見出し画像

年の瀬に - 自分に寄り添う

クリスマスイブから元旦まで休みにした。だいたい家に居て、時々女友人とペディキュアに行ったり、日本人で集って正月用の餅をついたりなど、ぱらぱらと予定が入ったホリデーを過ごしている。昨日は朝イチで仕事関連の友人と久しぶりにティールームで落ち合った。明日はもう大晦日だ。

昨日ティールームにいた時、「最近YouTubeで聞いた話しなんだけど、自分が自分に対して批判的でダメ出ししちゃう人はそれ辞めないと自分のパワーが衰えちゃうんだって。嫌な出来事を経験してしまった自分、自分の期待に添えない自分なんかを全部受け入れてゆるすことで道はひらけるらしいよ。」と、ネットの受け売りをする私に友達がぐっと身を乗り出して「それ具体的に何したらいいの?」と聞いてきた。「ええとねえ、まず自分が自分のことをなんでも肯定して受け止めてくれる親友とか親みたいになって話しかけるんだって。24時間ずっと自分と一緒にいるのは自分なのだから自分が絶対的になんでも肯定してくれる存在になったら安心するし、パワーが戻ってくるって。」
と答えたら、友達は眼をうるませながら、「最近家族のことでだいぶ参ってて、ひとりで抱え込んでたのだけど、今の話でなんかひらめいた気がする。今日あなたに会う約束してて良かった。」と言った。

アメリカ人であるその人と私が長く親しくしているのは、2人とも内省的で考え方が似ているというほかに、住んでいる土地に頼れる身内が少なく、かつ精神疾患のある成人家族を自分が支えているという共通点があるからだ。お互い自分以外の人間の日々の生活をモニターしてその人の健康や経済的なこと諸々の判断をする立場にある。内省的であるが故に自分で下した判断にも後で懐疑的となり気持ちが沈む日が私にもある。

午後、彼女からメールがきた。「あなたとお茶した後に、雪道を長い間散歩したの。そのあと家に帰って昼ごはん食べ、少し眠ってから起きたらずいぶん気持ちが楽になっていた。あなたに聞いた、“友人と話すように自分自身と話す”という言葉がとても心に残ったから、私も自分に優しく、慰め、許すような発言をしようと思う。これはとても役に立つわ。あと、妹にあんなに振り回されてはいけないと思いました。」と書いてあった。

その人が最近悩んでいたと私は知らなかったし彼女は心のざわめきを私に打ち明けるためにお茶しに来たのでは無かった。ただ、親しい関係ゆえに無意識に私のアンテナが彼女の動揺を拾ったのかもしれない。たまたま今自分にとって興味がある話題を振ったら偶然その話題が必要だった人に届いたことになる。そういう霊的な無意識のコミュニケーションって以前よりもさらに重要になってきている気がする。