見出し画像

ロシア 30年経った今

まず、初めに。

ロシアのウクライナ侵攻に強く抗議します!!!💢

軍事侵攻は、それ自体緊張を強いるものです。人々は不安と恐怖に怯えながら生きて行く事になり、決して良い事は起こりません。ロシアには即時停戦を求めます。同時に、日本を含めた各国は協力して、戦火を止める事に全力を挙げて貰いたいです。

同時に、こういう事も思いました。

ロシア連邦になって30年経過した今がこれかよ!?

1991年12月にソビエト連邦が解体されました。そして、ロシア連邦やウクライナ等になって30年が経過したわけですが、現状は民主化とはおよそ逆行しているのではないでしょうか。私のメディアを通じてしか知らないですが、そう思わざるを得ないのです。

現在は、私にはどう考えてもプーチン大統領の傀儡政権国家にしか見えないロシアですが、少なくとも1992年のロシア発足当初は、曲がりなりにも民主国家を目標としていた筈です。その起源が、ソビエト時代にゴルバチョフ共産党書記長(当時)が提唱した「ペレストロイカ」です。このペレストロイカが民主化の原動力になり、1990年に不完全ながら大統領制や複数政党制が導入されて、ゴルバチョフが大統領に就任します。ソビエト解体とロシア移行もほぼ決まっていました。ところが、史実では1991年8月のクーデターでゴルバチョフが失脚し、エリツィンが権力を掌握します。エリツィンはそのままロシア初代大統領になりますが、ロシアの姿を別なものに変えてしまったのではないかなと思います。

それでも、ロシア発足当初は大統領の任期は4年と定められていて、4年毎に選挙は行われていました。しかし、プーチンが大統領になった後は、気付いたら、ほぼ終身で大統領ができる仕組みに変えられてしまいました。しかし、同一人物の長期政権化はどうしても傀儡政権になりかねません。プーチン大統領は「議会の裁量権も大幅に拡充した」とも言っていて、それは間違いではないのですが、議会の7割を「統一ロシア」(324/450 2021.9選挙)が占めている現状で、大統領に異議を唱える法案は出せるのでしょうか?

軍隊が権力を持ちすぎている。

ロシアに限らず、アメリカや中国等の大国は、軍隊が力を持ちすぎている問題があると思います。軍隊は暴力装置ですから、政府側で適切にコントロールしないと組織が膨張して行き、軍事独裁政権や覇権国家を生む事にもなりかねません。アメリカは省庁のツートップは国務省と国防総省で、国防長官は実質的に強い影響力を持っています。さらに、中国は国家主席の上に中央軍事委員会主席がいるという構成になっています。そういう状況下で、今回のウクライナ侵攻で、アメリカや中国が「軍には軍を」という措置をとったら、戦火が無尽蔵に飛び火するという最も危険な事態になりかねないと危惧しています。ですから、ロシアに停戦させるために、抗議の意思表示と経済制裁を加えつつ、軍事をいかに抑制して解決するかが鍵だと思います。

ロシアでも抗議デモ(HuffPostより)

最後に、ロシア国民による「戦争反対」意思表示の記事をリンクします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?