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アート独り言。(映像で、伝える。ウィデオー/からだと情報)

先日行った美術館。
結構見ごたえがありタイムアウトとなってしまった「ウィデオー/からだと情報」を改めてみに行くことに。

この展覧会は、岐阜県美術館と情報科学芸術大学院大学「IAMAS」の共催で、2013年から始まっている。

私がとても印象に残っているのは、何でもない日常を記録した記録映像。おそらく2016か2017年あたり。

今回は、自ら設定した規則に従って撮影する「軌跡映画」からはじまる。

途中からみてしまうとまるで迷い来んでしまって路頭に迷っているかのような恐怖が襲う。「ブレアウィッチ・プロジェクト」を思い出してしまった。

最初からみたら、そんなことはなく、軌跡をたどるものだった。
映像は縦向きなのも、何故か臨場感があった。

次は映像を使ったワークショップの紹介。実際にワークショップに使われたものや完成映像。
生徒さんたちは、とても楽しそうでビデオに対する抵抗などもなく、映像というツールに自然に溶け込んでいた。
やはり、映像って楽しいものだなあと思わせてくれる。

一番奥は、「ライゾマティクス」の現メンバーの方の作品。
前のノートでも書いたが、Perfumeなどの演出もされている団体。

プログラミングを駆使した、映像。
どんな技術なのかわからないけど、心拍や脳波?沢山の波形をデータ化して可視化しているというよりは新しいビジュアルを産み出している感じだった。

映像は、身体能力の高いダンサーだとすぐにわかる動き。モーションキャプチャーで動きを読み取りグラフィックが踊る。
マシンスペックが相当なものでないと動かないであろうパーティクルなどとても高い技術が盛り込まれていた。

最後にクレジットが出て、コレオグラファー(振り付け)がMIKIKO氏と名前があった。

東京オリンピック開会式の演出をする予定だった有名な方。

すると映像は消えてしまった。
ダンサーの名前がわからなかった。。。

それをもう一度見るためだけに再度軌跡映画をみて、再びダンス映像に戻る。
何度みても凄い技術だ。

がしかし。
ダンサーが誰なのか気になって仕方なかった。
終了後、目を見開いてしっかりみる。
ダンサーではなく、モーションキャプチャーパフォーマーと書かれていた。

すぐさま出口に行き、スマホで調べる。
すると、リオ五輪、東京五輪、Perfume、星野源、椎名林檎等々。。著名なアーティストの作品に多数出演していた。昨年、作品づくりについて友人に相談したときに

「この方、名前調べまくっても全然わからなかったけど、とにかくカッコいいの」と見せた写真の人であった。

モーションキャプチャーによって棒人間になってしまった映像をみてなんとも言えない気持ちがわいてきた。
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美術館に来る前に友人と少し話をした。
今作品づくりに没頭しているけど、何もかも弱いし上手く伝えられないこと、それでも新しい事に挑戦したい事を打ち明けたら、色々アドバイスをくれた。

「ちゃんと伝えたいことあるじゃないですか」

そう言って私の新しい挑戦に全面的に協力してくれることになった。

美術館で映像をみて、より自分の考えが明確に浮き上がってきた。
とても刺激を受け、やる気を私に与えてくれた。

「失敗も良い経験になるから、恐れずやってみようよ」

そう背中を押してくれた友人。

まだ制作も盛りだくさんで頭が散らかりまくっているが、新たな挑戦が始まった。

つづく

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