危ないのかなぁ?大丈夫だと信じてる。

法治国家として国を変えるとは

気候変動、少子化、LGBTといった社会的かつ大きな問題から、ストーカー、盗撮、漫画やアニメの海賊版サイトなどの「罪と罰が見合ってない」と言われつつ放置されている問題まで、新しく法を定めてもらえれば後は警察、弁護士や裁判所などの然るべき人・機関を頼れば、国民は問題を解決できる。
じゃあ法はどうやって出来るのかと言うと、政治家に国会で法案を通してもらうしかない。政治家に不満があるなら選挙で変える必要がある。
この流れが法治国家としてのあるべき姿だ。

じゃあ国を変えたければ自分が①政治家になるか、②投票で小さな影響を与えるか、その中間で③政治系の情報を発信するか、大雑把に分けるとこの3択くらいではないだろうか。

考えてもらえばわかるだろうが、③はまだしも①は行うのはそれなりのハードルがある。私のように今自分がやりたいことがあったり、基本的に大きな行動を起こすのが苦手な人種はまずそのような行動には出ない。
よってここでは候補を②に絞って書く。

投票に行くために必要なもの

投票に行くのに必要なのは、すごく単純に言えば「投票に行こうという意志」だけである。届いたはがきを見て投票場所を確認し、それを持って投票所に行けばいい。ただし満足した生活を送っているとこの意志は生まれず、この意志を膨らませるためのものとして以下の3つの要素があると思う。

①現状への不満
②家族や所属する組織からの勧め
③支持する政党、又は人

①が無ければ、正直投票に行く必要はないと思う。どこかの逸話で「王様が田舎までお忍びで行き、政治の話?を全くしていなかった様子に安心して城に帰ってきた」みたいな話があった気がするのだが、まさにこれだと思う。不満がないならみんな政治の話なんかしない。そりゃ投票にもいかないよなぁと思う。もし不満が出る状態になった時始めて行くのでもいいと思う。でもこれはネットを見てる限りこれは既に満たしている人がそれなりに多いのではと思うのだが、どうだろうか。

②はいわゆる組織票と言われるものの原因でもある。でもこれが完全に悪いとは、個人的には思わない。だって実際にその人に投票するかは個人の自由だ(どこぞの選挙のように軍人が横でどっちの箱に入れるか見張っているわけではない)し、その組織は自分たちが最も得をするように行動方針を示しているだけにすぎないのだから。
「○○に入れろ」といわれたけど、「入れましたー」と言って逆らっても何も問題はないのである。それをされないというのなら、組織人にとって居心地のいい環境を整備しているいい組織なのか、旧統一教会のように洗脳まがいの事をしててそのうち弾けるかの択だろう。まあ日本のモラル?のようなものに「政治の話をしてはいけない」みたいなのがあるため、政治の話を持ち出してきた時点で怪しい会社という気がしてしまうのはご愛敬。
でも民主主義をよく理解した生き方だと思う。公職選挙法さえ守ってもらえれば幸いだ。
公職選挙法を守るというのは同じ宗教団体でも調子に乗りすぎた旧統一教会と、粛々と儲けている日本の神社仏閣の違いのようなものだろう。

現在の日本で一番難しいのは③ではないだろうか。以下③について長々と書きます。ここが一番書きたかったところ。

何を信じるのか問題

みんな、誰・どこなら信用できる?
まずは政党から見ていく。以下盛大な偏見が入りますご容赦ください。

現在の政権が嫌というなら自民党以外となるのだろう。謝罪が上手いからまだもってるんだよね岸田政権って。どういう政策をするのかはのらりくらりで黙ってたらしれっと実質増税なのに、謝罪するときの潔さと言ったらさあ。決定的なことが起こるまで、「じゃあ信じやるからもっかいやってみろ」って人多いからね日本は。耐える手段をよくご存じだ。
それとも派閥替え(?)とかでも何とかなるんだろうか詳しくないけど。最近はずっと自民党だけど方針とか言ってることはコロコロ変わってるし。実際文句の付け所が多いとはいえ国を回してるのはここなんだから、能力が無いわけではないんだよね、だって私にやれって言われても出来ないしそれよりは遥かにマシだろう。

いったん落ちぶれたが民主党はもう一回チャンスをあげればいいバランスで国民の声を拾えるようになるんだろうか?多分自民党と似たり寄ったりなんだろうと思ってるんだけど。(無知ですまない)
でも政策のホームページ覗いた感じだと、自民党の色違いなんだよね。ふわっとしてるし。色々後から解釈で言い換えられそう。あといっぱい書きすぎてて、全部やるのは多分無理だろうから優先順位つける必要があって、そうしたらやらない政策多くね?とも思う。票を集めるために書いたけど実際は行動に移すつもりのないこともいっぱい書いてるわけだよね。
でも多くの人から支持を集めようと思うとこういう書き方が不可欠なのかなぁそうじゃないといいなぁ。


共産党は庶民にとって耳障りのいいことは言うが、正直実現する能力があるとは全く思えない。言えば叶うと思うなよ。気に入らない相手が言ってることにはどんな内容であっても猛反対みたいな姿勢も全く話が進まないし、所謂会議をただただ引き延ばすタイプの人が支持してるんだよね多分。()
でも何かに抵抗する力としては強いから、「目的が一致しているときはありがたくもあるが総合評価で厄介」みたいな感じなのかな。

維新はどう?なんか調べたら色々解釈できそうなうんちくじゃなくて実際何をするのか書いてあって結構好きなんだけど。でも議員の報酬が安くなったら学校の先生みたくならない?「働きがい」で頑張るタイプの職場っていうか。そういうので頑張れる人って結構少数派だと思うんだけど。でも一回そっちに振り切れてもらってもいいんだろうか。

公明党は…うん。ここって新規の支持者いないよね?そのうち自然消滅するんじゃないだろうか。旧統一教会みたいに産めよ増やせよやったわけじゃないし。(政治や宗教の収益という観点で見れば結構賢い手法だったよね、他にやってたことで全て台無しだったけど)

他にも細々とあるけど支持率小さすぎて調べるのやめちゃった。(やる気の限界)

ここで政党支持率を調べてみると、あぁなるほどとなりましたね。

与党が「自民党」が36.5%、「公明党」が2.4%なのに対して、「特に支持している政党はない」が38.9%
やっぱりみんなそうなんじゃん。この層全部取り込んだら新しい単独与党作れますよ。()

政党じゃなくて個人を見て投票するという手もある。(比例代表に対しては無力だが小選挙区には)
でもこれって真面目にやればやるほど労力が多すぎるよね。それは街頭演説してる方も分かってるようす。そして「○○です!本人です!よろしくお願いします!おはようございます!」と自己紹介に収まるようだ。
まあ通勤通学の途中で政策のほんの一部を聞かされるより元気に挨拶してもらった方がまだいいのかもしれないが、正直団栗の背比べである。でも正直「特に支持している政党はない」が38.9%の人が投票に行ったとするとそこで聞いた人に入れるのかもしれず、そのグループの人にこそアピールしたいだろうし(選挙に行くかは別として投票する人決まってないだろうし)、空しいながら正解の手法なのかもしれない。
「汚職のない政治を」というパターンも聞いたことがあるが、(実際に可能かではなく)それを建前にすることは当たり前なのでアピールされても正直困る。今の採用活動でホワイト企業なのをアピールするのと似た感じだろう。今現在ブラックな所に働いてる方には申し訳ないが、私(新卒で就職活動をした身)からすると、どの企業もホワイトな一面は持っていて、そこをアピールしてくるからそれをアピールされても決め手に欠けるんだよね。
学校が「勉強教えます!」っていってたり警察が「悪は許さない!」って言ってるようなもの。

街頭演説はダメ、個人で演説会場を押さえて講演しても、アメリカの大統領選挙のようとまではいわなくても席が埋まる未来は見えない。みんな忙しいからね。知らない人の情報探してまで行かないよね。
じゃあどうするのかと言われると難しいんだけど、素人がパッと思いつくのはSNS系かなぁ…?あとは昔ながらの地元のイベントに顔を出すとかいうやつ。でも若者来なさそうだなぁ…。
本気で自分の政治を訴えようと思っている人には活動しにくい世の中かもしれない。

盲目で話にならない人たち

政治の話題が空しくなる原因として、「絶対に自分の信じるものを疑わない人たち」の存在があると思う。お年寄りに多い。(いやまあ長年信じて来たから仕方ないんだろうね知らんけど)
表面上は仲良くできててもいざこういう話を振ると、人が変わったように「ありえない!」「絶対違う!」ってなる人種っていて、そういう人が割合でいるのをみんな知ってるから「政治と野球と宗教の話はするな」なんて言われてしまうわけである。
多分このnoteを目にする人が増えてくると、その割合の人を必ず踏み抜いて長文の反論を頂戴することは想像に難くない。上の方で結構ぶっちゃけた思ってる事書いたし(
そういう反論をする人にお願いしたいのが、「あなたの認知する世界と私が認知する世界は違うのだ」ということを理解してもらったうえで、「無知でフラットな立場の人に、応援する政党の良さが伝わるようにアピールしてもらいたい」ということだ。そういう長文ならぜひ読んでみたい。

自分が経験した「盲目な人」の例として、父親がいる。所謂トランプ信奉者と反ワクになったことがあり、何方のときも非常に面倒だった。
もうあんまり覚えていないが「トランプは日本にある中国の基地から捕虜を解放した」とか「トランプが全世界に向けてメッセージを送るから端末のアップデートをするな」とか言ってたっけ、確かそう。
ワクチンの方は、「コロナなんて嘘で、ワクチンの薬害で被害を受けた人をコロナ患者と偽っているだけだ」、「PCR検査の検出基準を低くして無症状感染とかを作り出して被害が大きいように見せかけている」とか言ってたっけ。

私はそれらの情報が嘘かホントかを判断する知識は持ち合わせていない。ただ一つだけ思ってしまうのが、「その情報を発信する本人が頑なに信じて疑わない姿勢」というのが、圧倒的にその情報のそれらしさを損なっているということだ。

だってそうだろう。信じて疑わないというのは「聞いたことを右から左に伝えているだけ」ということに他ならず、他の可能性を検討していないだけなのである。つまりその人の言っていることに信用度がガタ落ちする。
うちの父親もコロナの初期は「中国がコロナを隠してるけど携帯の契約数みれば明らかに死者多数出てるぞ」、「アメリカが中国にバイオテロとして文句を言ってる。トランプは証拠を見つけているに違いない。」とか言ってたのにも関わらず、少しすぎれば「コロナなんて無かった、薬害が酷い」と来るんだからたまったものではない。

皆さん自分が信じてるだけになっていないか、今一度確認をお願いします。私は日々しています。

つまり選挙って…

話は戻りまして選挙に行く動機として3つ挙げた。

①現状への不満
②家族や所属する組織からの勧め
③支持する政党、又は人

私は現状として「家族が選挙には行け」と言っているという理由で(つまり②のモチベーション)でなんとなく投票に行っている。
正直家族がうるさく言わなかったら行かなかっただろうし、こんなnoteも書かなかっただろう。まだ社会に揉まれていない自分には①はあまりないし、③は情報不足から全くない。若者は政治に興味がないっていうのは③がないからなんじゃないかなぁと思った。又は喜ばしいことに日々に不満がないかだ。それじゃあ投票に行く気にもならないだろうなぁというのが私の感想だ。

でも投票に自然と足を運ぶのは健全なルールで国が運営されていることの証だと思う。ここに同意してもらえるのであれば、お手すきの時間に①から③の条件(他にもあると思うが)について自分で調べて又は考えを深めて、選挙に行くモチベーションを上げるのがいいだろう。

まとめ

選挙ってめんどくさいよね、でも大事な仕組みだと思うから自然と足を運べるのは大事。大事だけど面倒なことをするのはモチベーションを上げるのが楽。そのために「①現状への不満や③支持する政党、又は人」について考えてみよう。「②家族や所属する組織からの勧め」がある人はそれに乗っかるのも自由だし、無視するのも自由。
モチベーションがないから「選挙なんて行ってもなあ」とかの行動しない言い訳を考えてしまう。少なくとも自分はそう。言い訳を使ってもいいけど、それが言い訳だということは自覚しておいた方が良い。
政治が良くなるといいよね、ついでに。

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