うららかな春の陽射しが降り注ぐ部屋で、のんびりとした時間を過ごしていたとき、ふとマシュマロを見やると、とんでもない邪気を放つ手紙が投げ込まれていた。

　業界最大手の某結婚相談所において、希望世帯年収欄が新設されたことで、その地獄の扉は開かれてしまった。

　男性は世帯年収について、自身の年収と同程度を入力しているのに対して、女性は自身の年収の倍以上の世帯年収を求めていることが明らかとなってしまったのである。

　「男性の退会者が止まらない」と述べられていることから、この手紙闇を届けてくれたのは業界内で働く人かもしれない。これから先、いったい「婚活」はどうなってしまうのだろうか？