「禅と骨」(ドキュメンタリー映画)の感想

「禅と骨」(ドキュメンタリー映画)
視聴環境:ネット配信

【内容】
戦前の日本でアメリカ人と日本の芸者の間に産まれ京都嵐山の天龍寺の禅僧のなったヘンリ・ミトワのドキュメンタリー。

日本にいた頃の若いミトワ氏をウェンツ瑛二などを使って途中、再現ドラマのようにとっていたりするという不思議の形式を取っていました。


【感想】
後に禅僧となるミトワ氏の日本時代から、アメリカに単身渡ってからの生活やその後の日本の禅僧となったりといったことをドキュメンタリーにするのかと思いきや…
ミトワ氏の亡くなる前に、精神的に不安定になり、暴言を吐きまくったり、実の娘と叩きあったりと言ったかなり私的な生活なども映画にしていました。
と思いきや、更にミトワ氏が亡くなった後の姿や焼かれた後のお骨、その後の家族の様子などを必要に描いていきます。
途中から何を見せられているのかと…
と思っていると、ミトワ氏の娘が自分が産まれたというアメリカの日本人の強制収容施設跡地を訪ねてみたいな展開に…

そして、遺族による遺品整理の様子を延々と描かれていきます。
ミトワ氏のお母さんが晩年大変だという手紙を延々もミトワ氏に送っていたものがあったと…

最後に親族全ての遺骨を全て一旦出して、まとめてお骨をお墓に入れていました。
関東の人間の自分には馴染みがないですが、どうも関西ではこうした埋葬の仕方をするらしいです。

ある種破綻している映画ですが、やれることや色んな感情など、全部ぶち込んでやれっていう映画でした。
長生きするっていうのも、色んなことを浮き彫りにもするし、結構キツいものなのかもなあって思ったりもしました。

http://www.transformer.co.jp/m/zenandbones/

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