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【#32】課題に向き合っていく覚悟

問題と感じていることは沢山あっても、自分が向き合うべき『課題』は特定出来ていない場合が多い。

私が営業の仕事で新人だった頃。
とにかく相手の話を一生懸命聞いてひとつでも多くのことをヒアリングし、「〇〇と〇〇と〇〇について困っていると言っていたからこれを解決しないと!」と奔走するも空回りしていた。それは相手の″言っていること″をそのまま解決しようとし表面的しか捉えられていなかったからだ。

営業の世界では、「自分が介在することで相手がまだ気づいていないニーズも掘り起こし、課題をこちらから設定しにいくことが大切」と言われたりもするが、個人における「やりたいけどやれない」「本当はこうしたい」などの本音や建前は、人それぞれ過去の体験による無意識の思い込みなども絡んでくるのでより個別性があり、複雑さをはらんでいる。

だから慎重に紐解きつつ、本当の課題はどこにあるのか探求していく必要がある。

なので普段対話をさせて頂く時に、クライアントさんにお話したいことについて事前に確認はするが、状況によっては『希望する対応や反応が出来ない』ことはお伝えしなければならない。
最初は、これを伝えるのがとても怖かった。

時には、答えは既に本人の中で決まっていて、背中を押してほしかっただけという場合はがっかりさせてしまうこともある。
でも冒頭にお互いにとって貴重な時間を無駄にしないためにもこの確認は必要であると今はとても実感している。

それでも「一人で考えていても前に進めないから、対話をして何が課題なのか・このあとどんなことを考えていけばいいのか分かれば嬉しい」と言って頂いた方に関しては、全力で向き合うし、″知りたいアドバイスだけもらえればいい″よりも課題が明確になったり、隠されていた本心が見えてくる方がクライアントさんにとって価値のあるものになると信じている。

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