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45圧倒的敗北

先日、私が所属しているテニス協会のリーグ戦が行われた。
チームは現在プレミアリーグというところに所属している。過去に全国大会に出場しているような選手がごろごろと出てくるリーグだ。そこでシングルス1として出場させてもらった。
対戦相手は東海学生ダブルスの王者。間違いなく過去最強の相手だ。

ファーストゲーム、自分のサーブだ。
相手はすごくきれいなテニスをしてくるので、自分のテニスの調子も自然とあがる。ファーストサーブがセンターに入れば、なんとか主導権を握ることができる。ラリーになると、力の差を見せつけられる。相手は全く力んでいないのに、凄まじい速度のボールが飛んでくる。深く滑ってくる。自分のボールが上から下に叩かれているからだ。返すことで精一杯。ボールが差0ビスライン付近に浅くなった瞬間、相手はコートの中に入って打ち込んでくる。
0-1

リターンは最近調子がいい。特にワイドのスライスサーブは重心を低く、面を被せて捉えることでサーバーの足元に打つことができる。相手のサーブの精度の割にはしっかりと返すことができている。だがしかし、浅くなった瞬間、やっぱりコートの中に入って打ち込まれる。なんとか返球しても浅く角度のついたところに落とされる。
0-2

サービスゲーム。いくらフォアの精度が高くても、バックのクロスラリーなら多少は勝負になるのではないか。腰をぐっと落として厚い当たりのバックハンドを送り込む。相手のペースにならないように、打ち急がないようにボールを引き付ける。3~4球ほどラリーが続くとストレートに展開されたり回り込まれたりする。こうするとまた相手に主導権が戻ってしまう。
0-3

以降ゲームを取ることはできず。

0-5相手のマッチポイント。
打たれるとわかっていても、自分が相手と唯一打ち合えるのはバックのバックのクロスラリー。高いところで打たせれば、チャンスはいつかやってくるはず。そう信じて振り切った渾身のバックハンド。チャンスボールがくると思っていたのに、あっさりと回り込まれ高いところからフォアのストレート。

結果、0-6

完膚なきまでに叩きのめされた。
自分の全てが通用しなかった。
試合をしたからこそわかる。
ボールの質が全く異なる。

試合に負けたことよりも、圧倒的な実力差に情けなくなった。

これまでの練習は何だったのか。
そう思ってしまうぐらい、相手は別の種目をやっているみたいだった。

軽々と、素早く、美しく。

このレベルの相手に勝ちたい。
このまま負けて良いはずがない。

・相手チームの監督の醸し出す勝って当たり前だという雰囲気あふれる言動
・味方チームからの「あれはしかたないよ」という同情の声
・いつも一緒に練習しているチームメイトからの「あのレベルとやって、これ以上強くなるのは難しいなと思ったんだ」という発言

全てが悔しかった。

いつか見返してやる。
チームメイトに希望を与えたい。
自分なら絶対にできる。

無理だと思った瞬間から、競技テニスに対する熱を失っていくだろう。
ここで終わったら、テニスをやりきったとは言えない。
全てのショットにおいて、根本的な改造が必要だろう。

さあ、どうする。

やるしかない。
この悔しさを忘れなければ、いつか必ず成し遂げることができる。
そう信じてやり続ける。

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