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CG Magazine

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#3DCG

【HAPPY BIRTHDAY】映像コラボ制作について

Tomと申します。 本業はWEB制作や広告運用・WEBマーケティングを行っており映像とはあまり関係ない仕事をしているのですが3DCG・映像制作の楽しさに目覚めてしまい夜な夜なC4Dを触ってはレンダリングをしているものです。 さて、今回はヌル1さん、TETAREさんと一緒に制作しECHO映像大会2022冬に参加した映像「HAPPY BIRTHDAY」をご紹介します。 きっかけ 前回映画館で開催された「ECHO映像大会」でヌル1さんとお会いすることができ、お互いパパ目線で子

Cinema 4Dでアニメ眉の表現

手描きのアニメのキャラクターの前髪の上に眉や目が描かれるのは、キャラクターの表情がわかりやすくする表現です。 ただ、これを3DCGソフトを使っての2D表現にするトゥーンレンダリングやセルレンダリングという手法では、とても難しいのです。というのも3DCGソフトは基本的には現実に沿ってレンダリングをするため、手前に何かものがあれば隠れて見えなくなります。現実でも前髪が長ければ、眉は隠れてしまうのと同じです。 3Dツールによっては、前後関係を無視して強制的にレンダリングする機能

Cinema 4Dによる基本的なアニメーションの設定方法

Cinema 4Dでアニメーションを作る場合を作る基本的な操作を解説するセミナーを5月に行い、そのアーカイブを公開しました。 このウェビナーでは、どのようにアニメーションを作成しているかを以下のような流れで解説しています。 ・アニメーション作成前の設定 ・キーフーレームアニメーション:PSR(移動・スケール・回転) ・パラメータのアニメーション ・F-カーブについて ・振動タグを使って動かす ・ターゲットタグを使って動かす ・スプラインに沿うタグを使って動かす ・自動車の

編集モード(edit mode)の使い方|Blender2.8使い方チュートリアル

こんにちは!あもるしです。今回はBlender2.8の編集モードの基本的な使い方を解説していきます。 ※この記事はマガジン「Blender2.8基本チュートリアル」に連載されています。連載一覧はこちら! 編集モードとは編集モードとは、いわゆるモデリングをするモードです。3Dモデルには頂点、辺、面の3つの要素があります。この位置や形を変えることで、好きな形に加工することができます。 編集モードを開いてみる百聞は一見に如かず。まずは編集モードにして遊んでみましょう。 ①画

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Zb 絵を描くようにモデリングしたいんだ! (Zbrush練習 43)

今回の記事は、だいぶ3DCG寄りの検討なので、興味がない人はスルー&ブラウザバック!多分、訳が分からないことになると思うのです。。。 さて、本題。 これな!ローポリモデリングとかじゃなくて、Zbrushのブラッシング能力を生かして、絵を描くようにモリモリと盛りながらモデリングしたいんだ!Zmodelerを使えばローポリモデリングはできる。けど、それなら他のツールで作るのと同じだ。Zbrushらしくない。そこで、今日は、マガモの制作は置いといて、モデリングスタイルそのものの研

再生

CINEMA 4Dでの物理演算をハイスピード撮影してみる実験

銃弾がバナナを撃ち抜いたり、水風船が破裂したり...CMやミュージックビデオなんかでもよく使われる、スローモーションの映像。なんてことない被写体でも、スローモーションってだけで面白みや見応え・シズルが出ます。 これはハイスピードカメラという、1秒間に1000コマとか撮れる特殊なカメラで撮影することで実現しているのですが、私のようなフリーランスが個人で導入するには少々敷居が高く...レンタルするだけでも1日10万〜30万以上かかります。 スローモーションの映像はずっと作りたかったんですが、機材が調達できない... というわけで、最近勉強しているCINEMA 4Dを使って、物理演算の実験も兼ねて、仮想的にハイスピード撮影をしてみました。 【制作手順】 ・以前作ったラクダのローポリモデルに衝突判定をつけて落下させ、それを、フレームレートを120fpsに上げたCINEMA 4Dのカメラでレンダリング ・Adobe Premiere Pro に読み込み、速度・デュレーションを12.5%に調整。このときフレーム補完方式を「オプティカルフロー」に設定 ・より「っぽさ」が出るように、ノイズやちらつきエフェクトを追加 (実際のハイスピードカメラはシャッタースピードがものすごく早く、ISO感度も上がってノイズも乗りがちで、蛍光灯の明滅もうつしてしまうので) という手順で作成しました。 本当はPremiereで速度を25%にしてちょうど30fpsにする予定だったんですが、それだと思ったより気持ち良いスローモーションになりきらなかったので、フレーム補完を使ってさらに引き伸ばしました。 Premiereで240fpsで書き出し直すのが画質的にはベストですが、120fpsのレンダリングでも52時間かかっているので、再レンダリングは断念しました...。 オプティカルフローは、もともとスローな映像だとわりかし綺麗に補完してくれます。 【所感】 ほんとに中身のない動画ですが、スローモーションにするだけで、やはりある程度見れるものになりますね。物理演算とスローモーションは相性が良い気がします。 C4Dは物理演算(ダイナミクス)がとっても簡単で気軽にできて面白いです。 カメラも理論カメラなので、フレームレートも自由だし、実際のカメラじゃ実現できないような設定(絞りを0.1にして過度にぼかしたり)にできたり、レンズも色々交換できるし、三脚もいらないし、動かせるし、いろんな構図を試せて楽しいです。 懸念すべきはレンダリング時間でしょうか...。レンダリングについては勉強不足なので今後いろいろ調べて試してみます。 【次回の課題】 引き続きC4Dのスキルを高めつつ、物理演算の可能性を探っていきます。もっと音楽に合わせたモーショングラフィックのようなものができれば、コンテンツになりうるかな... あとは効率の良いレンダリングについて調べます。 (追記)モデルがラクダなのは、故郷の鳥取にある砂丘へのリスペクトです。