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質問1528:バックハンドが、試合で全く入らなくなってしまって困っている

夜分にすみません。ご無沙汰しております。何年か前に何度か質問して、改善のヒントを頂いていた卓球をしている者です。
一年ほど前からバックハンドが、試合で全く入らなくなってしまって困っています。ワンコースの練習ではある程度できる、というか普通に打てます。試合、特に大会になるとバックサイドに来たボールに対して入るように打つイメージが全く湧かなくなり、何でもないボール(以前は何となくでも返球できていたボール)に対してミスを連発してしまいます。サーブレシーブの時に、「ヤバい、バックに来たらもう返せる感じがしない!フォアで動くしかない!」という感覚になってしまいます。
フォアで全面動けるわけもなく負けを繰り返してしまっています。ふかしてとんでもない所に飛ばしてしまうというよりは、インパクトの時にポロッと落としてしまいます。前腕と肘に軽い痛みが出て、うまく腕を操作できない感覚に陥ります。
最近ではチームメイトがバックハンドを打つのを見たり、テレビ中継を見ても前腕に違和感が出てきます笑。 実際打つ瞬間はそれほどというかほとんど痛くはありません。改善策はあるでしょうか?もうマスターズに出られる年になり、小学生のころから生涯やるつもりでいた卓球で実力?これも実力ですが、うまく力を発揮できないのは辛いです。
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回答
チームメイトがバックハンドを打つのを見たり、
テレビ中継を見たりするだけでも、前腕や肘がうずく。

「病は気から」と言いますけれども、
「病」だけではなく「痛み」だってそうです。

学校に行けない不登校の子どもが、
「お腹が痛い」というのは、
仮病ではなくて、本当に「痛い」のです。

だけど「今日は学校へ行かなくてもいい」となると、
不思議とその痛みもおさまったりする。

「気の持ちよう」などと言うと、いかにも精神論で、
抽象的すぎる回答に聞こえるかもしれません。

けれども、本当にそういうことがあるのです。

元「気」が出ない。
弱「気」になってしまう。

そういう「気」のあり方というのは、
当然プレーに影響を及ぼします。

「試合になるとバックハンドが入る感じがしない」
というのは、言い換えれば、
バックハンドが入る「気」がしないということでしょう。

とはいえ無理やり「元気を出そう!」
「強気でいこう!」というのも、しんどいものです。
一時的に、元気、強気になれたとしても、
長続きはしません。

どうすればいいでしょうか?

ご自身は今、
「バックハンドが打てないのはダメだ!」と、
自己否定にさいなまれていらっしゃいます。

これは不登校の子どもに、
「学校に行かないのはダメだ!」と、
否定してるのと同じ。

そんな否定的な視線を向けたら、子どもはどうなるでしょうか?

ますます、学校へ行けなくなってしまいます。
ますます、お腹が痛くなってしまいます。

そうではなくて、
まずは「受け入れて」あげてください。

「そうなんだね」と。

小学生の頃からずっとやってきた卓球です。
マスターズに出られる年になり、生涯やるつもりでいた卓球です。

上手くいかなくてつらくなるのは、
否定的な視線を向けているから。

「ワンコースの練習なら普通に打てるのに…」
「以前は何となくでも返球できていたのに…」
そんな「デキる自分」のイメージに縛られて、
ありのままの自分を受け入れられずにいます。

それだと上手くいくものも、
上手くいかなくなります。

自分の心を、
不登校でつらくなっている子どもと、
向き合うかのように見てあげてください。

もっと具体的な改善テクニックを、お求めかもしれません。
そのお気持ちもよくわかります。

その解を率直に申せば、
テニスゼロのトップページに記してあるとおりです。

「何となく“でも”返球できていた」のではなくて、
「何となく“だから”返球できていた」のです。

とはいえ今、このような状況では、
まずは「受け入れる」ことが出発点です。

「こんな自分(のバックハンド)はダメだ!」
という怒りの姿勢でいると、
バックハンドをミスするたび、自暴自棄になってしまいます。

今は「こんな状況がずっと続いたらどうしよう…」と、
ふさぎ込みがちかもしれません。

けれども、心も「無常」ですから、
受け入れてあげると、やがて元気を取り戻します。

逆に考えてみてください。
「不登校はダメだ!」
「学校へ行くべきだ!」などと、
否定・強制ばかりしていて、
子どもの元気が回復するでしょうか?

それと同じです。

「受け入れる」というのは、
ほめたり、評価したりするのとは違いますよ。

そんな肯定の力も加えず、
一方ではダメだという否定の力も加えず、
「ありのまま」を受け入れるのです。

「ポロッと落とす」からといって、
ラケット面の角度を意識したり、
肘や手首を固めるなどして、
常識的なスポーツ指導の“フォーム矯正”にハマるとドツボです。

頭で考えると、できなくなります。
「何となく“だから”返球できていた」。
ここがポイントです。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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