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敗者が語ると詭弁になるけど、成長しやすい。

2022日本スポーツマスターズ岩手大会空手道競技組手の部に出場してきました。
日本マスターズとは、40歳以上の全国大会のことです。
結果は惨敗です。
初戦で、6-0で負けました。

本当に手も足も出ない状態です。
本当にお手上げ状態で、何にもさせてもらえませんでした。

相手は、元国体準優勝したこともある名選手です。
試合後に少しだけお話しさせていただきました。
謙虚で魅力的な人でした。

私は、空手というものに13年ぶりに復帰したばかりです。
7月から練習開始したので、練習期間はたった2ヶ月です。

その状態で、全国トップクラスの鬼のように強い人と対戦する。

結果、惨敗し真摯に課題に向き合えるようになりました。

鬼のように強い人と戦うことで、自分の課題が浮き彫りになったんです。

昔の私なら、
「やべえ、なんであんな人と対戦しなくてはいけないの?」
「せっかく試合に出たんだから、1回くらい勝ちたい!!」

と思っていたはずです。
でも、今回はめっちゃ強運だと思ったんです。

現役時代から知っている名選手と、試合ができる。
そして、その人が間違いなく優勝に絡んでくる。
そんな人と対戦できて、本当にありがたいと感じました。

私は、来年のマスターズで優勝を狙っています。
今大会は、そのテスト大会と位置付けてました。
もちろん勝つつもりではいましたが、そんなに甘くないのはわかってます。

なので、変な奴に負けるより、鬼のように強い人と試合がしたかったんです。

そうすることで、全国トップクラスの実力を測れると思ってたんですね。
しつこいようですが、もちろん勝つつもりでいました。

現在地を知ることの重要性

現在地を知ることは重要です。
この作業は、苦痛を伴います。

先ほど、勝つつもりではいたが、全国トップクラスと試合がしたいと言いました。

全国トップクラスと試合をすることで、自分に何が足りないのか?
逆に、何が足りているのか?

全国トップクラスと比較すると、自分の弱点が見えてきます。
そ現在地を知ることができるんです。

現在地を知るということは、弱点を認める作業。
メンタルに、超響きます。

自分は“できている“人だと思いたいんです。

そして、自分の弱点を指摘される行為自体、避けて通りたいんです。
認めたくないことも多く存在します。

でも、本当に成長したいのなら、自分の弱点を素直に認めることが重要です。
そして、その弱点を克服する。

もちろん、その弱点を代替できるものがあれば、その代替できるものを足すという作業でも良いと思います。
それには、弱点を素直に認めないといけません。

今回、実力が同じくらいの人と試合した場合はどうだったでしょう?
「いい試合ができた。」
「あの時、あの技を出せば勝てた。」
「あの時間帯に、逃げたのがよくなかった。」

などと、技術的な要素のみの反省になっていたと思います。

でも、日本トップクラスの空手家と試合ができたことで、
・スピードはそれほど負けていない→スピードを下げないように練習する(おっさんだから、退化する可能性が高い)
・2分間、フルスロットルで動く体力がない。→HIIT(めっちゃ辛いトレーニングのこと)で体力上げる。
・反応スピードが遅い→1番早く動けるのは高校生だから、高校生と練習することで反応スピードを速くできる。
(その他いっぱいあるけど、割愛)

と、問題が浮き彫りになることで、課題が具体的になりました。
ここを重点的に鍛えることで、来年日本一を目指すことができそうです。

日本トップクラスと戦うことで、現在地を正確に把握でき、道標ができたんです。
あとはやるだけです。

敗者が何を言っても詭弁になります。
でも、敗者の方が学ぶことが圧倒的に多いんです。

主体的に考えなければ、ただの敗者

負けることで、学ぶことはたくさんあります。
しかし、主体的でなければ、ただただ負けた事実だけが残ります。

主体的である状態とは、「原因は自分にある」という状態です。
「審判の誤審がひどい!!」
「同室のやつのいびきがうるさくて、眠れなかった。」
「相手が反則を繰り返した。」

などなど、自分に非がないような口調で喋る奴は、絶対に成長しません。
この状態では、原因が自分にないので改善するところがなくなってしまいます。

私も若い頃は、そのような状態の時もありました(すみません)。
最近では、「原因は全て自分にある。」と考えるようになりました。
すると、行動が変わります。
改善に向かうスピードが格段に上がってきます。
おすすめです。

実力が違いすぎると、逆に見えなくなる

じゃあ、日本一の人について行けばいいじゃん。
その通りです。

でも注意点があります。

実力が違いすぎると、意外と自分の方ができるかも?
という錯覚が起きるので注意が必要です。

こんな人、いませんか?
サッカーなどを見ていて、「あのシュート、俺でも決められるよ!!」というおっさん。
野球見ていて、「なんで今のを見逃すんだ?」というおっさん。
同じく、野球を見ていて、「この場面でスクイズの指示する監督は馬鹿か?」というおっさん。
こんなことを言うのは、おっさんが多いんですけどね。
私もも気をつけますね。

自分は、あの舞台に立つことはできないのに。
自分がが監督になったら、地区大会で負けているのに。
口が悪すぎますね。

テレビなどで、トップクラスの選手の試合を見ていると、自分もできる気になってしまうんです。
このくらいなら、俺でもできる!!的な。

実力が違いすぎると、間違った認識で見てしまうことがあるので注意が必要です。

先日、敗者となり詭弁しか言えないのです、負けたことで学んだことをお伝えしました。
後は、黙って課題に取り組みます。

それでは。


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