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歴史

講義形式の美術史の授業というのはこれまでやって来なかったが、今年になって初めてやる事に。

前の先生がやっていたので、君もやりなさい、といった具合な訳だ。正直今まで逃げて来ていたので良い経験になるか…とせっせとパワポをつくりながら勉強勉強。

やってみるとなるほどこれはためになる。前の先生いわく「作家は後世に名前を残すために制作するもの。そのためには歴史に名高い美術家と歴史を知っておく必要がある。」とのこと。

はぁ。自分作家として食っていく気はないっすけどねぇ。とは思いつつも、確かにこれは一理ある。どんな業界でも有名になるためには、すでに有名な人達の歴史を勉強するのは大事。その上で現在の時代でどう立ち回るか考えるのだ。

そういう意味ではアートは多様化し過ぎてしまっている。絵画とか彫刻とかはもちろん、写真やイラストも漫画もアートだ。子どもの落書きもアートになるし、大人が石を積んだ作品がアートになる。発信の仕方もSNSなどで誰だって出来る。多様化し、誰でも出来るようになったからこそスターが生まれなくなってしまった。日本の近年のスターといえば村上隆、草間彌生、岡本太郎あたりだろうけどこの人たちもフランスの美術史の教科書には載っていないだろうし、千年後には日本でも誰も覚えていないかもしれない。でもモナリザとレオナルドダヴィンチの名は千年後も教科書に載り続けるだろう。ダヴィンチは美術が敷居の高い、制作人口の少ない時代だったからこそ、歴史に残る新しい発見を制作の中でする事が出来たのだ。もちろん天才には変わりないのだが。

これからのアートはどうなるのかな。
ダヴィンチのような時代を流転させる人が現れるだろうか。バンクシーのような社会に問いかけるアートは増えるだろうけど、どうかな。

美術史を学ぶと美術の流れが分かる。
これまでが分かると、これからを考えさせる。

知識がたまったら、自分の評論をnoteで書き溜めたいなぁなどと調子に乗る。

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