海外赴任中の夫さんに付いて、ロンドンに行くことになりました。

そう、わたし駐在妻になるんです。

前の記事で、夫さんとの出会いについて書きましたが、実はロンドン赴任は、わたしが出会う前から決まっていたことなんですよね。

寺田に合う人を探そうとがんばってくれていた、マネさん。インスタの投稿を見て、「この人いいかも！？」とピンときた現夫さんに、DMでメッセージを送ったそうなんです。

「久しぶり！　突然だけど、彼女探していたりしない？」

と。

なんとも、唐突です（笑）　こんなメッセージが送られてきたら、普通はビビってしまいそうなもんだけど、夫さんも夫さんでして。

「探してる！」

と、レスをしたんですって（笑）　これはあとから聞いた話で、もちろんこの時のわたしはまだ、知るよしもありません。そして夫さんは、続けました。

「実は、ロンドン赴任が決まっている。だからこちらとしては、それくらい真剣です。それでもよければ」

と。

「ロンドン赴任が決まっている」とは、かなりのパワーワードであり、大問題です。でも、マネさんの返信はこうだった。

「大丈夫！」

……おい！！！（笑）
そう、わたしは出会った時から、むしろ出会う前から、ロンドンに付いていくことがOKになっていたんですよね（笑）

そんなこと、ある！？　って感じだけど、ありました。

「いい人見つけたから、ご飯行くよ！」っていうLINEと同時に、わたしはロンドン赴任のことを知ったのでした。

「大丈夫！」と、マネさんはレスをしたものの、もちろんわたし自身のことですから、真剣に考えなくてはいけません。

なるほど、ロンドンか。
純粋に、「ロンドン」という響きがカッコ良すぎて、惹かれている自分はいました。でも、わたしももういい大人です。そんな期待や憧れだけで動けるほど、単純なことではありません。

行くとなれば、今まで通りに仕事はできなくなる。レギュラーに関しては、卒業も考えなくてはいけないでしょう。最近では、イベントの司会を務めさせてもらうことも多いけど、それさえ受けられなくなってしまう。

ここまで積み重ねてきたキャリアを、手放すのか……？
キャリアを中断させてまで、わたしはロンドンに付いていく決断ができるのか……？
そんな人と、出会っていいのか……？

ましてや、結婚に興味のないわたしだ。相手を傷つけてしまうかもしれないし、ガッカリさせてしまう可能性だってある。

自分のキャリアと。
そして、パートナーを探すということと。

悩みに悩んだ結果、まあ、『会う』という決断をしたわけですが。
心の中でどんな葛藤をしたのか、次のコラムでお話ししたいと思います。

ほな、また。