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多面的機能交付金支払事業から得たもの(後編)

 6年前、万願寺として、農村環境を整備するための補助金である “多面的事業”を中止することを村の総会で決めた。そのとき、僕はビビッて自分の意見が言えなかった。そこから中止を撤回するための署名集めをして、継続することが決まる。慣れない事務作業に四苦八苦した1年目、2年目を経て、この事務作業をサポートするPCソフトに出会い、3年目に突入~

 1,2年目は、前の活動をたどるばかりだったけど、3年目から、少しゆとりができた。で、気づく。「あれ?しめ縄づくりや生き物調査などの体験活動も応援してくれる事業なの?」
 この事業とか関係なく、もとからやっていたことだったので、これはありがたいと思った。
 この事業は、農村を保守するためのイメージだったんだけど、3年目からは、子どもたちの農業体験の機会をつくって、それを発信したり始めた。
 僕も3歳の子どもと「これやったらおもろいよなっ」てことを、村の仲間にも声をかけた。
 まず、ホタル観賞会を開催。目的は、村の魅力再発見!万願寺地内の子育て世帯はほぼ参加した。子どもたちも夜に友達と村を散歩するって非日常だったし、「キャッキャ」言って、楽しそうだった。僕が一番いいなぁ~って思ったのが、夜に、家族で蛍の光を眺めながら、のんびり散歩をするそのほのぼのした時間。
 仕事、子育て、地域行事に奮闘する毎日の中で、こんな時間をとれたことがすっげーよかったなぁって。自己満だけど。蛍に喜ぶ奥さんの顔を見て、改めてこの人と一緒に、家族になって、よかったなって。
 あとしめ縄づくり。これのよかったことは、講師で村のじいちゃんを呼ぶんだけど、じいちゃんがたちがカッコよさを発揮してくるよね!!ほんで じいちゃんたちから、「次は、昔のノコギリをつかって木を切る体験させよう」とか提案してくれたりして。イキイキと輝いてるっ!!!
 公民館の花植えに娘を参加させたときは、となりで、ばあちゃんが一緒に植えてくれたり。
 この事業の事務局をすることって、ただの事務作業だと思ってたけど、大間違い。この事務の先には誰かの笑顔があった。
 お~。カッケー!!

 そんなことしてたら、(一社)地域環境センターの『田んぼの学校指導者養成講座』を紹介され、田んぼから得られる学び について理解を深めた。   この頃から、地域の 子育てサークル#ふなくらす さんと共同で、万願寺外の子どもたちにも 農業体験、自然体験の場を提供することができるようになった。
 ふなくらすさんが積極的にSNSで広報をして、最近では、市街からの参加者がほとんどになった。僕も嬉しくて、最近は、田んぼ作業、生き物に関する紙芝居をつくったりして、子どもたちとたくさん遊べてる!!
 ここまでの経験を活かして、今後も世代間の交流ができる体験活動をパワーアップさせたいって思ってる。
 農泊、子ども食堂が今、気になってるワード。

 任期最後の5年目になるけど、事務が得意になったわけではないけども。後任に引き継げるぐらいに説明はできるようになった。本当にやらせてもらえてよかった。最初の大変さも今はてんで、(笑)みたいな感じだし。この事業をしていければ、出会わなかった方もいただろうし、たくさんの刺激をもらった。人を知ることで、僕も自分の楽しい、苦手の理解をさらに深められた。

 で、こんなこと言っておいて、先日、僕の事務局、再任が決まった(笑)

さらに、おもろくするぞー----!! 遊びつくす。
 

まとめます。
1.多面的機能交付金支払事業は、農村環境保全に関する補助金

2.小さな地域単位で5年を1任期に申請可能

3.報告書サポートソフト『STAFile ReportⅣ(スタファイルレポートⅣ)』       桜井株式会社 
 初年度   74,800税込み
 2年目以降 19,800税込み   を使用。

4.その地域の広域組織事務局に加入することで、事務を軽減

5.何かあれば地域の 農地林務課

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