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青春という名のKPOP Vol.75 ~I.O.I出身人気メンバーを擁し、デビュー曲もヒットし、新人賞も獲得したのに、2年の空白期間を経て解散したPRISTINの光と影。

今回紹介するのはデビュー以来、ヒットを連続し、新人賞まで取ったグループなのに、2年近く放置された挙句、解散になってしまったグループ。

PRISTINだ。

前回紹介したgugudanと、今回紹介するPRISTIN。

どちらもサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101」から生まれたI.O.I出身メンバーが所属したグループだ。

そして、どちらも2年前後の空白期間を経て、解散に至ってしまった。

KPOPアイドルの残酷な部分、影の要素がこの2組にはある。

中でもPRISTINはデビュー曲からヒットを飛ばし、新人賞も取って、人気も出てきて、メンバーも魅力的なのになぜ、、、

今でも、PRISTIN解散を残念に思っている人は多い。

そして、放置していたように見える事務所の対応に怒りを抱いた人も多かったことだろう。

夢見るだけではいられない。それがKPOPアイドルの宿命なのだろうか。

今日は、確かにあの時輝きを放っていた短命グループ、PRISTINを紹介しよう。

PRISTINは、2017年に結成した10人組ガールズグループ。PLEDISエンターテインメント所属で、同事務所がAFTER SCHOOL以来、久々に放つガールズグループ。公式ファンクラブ名はHigh。

グループ名は、『明るくて鮮明な』を表す「Prismatic」と、『欠点のない力』を表す「Elastin」に由来しており、『明るく輝くそれぞれの魅力を一つに集めて最高のスターになる』という想いが込められている。

それではデビュー時からPRISTINの軌跡を追っていこう。

【2016年】

3月23日、PLEDISエンターテインメントが「PLEDIS Girlz」という仮称でガールズグループの結成を発表。

結成前、ナヨンとギョルギョンの2人は、オーディション番組『PRODUCE 101』を経て、ガールズグループ「I.O.I」として活動。

6月27日、プレデビューシングル「WE」をデジタルリリース。

PLEDIS Girlz_ WE(MV視聴回数:226万回/2016年6月27日-)

メンバー一人一人を紹介するかのようなスナップショットを散りばめた

爽やかなプレデビューシングル。GFRIEND的な爽やか清純系にも見える。

複数のメンバーの歌声が重なり合うハーモニーも美しい一曲。

【2017年】

1月6日、正式なグループ名を「PRISTIN」に決定。

3月21日、1stミニアルバム『HI! PRISTIN』(タイトル曲:WEE WOO)をリリースし、正式にデビュー。ビルボード・ワールド・アルバム・チャートで10位というデビュー曲としては異例の成績をたたき出した。

WEE WOO(MV視聴回数:3802万回/2017年3月21日-)

アップテンポでノリが良く、キャッチ―なサビも中毒性があって、ところどころにユーモアもあって、目が離せない。

何よりメンバー一人一人個性的でキュートな魅力が印象的だ。

やはりI.O.I出身のナヨンとギョルギョンのビジュアルの高さに加え、シヨンの美貌も光る。

第4世代でいうとSTAYCとWEEEKLYを足して2で割った感じで、

これは売れそう!という雰囲気が溢れているけど、実際スマッシュヒット!

PRISTINの活動期間が短かったのを惜しむファンが多いのが、このデビュー曲の魅力ですでにわかる。

5月19日、シングル「Black Widow (Remix Ver.)」をデジタルリリース。

Music Bank - Black Widow - PRISTIN.20170324

ガールクラッシュな曲を切れ味のいいパフォーマンスとビジュアルの高さで、MusicBankのステージでも堂々と魅力を発揮している。

8月23日、2ndミニアルバム『SCHXXL OUT』(タイトル曲:WE LIKE)をリリース。

WE LIKE(MV視聴回数:1755万回/2017年8月23日-)

ミュージカル仕立ての今回の曲もサビもテンポもメロディもGood!

そして、彼女たちのキュートさが毎回増していっている。

PRISTINのタイトル曲にはハズレが無い!とつくづく思う。

と思っていたら、実はこの曲が最後の完全体タイトル曲。

続いていれば更なる大ヒット曲を生み出していただろう。

本当に短命で終わってしまったのが、残念だ。

10月12日、健康状態を理由にカイラの活動休止を発表。

【2018年】

5月28日、ナヨン、ロア、ウヌ、レナ、ギョルギョンが初ユニット「PRISTIN V」を結成し、シングル「Like a V」(タイトル曲:Get It)でデビュー。

PRISTIN V- Get It(MV視聴回数:2653万回/2018年5月28日-)

挑発的な視線のガールズクラッシュ系のヴィジュアルが新鮮!

R&Bポップ・ジャズのメロディで、彼女たちもより大人っぽい雰囲気でセクシーにイメチェンしている。

ここから解散までの一年間、彼女たちがアルバムを出すことは無かった。

完全体で活動した2ndミニアルバム『SCHXXL OUT』がリリースされたのは、2017年8月23日~2019年5月24日の1年9か月もの間、ユニット活動もしなかったメンバーは、何を想い、どう過ごしていったのだろうか。。

【2019年】

5月24日、同日付での解散を発表。

なお、ギョルギョン、ソンヨン、イェハナの3人はソロとして引き続き同事務所に所属し、ナヨン、ロア、ユハ、ウヌ、レナ、シヨン、カイラの7人は契約を満了した。

その時、多くのファンが感じた気持ちを代弁していた動画を掲載しよう。

サランピTVのクロ局長のPRISITN解散に対する感想動画

明らかに事務所への怒りが抑えきれないようです。

ただ、確かに理不尽とも言える彼女たちへの不誠実な対応のように思える。

そして、解散した後、元PRISTINの4名はもう一度再起をかける。

2019年11月3日、ロア(→ミンギョン)、ユハ(→ギョンウォン)、ウヌ、レナ(→イェビン)の4人は、非公開練習生のバダと、ガールズグループ「HINAPIA」としてデジタルシングル「New Start」(タイトル曲:DRIP)で再デビューした。

HINAPIA-DRIP(MV視聴回数:353万回/2019年11月3日-)

セクシー&スタイリッシュさを強調したガールクラッシュ曲で、

彼女たちの覚悟と自信に満ちたパフォーマンスが冴える。

でも、その先は、、、続かなかった。。

もう一度再始動を果たした彼女たちのインタビュー。

そんなにも辛かったのか、と改めて心が痛む。

【2020年】

しかし、再始動の4人の検討も空しく、、

8月21日にHINAPIA解散とメンバー全員の契約解除が発表された。

再デビューも10か月で事務所の内部事情で解散とは悲し過ぎる。。


【メンバー紹介】

ナヨン/1995年12月18日(26歳)

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本名:イム・ナヨン
171cm。
ポジション:リーダー、メインダンサー、リードラッパー、サブボーカル
I.O.Iの元リーダー、PRISTIN Vのメンバー

来歴

デビュー前
2011年2月に非公開オーディションを通してPledisエンターテインメントに入所。同年にはガールズグループAFTERSCHOOLの追加メンバーとして、翌年には新人ガールズグループHELLOVENUSのメンバーとしてデビューの予定があったが、いずれも実現には至らなかった。

一方で、練習生時代も芸能活動を頻繁に行っており、数々のミュージックビデオに出演し、フィーチャリングにも参加した。

5年間の練習生生活を経て、2016年にMnetで放送された公開オーディション番組「PRODUCE 101」に出演。ビジュアルのみならず、歌、ダンス、ラップの全てで実力を発揮し、オールラウンドプレイヤーとして視聴者の注目を浴びた。最終順位では10位となり、期間限定のガールズグループI.O.Iのデビューメンバーとして選出された。

2016年4月5日、プロローグシングル「PRODUCE 101 - Crush」で、I.O.Iのリーダー兼メインラッパーとしてデビューを果たし、2017年1月のI.O.I解散まで活動した。その後、2017年3月21日から2019年5月まで、ガールズグループPRISTINのリーダー兼メインダンサーを務めた。

グループ解散後
PRISTIN解散と同時にPledisエンターテインメントを退所し、2019年8月にサブライム・アーティスト・エージェンシーに移籍。以降は、女優活動やモデル活動などを行っている。2019年には仁寺洞文化地区の広報大使に抜擢された。

ドラマ
2016年:tvN「アントラージュ」 
2020年:tvN「悪の花」 
2020年:ウェブドラマ「浪漫ハッカー」 
2021年:KBS 「イミテーション」、「サマーガイズ」

最近では韓国での人気の仮想夫婦バラエティに出演して、話題を呼んだ。



ロア/1997年7月29日(24歳)

本名:キム・ミンギョン
172cm
ポジション:ビジュアル、サブボーカル
PRISTIN Vのメンバー

解散と同時にPLEDISを退社
2019年11月にHINAPIAのミンギョンとして再デビュー

2020年8月21日にHINAPIA解散


ユハ/1997年11月5日(24歳)

本名:カン・ギョンウォン
170cm。
ポジション:サブボーカル
解散と同時にPLEDISを退社

2019年11月にHINAPIAのギョンウォンとして再デビュー

2020年8月21日にHINAPIA解散

ウヌ/1998年7月1日(23歳)



本名:チョン・ウヌ 
167cm
ポジション:メインボーカル
PRISTIN Vのメンバー
解散と同時にPLEDISを退社


2019年11月にHINAPIAのウヌとして再デビュー

2020年8月21日にHINAPIA解散

レナ/1998年10月19日(23歳)


本名:カン・イェビン
162cm。
45kg
ポジション:メインラッパー、メインダンサー
PRISTIN Vのメンバー
解散と同時にPLEDISを退社

2019年11月にHINAPIAのイェビンとして再デビュー

2020年8月21日にHINAPIA解散

ギョルギョン/1998年12月16日(23歳)

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本名:チョウ・チエチュン
166cm、出身:中国
ポジション:ビジュアル、リードボーカル、リードダンサー
PRISTIN Vのメンバー
I.O.Iの元メンバー

琵琶やギターなど、楽器の演奏が得意。

来歴

2016年1月22日から4月1日にかけて『PRODUCE 101』に参加し、最終順位6位でデビューメンバーに選出された。

同年5月4日、11人組期間限定女性アイドルグループ「I.O.I」のメンバーとしてデビューし、翌年1月31日の解散まで活動。

同年3月21日、10人組女性アイドルグループ「PRISTIN」のメンバーとして再デビュー。

2018年1月19日から4月6日まで、中国のガールズグループオーディション番組『偶像練習生』にダンストレーナーとして出演。

同年5月28日、PRISTINの5人組サブユニット「PRISTIN V」を結成。

同年9月6日、シングル「WHY」をリリースし、ソロデビュー。

2019年5月24日、PRISTINの解散をもって、K-POPアイドルとしての活動を終了。解散後もPLEDISに在籍。

2020年2月14日、中国のウェブドラマ『大唐女法医~Love&Truth~』で主演の冉顔役を演じ、女優デビュー。

2020年にはPREDISとの専属契約で揉めている。

同年12月15日、中国のテレビドラマ『有翡』に李妍役で出演し、テレビドラマデビュー。

2021年6月11日、韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の中国版リメイク作品である『阳光姐妹淘 Sunny Sisters』に李幽然役で出演し、スクリーンデビュー。

イェハナ/1999年2月22日(23歳)

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本名:キム・イェウォン 
164cm
ポジション:リードボーカル
解散後もPLEDISに在籍

ソンヨン/1999年5月25日(22歳)


本名:ペ・ソンヨン
163cm、出身:アメリカ合衆国 カリフォルニア州/出生地:韓国
ポジション:メインボーカル
解散後もPLEDISに在籍

SHANNON名義で作詞・作曲などをしている。


シヨン/2000年11月14日(21歳)


本名:パク・チョンヒョン
165cm
ポジション:ビジュアル、リードダンサー、サブラッパー、サブボーカル

解散後に自主制作映画「新林男女 (仮題)」に出演

カイラ/2001年12月26日(20歳)


本名:カイラ・ソリ・マッシー
167cm、出身:アメリカ合衆国/父親がアメリカ人で母親が韓国人
ポジション:サブラッパー
解散と同時にPLEDISを退社
2020年6月15日にデジタルミニアルバム『WATCH ME GLOW』をリリースしてソロデビュー


アイドルは夢見るだけではいられない。

それでも夢見る時間よりも、不安と失望の最中にいる時間の方が、彼女たちは長かったのかもしれない。

売れなくて早期解散ならば、まだあきらめもつくかもしれないが、PRISTINはデビューから売れて、評価もされて、ファンダムも形成されて、将来を期待されていたのに、、事務所に放置された、、という点に関して、ファンは納得をすることができないのだろう。

アイドルとして生きれる時間は永遠ではない。

だからこそその期間に燃焼したかったのに、不完全燃焼で終わった彼女たちが不憫で仕方ない。

それでも、彼女たちの人生はこれからもまだ続いていく。

PRISTINも解散後、メンバー一人一人がそれぞれの歩みを進めている。

だから彼女たちひとりひとりの今後もフォローしつつ、応援していこう。

ファイティン!

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