ひじり

「文化的雪かき」をしてみたい❄️ noteでは日々の暮らしのなかで心に留めおきたいことを…

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「文化的雪かき」をしてみたい❄️ noteでは日々の暮らしのなかで心に留めおきたいことを書き記していきたいです。

最近の記事

カーソン・マッカラーズ

📖 カーソン・マッカラーズ 村上春樹訳 『心は孤独な狩人』 訳者村上春樹が翻訳のラスボス作品として取っておいただけあり、心の内面を繊細に描写する表現力と骨太な文体が混在する筆力🖌️の作品に圧倒された。 舞台は1930年代末、恐慌下のアメリカ南部。 貧困による生活苦に喘ぐ人々。 目を逸らしたくなるほどの人種差別。 幼児性愛傾向者。 同性愛傾向もしくは精神疾患のある聾唖の男。 貧困の環境から何とか抜け出したい少女。 恐らく、マッカラーズが心の奥に意識している社会的弱者の人

    • 不適切で何が悪い

      某民放ドラマで80年代昭和のおじさんが現代の令和へタイムスリップして、時代のギャップに翻弄されつつコンプライアンス度外視の強烈な言動で今の時代の生きづらさに疑問を投げかけ話題になっている。 が、タイムスリップせずともあの時代の価値観をそのまま変えずに活躍しているアーティストがいる。 サザンオールスターズ桑田佳祐さんがその最たる人物だろう。 デビューから45年経った今も国民的アーティストとして活躍し、エロさ全面に押し出し 「これが自分の生き様なもので。」 魅力的な人柄

      • 『PERFECT DAYS』音楽が物語る世界

        「PERFECT DAYS」をやっとの思いで観て 「SWITCH」12月号を少しだけ覗いた。 ヴィム・ヴェンダースの映画は観た後にその残像が心の中に留まり続けてしまうから不思議だ。 『パリ・テキサス』スライドギターの音色。 『ベルリン天使の詩』詩的な語り。 今回は、何と言っても60〜70年代の音楽が素晴らしかった。 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド ルー・リード アニマルズ パティ・スミス ローリング・ストーンズ etc 音楽にストーリーを語らせている。 主人

        • しあわせを呼ぶ「青い鳥」

          昨年のアドレス帳を整理していたら、この文言が出てきた。自筆で書き残してあるのだが、全く記憶にない。日付をみれば4月。ちょうどユング心理学研究者・河合隼雄の著作物を読み漁り、自己について調べていた頃と重なる。きっと、そのためにメモしたものだろう。 改めて読み直すと、そこには『青い鳥』のテーマと通底するものがある。メーテルリンクの「幸福論」とも言えるエッセイ。日常の世界と超越的な世界のなかで人間はどのようにすれば幸福になれるのか? 「愛を通して知るだろう自己、その自己意識こそ

        カーソン・マッカラーズ

          みんなの本棚をつくろう―あなたの○○な1冊を教えてください―

          私の職場で「みんなの本棚をつくろう」という企画がある。テーマは3つ。 1.旅にまつわる1冊 2.子供時代に読んだ思い出の1冊 3.イチ推しの1冊 1つのテーマに1冊ずつ自分が推す本を紹介するというもの。 テーマ1つにつき300字までの文字数制限がある。(書誌情報は除く) 私が選んだ名刺代わりの3冊、良かったら覗いてみてください。 1.村上春樹『ラオスにいったい何があるというんですか?』紀行文集(文藝春秋 文春文庫 2018年4月10日第一刷) これは筆者が約20年ほどの

          みんなの本棚をつくろう―あなたの○○な1冊を教えてください―

          #note書きぞめ

          初めまして♪ ご来訪頂きありがとうございます。 instaでは主に村上春樹さんの作品を読むことでたくさんの人たちと繋がってきました。 村上主義者的に言えば「文化的雪かき」をモットーに書いていけたらと思います♪ 自己紹介に換えて初投稿します。更新はゆるりと気ままになると思いますが、どうぞよろしくお願いします🙇 ******************** 『村上radio』2023大晦日〜メリル・ストレイシープと呼ばれて〜 それは、「Cavatina」の前奏から始まった。スタン

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