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理論編「なぜ、子ども達は問題行動を起こすのか?」Part1


1.子育ての勘違い
問題を解決するには、まずその原因を知ることが大切です。
あなたは、お子さんの不登校やひきこもり・非行などの問題行動の「原因」を理解していますか?
この質問をすると多くの親御さんが

「友達とのトラブル」
「学校の先生のパワハラ」
「部活のトラブル」
「いじめ」

などを原因として挙げられます。
しかし、これらはあくまでも「きっかけ」であって、本当の「原因」ではありません。

では、本当の「原因」はいったい何なのでしょうか?

実は、その本当の「原因」は、幼少期の子育てにあったのです。
幼少期の子育ての勘違いによって、親子の頼関係がしつかと築けていないことが、子どもの問題行動の本当の「原因」なのです。

具体的に「勘違いしている子育て」の例を挙げてみましょう。
乳幼児期の子どもは自分が主役で、主観的にしか物事を見ることができません。
そして、見たもの、触ったもの、そのままに心が動く、感情豊かな時期でもあります。
この時期に、子どもを心配するあまり、

「触っちゃダメ」
「ケガをするからやめなさい」
「●●はやめなさい」

などと過剰に注意したり、命令したり、禁止したりしたことはありませんでしたか?
このような過剰な心配の裏には、もちろんお子さんへの愛情があるのだと思いますが、あまり過剰な注意や禁止をするという子育てを長年続けると、子どもは自信と親への信頼感をなくします。

また、乳幼児期の子どもは自分が主役で、待つことができません。
その子どもたちに

「あとで」
「待ってて」
「ママ 今 忙しいの」
「今度ね」

などという言葉を過剰に使っていませんでしたか?
この言葉の裏には

「相手の気持ちを考えること教えたい」
「我慢することや待つことも教えたい」

いうやさしい親心があったと思いますが、これらの言葉を多用ることも親への倍頼感をなくす原因になります。

では、なぜ、これらの行為が子どもの自や親への信頼関係を失う原因になるのでしょうか?
子どもの気持ちから、この親の行動を見るとこんな構図になります。

「子育ての勘違い」の構図


これが多くの親子がはまってしまう「子育ての勘違い」です。
乳幼児期は親や幼稚園の先生などに保護されながら、順風満帆に過ごすことができますが、小学校や中学校・高校と勉強や部活などで接する人の数が増え、多様化するにつれ、自分の思い通りに行かないことが増えてきます。

そして、うまくいかなかった事をきっかけに、支えてくれる親がいないと勘違いしているお子さんや自信のないお子さんは、不登校やひきこもり・非行などの問題行動に走ります。

あなたも、お子さんから

・どうせ俺なんて
・やっても無駄
・何もやりたくない

などいうネガティブな言葉を聞いたことはありませんか?
それらは、お子さんの自信のなさの表れです。

2.乳幼児期の「正しい子育て」

では、どういう子育てをすればよかったのでしょうか?
正しい子育てを見て行きましょう。
子どもが0歳から六歳までの乳幼児期に、あまり干渉せず、愛情たっぷりに育てれば、親子の頼関係はしっかり築かれる、ということです。

子どもが望んだことを望んだ通りにさせてあげ、心を豊かに育てることです。危険からはしっかり守り保護しなければなりませんが、必要以上にうるさく言わず温かく見守るのです。
そうすれば、自分に自を持てる子どもに成長し、親への信頼も築かれます。

「正しい子育て」を同じように子ども目線で見た構図はこちらです。

「正しい子育て」構図



これが乳幼児期の正しい子育てのプロセスです。

このように育てられた子どもは、自分に自をもち、勉強でもスポーツでもなんでもチャレンジしていきます。そして、学校や部活などで多少いやなことがあっても、支えてくれる親がいるので、家庭を休息場として、また、翌日、元気に学校に行くことができるのです。

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