「みんなそう思ってるよ」のみんなって誰?

自分は本当に日常の様々なものに対して不安に思ったり緊張したりするのですが、今通ってるところでたまにカウンセリング的なものがあって。
今回は「最近不安に思ってることとかある?」と聞かれて、こんな事に不安を感じますかねって話したんだけど。
その答えが「あーでもそれはみんな思ってることだからね」で。「あー、はは…そうですよねぇ〜」と返したのだけども。ほんとに自分と同じくらいの不安を同じものに対して持ってるんだろうか。
人と同じで安心することはあるけども、こういう不安感に対して「他の人もそう思ってると思うよ」は、求めてない答えというか。
じゃあみんなはそれに対して顔にも出さず口にも出さないってことか。だったらこんな事を悩みとして言う自分ってダメなんじゃないかって、そっちに意識が向いてしまう。

別にこの不安への解決策とかアドバイスがほしいわけじゃなくて、こういう事が悩みですって答えに「そっかそっか、そう思うこともあるかもしれないよね」みたいな感じで、自分の意見を自分の意見として聞いてくれるだけで良かったというか。
他人がどうだからっていうのは求めてなくて、聞かれたから答えただけだったんですよ。
不安を払拭する答えってないのできっと。何か優しい言葉をかけられたとして、それは制限時間付きの魔法みたいなものだと思う。多分よる眠る前にはまた不安感がムクムクと増えちゃって、次の日にはまた同じように悩んで不安に思ってる。
掛けてもらった言葉を忘れたわけではないんだけど、その不安にはもう効かない。ただの言葉として覚えてるだけ。
人はそう簡単には変われない。
なにか素敵な作品を見た時に自分はこれを機に変われるんじゃないかと思うけど、次の日にはその熱が冷めてるみたいな。その瞬間にしか燃えることのできない蝋燭のようだな。

一番嬉しいのは自分と同じくらいそれを不安に思っていて、「あ、わかる。自分もそう思って落ち込む事ある」って共感してくれるのがいい。
「他の人も」っていうのもある意味では仲間が居る事にはなるんだけど、「わかる」って言ってくれる人はちゃんとわかってくれる感があるというか。安心する、自分はね。

まぁすべて自分の捉え方次第ではあるんだけど。

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