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精神の不調と休養なう。

何から書き始めようか。
そんな一文を書いた後、しばらく指は動かなかった。
だから、手始めにどうして言葉に躊躇うようになってしまったのか。
濃霧が立ち込める頭から拾い集めようと思う。

最初は精神の調子が漫然と悪くなっていった。
頭の中がぐちゃぐちゃになって、呼吸も思考もばらけることがしばしば発生した。
他に併発したのは肩こりや腰痛。当たり前だ。在宅生活で精神の不調。外に散歩に行く元気も薄れていく。
何より。僕の仕事はテレビをたくさん見る仕事だから、『外に出ることは悪だ』と数の暴力ですり込まれていく。今の仕事は大好きなのに、自分に向いていると思えた仕事なのに、ようやく見つけられた安心できる場所なのに。
時勢、ただ一滴の毒でいつの間にか身も心も病に呑まれてしまった。

『発作』のような急激な精神の不調。勤務中に時折発生するだけのそれは、いつしか休日にも侵食した。
休みを休みとして過ごせない状態の始まり。
気を逸らすにも、新しい何かを始める気力はない。新しい何かを作る想像力もない。
『何も出来ない』という状態になる度に、焦燥感と共に軽い『発作』が起こる。それは、診断書を書かれてもらった、休みの期間でも変わらなかった。

今は少しだけ霧が晴れている気がする。だからこうして、詰まりながら、ばらばらになる思考をかき集めて記録している。
Twitterで書くのも怖く、だからといって少しでも生存報告というか、生きているという証を残しておきたい。だからnoteにしてみた。
起きて、あまりにも酷い文章だったら消すと思う。これでもなんとかバランスをとって書いているつもりなのだけど。

結局、僕はどうすればいいんだろうか。年甲斐もなく決めかねている。
犬の散歩も、軽い『発作』と共に座り込んでしまう(今日は短い距離だが何事もなく歩けた)。家族が運転する車の外出もだめだった。逃げられない狭い空間だからだろうか。一度ひどい状態になってしまって、結局引き返してもらった。電車は……どうなのだろう。ここしばらく乗っていないからわからない。
だからといって家にいても、頭の濃霧で読書ができない。漫画ならギリギリ読めたかな。でも感情を揺さぶられる場面は読み続けるのが難しかった。読者の心に影響を与えるのは良い作品なんだろうけれど、今の僕には刺激が強いようで、感情も思考も混沌になってしまう。
何よりそれは、ひどく疲れる。

できないことばかりになってしまった。
やりたいこともなくなっていく。
休みをやるにも、やり方がわからなくなってしまった。

僕は吹雪の中にいるんだと思う。
これは尊敬している人の喩えだ。
なんとか山小屋にたどり着いたら、暖かい砂糖たっぷりの紅茶を糧に吹雪が止むのを待つしかない。それはあの人の言葉を読んで、知っているはずだった。

でも、ばらばらになるほど、頭は暴走回転してしまう。身体は思い通りに動かせなくなる。いつしかぷつん、と切れてしまいそうなほど、頭に熱が昇る。

少し解決策になるかもしれない案を思いついた。手を伸ばせる場所に蒸気のアイマスクを置いておくのだ。視覚触覚を心地よいもので塞げば、少しは『発作』の時間を楽に過ごせるかもしれない。

それでだめだったら、本当に万事休すになってしまうかも。時間で好転するのを待つしかない。ぷつん、といかないことを祈りながら。

ここまでの文章、まとまりがあまりないような気がするけれどこれでも生存する気はきちんとあることだけは書き記したつもりだ。
無論、病院にだって相談する。休みもあまり機能していないことを伝えなければならないし。

やっていきます。生きていきます。
それは霧の中で色々な声がしても、貫き通したいと願っている自分の意志だから。

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